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2020年05月11日 イイね!

2020年5月時点でオールドレンズ母艦に最適なボディは何か?

こんにちは、銀匙です。

本日は自宅待機日なのと、タイトルにあるようにオールドレンズに適したカメラボディについて実際に試した結果を示そうかと思います。


まず結論から言いますと、コスパバランスまで考えれば圧倒的に

 中古のα7Ⅱ

となります。ただし、例えばUWH等のレンジファインダー系超広角レンズといったキワモノまで視野に入れるなら



これ、つまり中古のα7RⅡ
またはNEX-6(α6xxxx系)という事になります。

ただ、NEXや4ケタαボディはAPSC受光部なので、レデューサーレンズ付きのマウントアダプタでフルサイズ化するか、APSCの写る範囲のみを撮影するかどちらかとなります。


・・・え?
SIGMAのfpはどうだったのか、ですって?



・・・・うーん。



正直言いますと予想以上に期待外れでした。
最初からファインダーがない事、ベイヤーセンサーであること、ローリングシャッターが起きうる電子シャッターオンリー等の欠点は飲み込んだうえで買いました。(迷いましたけど)

しかし、dpクアトロ系、そして取り寄せたDP2メリルとも比較して解ったのは

 fpはFillLightで美味しい所を出せる範囲が極端に狭い

という事でした。
効果が薄いというよりは、効果が変な方向に出てしまうので、それが出ないようにしようとすると、せいぜい -0.2~0.3の範囲であり、せっかく+-5.0まで設定できてもその意味がないのです。
例えばdp0なら状況次第でFillLightを+0.9等まで乗っけまくれます。
DP2メリルでも+0.5は余裕で、状況によってはdp0を食う程の先鋭な画像を残してくれます。
ところがその先鋭さでもfpはdp系に明らかに負けている。
それなら中古の実売で7万円台まで下がっているα7Ⅱの方がEVFもあるしより高いパフォーマンスが出せる。
さらにいうとfpはUWH等の超広角レンズを使うと4隅にシアン被りが出る。
これはまるでα7に近い。悲しい事に。
ちなみにα7Ⅱでは単に暗くなる(黒被り)なので補正が要りません。
そしてα7RⅡでは更に暗くなる度合いが少ない。
新品実売でもfpとα7RⅡはほぼ同じ約20万円。
α7RⅡならα7ⅡよりしっかりしたEVFがついてきます。

つまりは35mmフルサイズのスチル目的ならα7RⅡ、更にコスパを重視するならα7Ⅱで良い、となってしまうのです。

ここまでは言葉で書きましたが、実例をお見せしましょう。
まずはFillLightの適用結果を比較してもらうため、fpとDP2メリルで雲と遠景を同時刻に写したものを並べます。

1例目。
fp


DP2メリル



2例目
fp


DP2メリル



3例目
fp


DP2メリル



ちなみにfpは「散々時間かけて調整しまくってもこれが限界」で、DP2メリルは「ちょっと弄っただけ。もうちょっと追い込める」です。

DP2メリルの方が全体的に先鋭かつ不自然な色が少ないと思いませんか?
私はそう思いました。
確かにfpに付けていたレンズはフォクトレンダーノクトン40mmF1.4であり、シグマ純正レンズではありません。
しかし、このレンズはα7Ⅱでは大変良い結果を出しているレンズですし、α7Ⅱと比べても偽色がバンバン出て来る事やFillLightの有効バンドの狭さなど、やっぱりSIGMAはフォビオンの方が良いのかなと思ってしまうのです。

そして先程書いたUWHを装填した場合ですが、

こうなってくるともうどのように補正すればいいのかなと、げんなりしてくるんです。まだWX500とかのコンデジで気軽に取ったショットの方が修正なしで見られます。

色々と試していた時に頭をよぎったのが、α7S、ライカLマウントのGR28mm、SEL1635zなどです。
高い値段を出したのに致命的な問題があると解って、それでも何か解決策がないかと足掻くけど、無い事がだんだんと解ってくる、あの感じです。

そう。
金をドブに捨てる、とてつもない嫌な感覚です。

一心不乱に数日間試しましたが、結局ダメでした。
そして高い新品をすぐに手放すと売買価格差が高すぎて泣けてきます。
新車を翌日に売っても2/3の買取価格にしかならないって言うじゃないですか。同じ感じです。
追い打ちをかけるように1万円以上払った幾つかのマウントアダプタも「まとめて500円」にしかなりませんでした。
使い道ないのは確かですが、ひどく買い叩かれた気がしてがっかりです。
とはいえ中古でさえ30万以上するライカSLとか買えませんからね。
リサイクルショップとか委託で・・SLマウントはマニアックすぎるか。

さて。
ここでfpの名誉の為に書いておくと、オールドレンズや広角レンズは受光部に優しくはありません。
ただ、受光素子の製品によってはオールドレンズでそうした色被りが起きにくい物があります。これは高い安い古い新しいは関係ありません。
例えば初代α7とα7Rでは、平凡なスペックに抑えたα7の方がマゼンタ被りなどの被害が出にくく、オールドレンズ向きだったのは有名な話です。
そして今までは圧倒的にNEX-5R,5T,6で用いられていた素子が良かったのですが、これは残念ながらAPSCサイズでした。

フルサイズとしてNEX6の次に良かったのがα7Ⅱに使われている素子だったのですが、今回fpを手放し、α7RⅡを迎えて確認してみました。
これは日没直後にUWHを装填した撮った写真です。


特に四隅に注目してください。色被りは皆無です。
手持ちかつF11で撮影したのでちょっとブレてるのは勘弁してください。
でも、色被りを起こしていないのは解ると思います。
これはNEX6と同レベルです。

受光素子泣かせで有名なのはSuperWideHeliarの初代か2代目というのは言うまでもありませんが、UltraWideHeliarもα7Rはおろかα7でも条件によっては四隅にマゼンタ被りが出ていましたので優しいレンズではないのです。
α7RⅡは4200万画素という超高解像度の受光素子を持ってますが、オールドレンズのひねくれた光線を受け止める器量があるという事です。
フルサイズの悪食受光素子発見は嬉しい。

更に言えば、α7RⅢやⅣはどちらかというと連射性能やAF性能向上がメインであり、その為にバッテリも型番が変わり、重く大きくなっていますのでMFとシングルショットが基本となるオールドレンズの母艦としては過剰スペックです。

以上から、私としてはα7Ⅱ、癖の強いレンズまで考えるならα7RⅡを母艦とする方が良いという結論に至りました。

ちなみにα7Ⅱでも問題はありませんよ。
例えばライカLマウントのJupiter3(50mmF1.5)を付けて撮った例ですが、


こんな感じに綺麗に写せます。
300mmクラスの望遠レンズでも手持ちでピッタリ止めて見せる手振れ補正がついたフルサイズ一眼で、しかも7万円台で買えるんですから充分コスパは高いと思います。
物凄く悪い環境の中でUWHを使うといった状況下であればマゼンタ被りがまれに出るかもしれませんが、それは運が悪かったと諦められる確率だと思います。
それでも私がα7RⅡに手を出したのはバッテリーがα7ⅡやNEXと同じNP-FW50であったことと、fpからの買い替えという突発事象があったことで、どうせなら試してみようと思っただけです。

α7RⅡも全てα7Ⅱより良いわけでもなく、例えば4200万画素のデータを保存するのはjpgでも結構かかります。
α7Ⅱでは保存時間など気にせず再生ボタンを押せましたが、α7RⅡでは「保存中です」と断られてしまう場面が増えました。
(SONYのボディは現像機能も優秀であり、わざわざ自宅でRAW現像してもあまり差異を感じないので、初めからエクストラファインのjpgで保存してます)
とはいえ、細部までちゃんと撮りたい時には高画素で撮るしかないので、これはこれでありだと思います。

あくまで私の考えですが、参考になれば幸いです。
Posted at 2020/05/11 16:45:59 | コメント(1) | トラックバック(0) | カメラ関連 | 日記

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