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イイね!
2020年03月28日

SIGMA fpで悩みに悩みまくる。

こんにちは、銀匙です。

今までのカメラ関連ブログは「買ってから結果を書く」パターンだったのですが、今回は、買ってません。
しかも写真もありません。文字オンリー。
ですので「それはないわ・・」って方はブラウザバックしてくださいね。


さて。
タイトルにも書きましたけど、うんうん悩んでるのが

 SIGMA fp

というカメラでございます。

fpは「Fortessimo Pianissimo」の略だそうですが、最近勢いに乗りに乗ってるSIGMAさんが、ライカのミラーレス規格であるSLマウント(正式名はLマウントですが、これだとライカのスクリューマウントたるLマウントと分からなくなるのであえてSLと書きます)を採用したカメラです。

機能としてツボを押さえており、シグマのdp0でも良くお世話になっている「FillLight」パラメータをボディ内で設定可能としていたり、dpメリル系のころんとした真四角ボディだったり、フルサイズなのに軽かったり、ああいいなぁ、おっ良いねさすがだね、と、購買意欲も高まってたんです。

高まってたんですが・・

まぁざっくり言って20万という値段は簡単にポチれません。
そして、「おっ良いね!」の真逆である「ゲッなんで!?」という点が幾つかあるのが、このfpの残念な、迷いに迷う所なのです。

私がfpを買った場合、間違いなくその用途はオールドレンズ母艦、つまり今でいうNEX6やα7Ⅱの代わりです。
NEXやα7系の良い所は幾つかありますが、撮影を支えてくれるのはしっかり正確なフォーカスが出来る環境と受光部です。
dp0で言えば遅いけど成功率の高いAFとフォビオンセンサーです。
手振れ補正は無くてもよろしいが電子水準器は必須です。

ではfpでオールドレンズを積んで同じことを求めるならば何が必要かと言いますと、フォーカスはMFになりますから「肉眼で確実なフォーカスをすること」であり、具体的には高精度EVFになります。
ところがfpはdp0と同じく、なぜか背面液晶を光学レンズで拡大するという方式を再採用してしまいました。
2つの間に作っていたSDクアトロはEVFにしてたのに・・どうして後退してしまったのよシグマさん。EPSONからEVF買おうよ・・
同じライカSLマウントのパナソニックはEVF積んでるんだから出来ないとは言わせないぞ・・

そしてもう1つは、受光部がフォビオンではなくベイヤーセンサーである事。
これについては今年フォビオン版を出す予定だったのですが、少なくとも2020年内にフルサイズフォビオンの生産目途が立ちませんでしたと清々しいニュースリリースが出てしまったので、当面はfpしか選択肢がありません。

fpでも綺麗な絵であることはYoutubeなんかで流れてます。
ただしそれらは「動画」なんです。
静止画ではフォビオン系程には突き抜けた絵になれないんじゃないかというのが私の印象です。

そう。
fpの主たる想定顧客は静止画(スチル)ユーザーではなく、動画(シネマ)ユーザーなんです。
だからこそプロ向け機材を装備出来るようにボディは立方体になり、シネレンズ装填を想定していたり、シネマDNGに対応していたり、直近のファームアップで動画の様々なアスペクト比を表示する等の機能強化が図られる予定だったりするわけです。

私・・動画やらないんですよね・・

そして動画をメインとしたがゆえにさらに問題があります。
それは電子シャッターのみという事です。
電子シャッターオンリーだと何が起きるかというのは、私はPENTAXのQにDレンズを付けていた時に体験しています。
ローリングシャッター問題です。
一般的には高速で走ってくる電車とかを撮影すると、その車体が斜めに歪む現象として知られ、「こんにゃくシャッター」とか呼ばれますが、自分が動いている、つまり走行中の車窓などから景色を取ると景色全体が斜めに歪むのです。
これが私がPENTAXのQシステムを手放した理由でした。
Qは大変コンパクトだったがゆえに、懐に入れていつでも取り出してささっと撮影する役割が多かった。しかしレンズ側にシャッターがついている標準ズームなどを除き、電子シャッターオンリーとなるレンズでは頻繁にローリングシャッターの犠牲になってしまった。
そしてfpもコンパクトなボディを生かすとすれば、小さなカバンにdp0と一緒に入れておき、とっさの1枚を任せる事を期待してしまいます。
2万程度のQでさえがっかりしたのに、20万のfpでこんにゃく写真を連発されたら発狂してしまいます。
α7SやGRの時もそうでしたけど、大枚はたいて買ったものほど致命的に自分の用途と合わない点が見つかって売り払う時の心理的ダメージと経済的ダメージは大きいのです。

だから自分が主たる想定のユーザーではなく、主たる機能を死蔵し、ローリングシャッターが出るというレビューを見ているにもかかわらず、ベイヤーセンサーでEVFのないカメラに20万突っ込んで良いのかなあと悩むわけです。

なんか久しぶりにシグマが悪い意味でやっちゃった感がするんですよね・・

そりゃまぁパナソニックの30万だ50万だのラインナップに比べれば破格ですし、これがCANONとかオリンパスが出したのなら最初から気にしません。
まぁ世の中そういう需要もあるでしょうから頑張ってくださいねで終わりです。

しかし!
あのシグマが・・dp1xやdp2sやdp0であれだけ私を魅了したFillLight機能が使えてレンズ交換できるフルサイズセンサーを持つコンパクトなカメラを無視するのは・・無視するのは・・

まぁそういうわけであれは絶対嫌だけどこれは欲しくてたまらないという、私にとっての強烈な光と影を持つfpは悩ましくて仕方ないのです。
SDクアトロがSAマウントじゃなく、SLマウントならねぇ・・

改めて考えるとNEX6やα7またはα7Ⅱは操作系が洗練されてます。
オールドレンズ母艦の二つ名を他メーカーが奪えない理由は、こういう所なんだと思います。
(α7ⅢやR・S系はオールドレンズ運用母艦としては何かしらの大問題を抱えてるので除きます)

シャッターを押すまでの意思決定に対する機械的支援の的確さ、迅速さ、撮影者のリズムを決して狂わせないレスポンス、マゼンタ被りの許容範囲、ボディサイズ、総重量、そしてコストパフォーマンス。すべてが許容範囲。
素晴らしいの一言です。
dp0の操作性は良いとは言えません。
特に撮影リズムはカメラ主体にされますし、あの大きな光学ファインダーを外に持ちだす勇気もスペースもありません。

しかし、出来上がりの写真を見る段になると様相が逆転します。
例えば風景においては、α7RⅣであってもdp0の描写には勝てません。
α系はあくまでも、見た通りです。肉眼で見える世界を100とした場合、どこまで100に近づけるかにすぎません。
一方でdp0は簡単に200の世界に飛び込んでいきます。
予想を、現実を、やすやすと超えていく。
現像結果が信じられなくてぽかんと口を開いてしまう。
そういうカメラです。
フォビオンとFillLightはそれだけの威力を持ってるんです。
一見すると地味なスペックで妙に嵩張る14mmF4も意味があるのです。
そういうカメラを送り出したシグマだからこそ、恐ろしい欠点があってもfpに手を出すか悩みに悩むのです。

SLマウントで、静止画専用で、フルサイズフォビオンで、1/1000程度までの静かな物理シャッターつけて、EVF付きのライカM3、いや、M6でも良いからああいうボディ作りませんかシグマさん・・
動画機能無くても、手振れ補正無くても、MFオンリーでも、FillLightはSPP現像のみであっても、20万出しますから・・ほんとに・・
ブログ一覧 | カメラ関連 | 日記
Posted at 2020/03/28 13:47:04

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この記事へのコメント

2020年3月28日 16:53
シグマというイバラの道を進みますか。。。
コメントへの返答
2020年3月28日 19:51
シグマというか、メリルさんですね。フォビオンという癖ありまくりの欠点ありまくりの受光部、でもストライクゾーンに嵌るともう誰も追いつけない世界。
他は新製品が出て買い替え出来ても、GRD4とdp0は壊れるまで手放せないでしょう。

フォビオンはシグマが超真面目に開発したレンズがあってこそなのかもですが、あわよくばそれをオールドレンズでもと願ってしまうんですよねぇ・・
2020年3月28日 19:51
fpを初めて見た時えらい小さいなと思いました。
そして銀匙さんか検討するのではないかと(笑)

僕もオールド母艦としてのα7Ⅱのコスパは右に出る物が無いと思います。
α7Ⅱのスペックであの値段では他が霞ますね。
AFレンズをつけたら違ってくるかもしれませんが。
7Ⅲ何かやらかしてるのでしょうか?
コメントへの返答
2020年3月28日 21:05
読まれてますねぇw
fpが物理シャッター積んでたら20万握りしめてカメラ屋に突っ込んでた気がします。
ユーザーが一番どうしようもないのがローリングシャッターですからね。

もし、α7Ⅱの受光回路をα7が積んでたらオールドレンズ母艦としてパーフェクトでしたね。
7Ⅲは一言で言えばファットになり過ぎて持ち出したくなくなる重量ゾーンに入ってしまったのです。ボディ単体600gはいけません。奥行も増えすぎてカバンを圧迫します。
私は重さが理由でニコンやキャノンのフルサイズ一眼を維持できなかった人ですからね。
α99もそうでした。
あぁ・・どれも高かったのに売る時安かったから差額が痛かった(涙)

なので最近のファットなレンズ群にはシグマ製でも全く食指が動きません。
重いガラスと精密機械の塊を、どうして落としたら一発アウトのフィールドに持ちこまないといけないのか。
人間うっかりはありますし、重くなるほど確率が跳ね上がります。
集中して1日撮影するならボディとカメラで絶対に1kgを超えてはならない。理想は250g未満。出撃頻度が下がる境界は650gです。描写が良いのは前提以前の話です。
現時点で理想を叶えてる手持ちはGRD4だけですが、見事に私が持ち出す確率1位です。
α7が人気をニコンとキャノンから奪えたのはフルサイズボディが400g代だったからです。
ソニーが標準ズームとのたまうSEL2470GMなんて886gですよ。
それをα7Ⅲにつけたら1.5kgです。

この異常性を車で例えるならgをkgと読み替えてください。

つまり車で言えばSEL2470GMをつけたα7Ⅲは1.6トンの”自称”スポーツカーです。
サーキットで5周も走ればブレーキがタレますよ。

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