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U-TAN(う~たん)のブログ一覧

2022年08月17日 イイね!

トランスジャパンアルプスレース2022

マラソンよりもウルトラマラソンよりも遥かに長く過酷なトランスジャパンアルプスレース
日本海側の富山湾から日本アルプスの北アルプス・中央アルプス・南アルプスを
縦断して太平洋側の駿河湾までの約415キロメートルを、8日間以内に、交通機関
を一切使わずに自分の足で走るか歩いて走破する競技。
全行程は距離415km、累積標高差26,662m、国際的なトレイルレースのもっとも
過酷な部類のCategory ALに相当し、時には選手が極度の疲労から幻覚や幻聴の中
で競技を行うなど、気象条件等によっては生命の危険すらある大会の過酷さが特筆
される。
スタート地点とゴール地点は海抜0メートル、最高所は南アルプスの赤石岳(標高
3,120メートル)。必ず通過しなければならないチェックポイントのうち5か所は
規定日時までに到着できなかった時点でリタイアとなる関門。
チェックポイント間のコース設定は選手の任意であるが、通常は山岳地帯は各アル
プスの一般登山道を通り、平地では県道や国道などの一般道路を通る。
コースは平均的なハイカーのペースで約33日かかる距離だが、参加者はこのコース
を約5日から8日で走破する。
基本的に2年に一度の開催だが、2020年度はコロナにより延期となり翌年2021年
に振替開催したが、悪天候により2日目に全員下山を余儀なくされ中止となった。
従って、今回は2018年以来4年振りの開催。
8月7日午前0時に富山湾を出発した選手達が、南アルプスを越えて静岡市内に下り
てくるのは、11日から14日24時まで。
2002年の初開催から20年。今ではこのお盆休みに人間の体力の限界に挑む超人達
の最後の頑張りの応援に出掛けるのは、静岡の山岳愛好家にとってはもはや夏の
風物詩である。

今年は、驚異的な新記録が出た。
8月11日、南アルプスから最後の峠を越え静岡市内に向かう第1位の土井陵選手、
その記録は4日間17時間。
これまでの記録は、2010年から2016年まで4連覇し絶対王者と呼ばれた地元静岡
の望月将悟選手が2016年に打ち立てた4日間23時間。過去唯一5日を切ったこの
記録は、もう破ることは不可能と言われてきたがそれを6時間も更新した。


ゴールの駿河湾まであと40kmの地点。
多少疲れた表情を浮かべながらも僕らの呼びかけに「ありがとうございます!」と
ニコっと微笑みを浮かべながら走り去る後姿は、まるでいま走り始めたばかりの
ように軽快なものだった。


2位の木村直正選手が、市街地に下りてきたのは翌12日の午後。5日間14時間と
いう記録は、2018年大会の優勝記録を上回る素晴らしいものだった。
台風の影響で雨となったが、充実感に満ちた表情が素晴らしかった。


その約4時間後、3位の石尾和貴選手。
上位2人に比べると表情は辛そうだったが、フードの中から覗く鋭い眼光はまさに
己の限界と戦っている意志の強さそのものを感じさせた。


さらに山へ向かってシエラを走らせ、4年前と同じ場所で郷土の英雄望月将悟選手
を出迎える。
山神様の「将悟さん、お帰りなさ~い!」の声援に前回と同じように笑顔で近づい
てきてくれた。


2016年に4連覇と5日切りの大記録を達成、そして2018年には他選手が5kg程度の
荷物で参戦する中、食料も含めすべてを背負って無補給で走り抜くと言って18kg
という重荷で7位完走という感動的なレースを見せてくれた。
その後、引退を宣言して2021年は欠場したが、やっぱり戻って来てくれた。
後姿に「また、走ってくださいね!」と呼びかけると苦笑いしながら指を立てて
くれた。
そして、5日間18時間の4位でゴールイン、さすがのレジェンドだ。


最終日の14日、三度び、最終グループの選手達を応援に行く。
台風の影響を受けたこともあり、30人の参加選手の内10人がリタイアもしくは
失格となった。
中でも、59歳と参加選手中2番目の年長者であるの井嶋健一選手が、悪天候で
リタイアの相次ぐ南アルプスを独り頑張り通したものの下山直前に強雨に叩かれ、
コース保持不可能、転倒多数、判断能力低下、低体温症によりレース続行不可能と
判断され失格したことには、本人の無念さを察するに余りある。

最後から2番目、19位の中島裕訓選手、7日18時間。
ちょうど奥様とお子さんが声援を送る場面に遭遇してしまい、ご家族に向けた
満面の笑顔をこちらにも向けて頂けた。
困難を克服した父親として、また夫としての優しく誇らしげなその表情に思わず
大きな拍手を送ってしまった。


そして最終20位は、吉川賢一選手。
「吉川さん、お疲れ様、もうすこしですよ~!」と声を掛けると、礼儀正しく
「この暑い中、わざわざの応援ありがとうございます」と爽やかな表情で返して
くれたのでこちらがびっくり。


そして、もう走れないといいながらも取材陣を従えて、しっかりとした足取りで
ゴールへ向かっていった。
彼がゴールしたのは、これから約7時間後、タイムリミットまで3時間の21時24分
だった。


何のスポーツでも目標を達成したアスリートの表情は美しい。
だが、400kmを超す距離と3つのアルプスを辿ると言うまさに自分の体力・気力
の限界に挑み、順位とは関係なく「克己心」という勝利を勝ち取ったこのレースの
参加者の姿にはやはり特別なものがあり、見る者は激しく心を揺さぶられる。

今年は、「終活」に追われてほとんど走れていないし、復活したクライミングにも
かまけて昨秋以来体力を消耗するような山行もしていない。
そろそろ体を酷使するようなことを何か考えなくてはなぁ・・・・。








Posted at 2022/08/18 00:50:49 | コメント(5) | トラックバック(0) | 日記
2022年08月05日 イイね!

クライミング復活?

15年も前に引退したクライミング。
昨夏、孫の相手で久しぶりに岩場へ出掛けたのがきっかけとなり、今年に入って
からほぼ週一ペースでインドアでトレーニングを続けてきた。

スポーツクライミングには、ルートの難しさを表すグレーディングがある。
入門編のグレードとしては、「5.7」くらい。
最初の「5」とは手を使わないと登れない傾斜を表し、「.7」は難易度を意味
する。
難易度が上がるにつれて5.8⇒5.9⇒5.10となっていくが、5.10台からは本格的な
クライミングと呼べる難しさとなり、4段階のグレードに細分化されて
5.10a⇒5.10b⇒5.10c⇒5.10dとなる。
10d辺りから中級者と呼ばれて、
以降、
5.11a⇒5.11b⇒5.11c⇒5.11d
5.12a⇒5.12b⇒5.12c⇒5.12d までが、普通の人間の努力の範囲
そして
5.13・・・・才能に恵まれた一部の人間
5.14・・・・殆ど神の領域
5.15・・・・職業の皆様

インドアジムが普及したのは、ここ20年ほどだが、それ以前は、実際の岩場以外
ではトレーニングが出来なかったことから上達スピードも遅く、5.11台を登る
こと、所謂イレブンクライマーになることが憧れだった。
引退当時のインドアでのグレードは、5.12a~bくらいだったと記憶しているが、
今回、復活するに際しての目標は、高齢者となっても何とか5.11台までは戻し
たいと考えていた。

実際、トレーニングを始めると、非力な体は筋肉痛よりも肩周りの腱痛に悩まさ
れた。しかし、思いの外動きは忘れていなかったようで再開2週で5.11a、1ケ月
で5.11cまで復活することが出来た。
本当は、もっと練習量を増やしたかったのだが、グレードが上がるにつれて肩甲骨
腱板周りの痛みがひどくなり、週一回の整形外科でのリハビリ治療を受けながらの
トレーニングとなった。
そしてドクターストップ中断も含めて約半年経った6月中旬にようやく5.11dを
登り、5.12へのチャレンジを開始した。

それから、緑の線で囲った中にある緑の板状のホールドで構成された5.12bに
取り組むこと7週間、ついに引退時と同じグレードに成功。\(^o^)/


厚さ1cm程度の板状ホールドは、指関節や肩関節に負担が大きく、肩甲骨を取り
巻く筋肉、腱に鍼を打ち、超音波を当てながらトライを繰り返した。
予想も出来なかった成功の要因は、非力な体を壊さぬように必要最低限の力で
ホールドを保持できる自分に合った態勢を追求したこと。
もうひとつは、進化したクライミングシューズのおかげだ。


ちなみに山神様もほぼ時期を同じくして彼女の引退時グレードに近い5.11aに
成功した。
週一回の整形外科通いも二人一緒だったが、彼女が新調したシューズは僕のより
3千円も高い・・・。


止めて15年も経つのに、高齢者夫婦が揃って過去の最高グレードに戻ることが
出来たことには、正直言って本人達が一番驚いている。
昨秋は、山神様が岩から下降中に手首を骨折。
やはり、クライミングは年寄りの冷や水かと思ったが、これでもう少し頑張って
みる自信が湧いた。
Posted at 2022/08/06 23:02:54 | コメント(4) | トラックバック(0) | 日記

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何シテル?   07/02 23:05
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