9月23日、RX-7(SA22C)の生誕30周年を記念して、SAで大挙してマツダ(株)本社へ『里帰り』するオフミに参加しました。
0.プロローグ
事の発端は...話すと長いので...。まぁ、「なんかしたいよね」から始まって結局マツダ(株)本社も巻き込まれてくれて、いざ、ということになった。色んな人が色んな形で動いてくれたおかげである。ただ「やりたいよねー」と言っているだけでは実現しない。やったもん勝ち、である。これが今回のすごいところだな。
んー、出発までの準備模様はすでに日記にしたためてあるので、参照のこと。
1.前夜祭
さて、例によって(?)前夜祭である。当日日帰りなんて不可能な距離(片道800km over)なので前日乗り込み、ってことは前夜祭と称して”呑み”である。
呑みながら、「マツダ(株)へのお土産」を準備する。いま生き残っているSA(もちろん全部じゃないよ)の写真をコラージュにして額に入れてプレゼントするというアイデアである。
これは良かった。
...ってワタシは座った場所の関係であんま作業に参加できず。
すみませんでした>各位
前夜祭はナニヤラ盛り上がったのだが、何を話して盛り上がったのかよう覚えとらんのじゃ。
その後、ホテルの部屋で某氏とイロイロ語り合いながら呑む。
...結局寝たのは3時半頃。
翌日のイベント終了後直ちに帰途に着くのに寝不足じゃまずいじゃんか...ま、なるようにしかならんが。
そー言えば前夜祭の前に衝撃的(おっと、誤:衝→正:笑 だ)事件もあったのだが、話が長くなるので割愛。
2.出発
9月23日0800時、前日乗り込み組は広島マツダ(マツダ(株)じゃないよ)本社ビル横に集合。SA7台(だったかな?)になぜか積載車が一台...
きれいに隊列を...22CWorks中心だとキャノンボールになりかねないのだが、比較的よくまとまって走っておる。広島市中心部を早朝からSA7台が連なって走る姿ってのはレアモノではないかと。
程なくマツダ本社へ到着。本社ビル前の駐車場が我々のためにキープされている。すげぇ。
3.徐々に集結
我々が到着してまもなく、某高速のSAで待ち合わせた当日組が続々と到着する。
この日は祝日であるが、マツダさんは出勤日ということで、大勢の社員が「何事?」という顔をしてこちらを見るも、多くの人は足早に建物内へ。そりゃまぁ、出勤なんだもの。
んでも懐かしいと思う人と「これなんてク(ry」というひともいるんじゃないのかなぁ。若者のなかには。
↓大体集結したの図
今回、SAは21台(公道走行不可のもの1台含む)だそうだ。
4.特殊車両到着
「来る」と前日聞いていたとおり、公道走行不可な特殊車両が到着。モチロン積載な。
さすがにエンジン始動は憚られるので、人力で移動し、並べる。
うーん、すんごい。
ドア開かない(フロントカウルが邪魔して)んじゃないの??って噂もあったが、ちゃんと開いてた。
SA以外にもいろいろなクルマたちが参加してた。イチバンレアなのはこれ↓。
マツダの貴島氏も記念撮影してたものねぇ。
あと、シャンテ(REじゃないよw)、コスモAP、サバンナ(排ガス規制前)、HBコスモ(スーパーインジェクション車)とかとか。最後の2台はRX-500を見に来たときにもいましたな。
詳しくはフォトギャラリーのほうをみてくださいな。
5.はじまりはじまり
例によってクルマたちが集まると撮影会である。ひとおとり撮らなくっちゃ。
(成果はフォトアルバム見てちょ)
しばらくするとバスが2台到着、分乗してマツダミュージアムへ。
バスの中では貴島氏からご挨拶賜りました。その中で「”新しいRX-7は!?”という質問には回答できないよ~」という趣旨のことをおっしゃっておりました。
うーむ、予防線張られておりますな。
ところで、あの~、バスが川?海?の上にかかる大きな橋を渡るのですが、これってマツダ社の敷地内?この橋(今調べたらその名も”東洋大橋”だそうな)はマツダ社のもの??
6.ミュージアム見学
あまり時間がないため、だいぶ駆け足。やむなしかな。
SAが1台展示されているところで、ヒソヒソ。
”みんな順に自分のキー入れてみる?”、”ドア開いたら「ビンゴ」ってことでくれないかな?”
...いや、あげないから。ドアは開くかもしれないけど。
工場の車両組立ラインも見学コースに組み込まれている。なにがすごいって、組み立て機械を創った人の知恵がすごいよね。よく考えられてるよなぁ。
そうそう、ルーチェロータリークーペ(FFのやつね)もあった。13Aエンジンのカットモデルも展示されていた。
カペラがなかった...
あとは787B(ルマン優勝車)、流雅とか
あ、ワタシは「卓越技術者養成コース」修了者の作品(?)であるREローター型文鎮、ってのが気に入りました。
7.セレモニー&意見交換会
コースの見学後、マツダ貴島氏、山本氏を迎えて意見交換会。
”軽い車は作らないのか?”といった軽めの質問から”なぜSAのワットリンクは不等長なのか?適切な車高はどのくらいか?”といったコアな質問まで...
んでも貴島氏、コアな質問にうれしそうに図を描いて説明、「...だからノーマルの車高にあわせて作られている。車高を変えるならワットリンク回りは大改造しないと。」
詳しいことが知りたい方には図を描いて解説してあげよう。あとで。
我々からの記念品、ということでパネルを贈らせてもらった。プレゼンターは今回中心的に動いていただいた”つね”さん。
8.BBQ
場所を変えてBBQである。場所は「中央森林公園」といって広島空港のそば。ワタシは給油の必要があったので、移動の際には別行動になってしまったのだが、皆さんキャノンボール状態だったのだろうか?
BBQには今回のイベントをご支援いただいた(マツダ社に積極的に働きかけていただいた)須藤氏と元マツダスピード取締役の松浦氏にもご参加いただいた。
BBQしながらでも話題はやはりクルマのこと。ま、主としてSAのことなんだけどね。
ワタシは須藤氏から昔の苦労話をいろいろと伺った。
そうそう、相撲ライダーさんからマスカットの差し入れをいただいた。ありがとうございま~す。うまかったっす。
BBQも終わりに近づくころ、須藤氏と松浦氏からお宝プレゼント!というサプライズが用意されておりました。
須藤氏からは、(当初)米国にRX-7を導入するために作りプレスや関係者に配った分厚い本&資料集に日本語訳文を添付したもの、松浦氏からは787Bが優勝したときのルマン向けに作ったトレーナー(松浦氏サイン入り)という超レアなお宝である。
んで、じゃんけん大会となるわけだが、ワタシはあえなく両方とも一回戦負けでした...
最後になって、例の”シルエット”のエンジンに火が入りました。
余談ですが、松浦氏、遠くからでもエンジン始動のとたんに”ん?ペリか。”とすぐわかったんだそうな。
9.散会&帰途
さて、ワタシは某氏を広島駅まで送り届ける役を担っており、完全に散会するより一足お先に出発した。某氏を広島駅まで迎えに行ったときはミスコースしてかな~りオモシロイことになってしまったが、今回は順調に、ミスなく到着。大変お疲れ様でした>某氏。
帰りのコースであるが、二つの選択肢があった。
ひとつは、距離は長いがその代わり途中でちゃんと寝られるトコロがある。他方は距離は短い(40kmくらい??)が、車中泊必至。
あ、前提として「高速のETC割引を活用」ってセコイ話があります。
クルマを走らせながら悩んだ末、安全策を取り、距離は長いがちゃんと風呂にも入ってベッドで寝られるルートを選ぶ。(新名神使ったほうが距離は短いんだけどね。ちなみにこの多賀SA、自宅-広島間の路程のほぼ中央の距離に位置している。)
その宿が昨日の日記である。
でもね、ひとつ大きな難点があるのよ。
『お酒売ってない』
のよ、どこにも!
...まぁ、フツーに考えれば当たり前だわなぁ。高速のSAの中でお酒は、ねぇ?
いや、でも途中で一泊してよかった。その後の道のりがラクショーだったもの。
10.まとめ
今回のイベント、いろんな意味でよかった。マツダ社内にも、今回の対応をきっかけとして、このようなアフターマーケット(というのが適正かどうか?)対応をミッションとする組織が新たにできたのだそうだ。
このようなイベントでもないとクルマで広島まで行くってまずないし、イベントに絡んでいろんな人に会えたし...
いわゆる”プライスレス”ってやつですな。
つねさん、園長先生はじめ須藤氏やマツダ本社、広報担当氏、広島地元でさまざまなサポートをいただいた方々、皆さんの力が結集されてこのようなイベントになったと思う。
人は一人では一人分の働きしかできないけれど、1+1が2を超えることができる、とはよく言うハナシ。かかわった一人一人が「やるんだ」という意思を持ち続けた結果である。
これをきっかけとしてまたさまざまな「うれしい」ことに繋がりますように。
【おまけ】
今回の総走行距離:1927.3km
総合燃費:9.9km/L
(自宅→名神草津SA:9.9km/L、名神草津→広島市内→呉市→広島市内:9.4km/L、広島市内→名神多賀SA:10.1km/L、名神多賀SA→自宅:10.0km/L)