北海道6日目です。
ちなみにこのままのペースだと「その10」まで続くと思います(汗)
ということでこの日は塘路湖の湖畔でキャンプしました。
しかし予想以上(いや予想通り?)に寒かったです。
夜中の気温は9~8℃くらいだったのですが、体感的にはもっと寒く感じました。
私のテントが夏用だからですかね、、、
寒くて何度も目が覚めてしまって、このままじゃ風邪ひくなと思って朝4時ごろに起きて、コンロでお茶を温めて飲みました。
今まで飲んだ綾鷹の中で一番おいしかったです。。。
ちなみにこの日にこのキャンプ場でキャンプしていたのは私だけだったのですが、、、
なにやら集団がズカズカとキャンプ場に入ってきました。
せっかく静かなキャンプ場を独り占めしていたのに!
と思ったのですが、どうやら朝の塘路湖をカヌーで巡るツアーの人たちだったようです。
なぜこんな真っ暗な時間に、、、と疑問に思って塘路湖の方を見てみると...?
なんと幻想的な景色か!
朝霧掛かる湖上は一切の風も無く、完璧な静水面と化していました。
静寂が目に見える感じでした。
これは写真を撮らなくてはと思ってDf+35mmで撮っていきました。
湖の奥の方を、釣り船かな?モーターボートが走っていきました。
並んだボートも画になりますね。
レンズを105mmに変えて撮影。
カヌーが2台漂っていて、その周りをカラスが舞っていました。
少し明るくなってきました。
105mmの開放の描写とDfのレトロな発色がこの場にマッチしている感じです。
これは45mmにて撮影しました。
遊びで「塘路湖」の文字にだけピントを置きました。
ちなみに「とうろ」と読みます。
この景色を見てしまったらこのカヌーも乗ってみたいななんて思ってしまいますね。
さて、この後はテントを撤収して、列車の撮影に向かいました。
キャンプ場からすぐのところに線路が走っていて、「サルボ展望台」「サルルン展望台」という展望台から釧網線を撮影できるのですが、この時は霧が凄くて撮影は厳しそうな感じでした。
なのでまずは踏切のところで列車をアップで撮ることに。
まずは釧路方面の普通が通過。
霧の中を走ってきました。
これは乗っていても幻想的な車窓が見えそうですね。
ちょうど塘路駅が行き違いの駅となっているので、網走方面の列車もやってきました。
次は200mmで狙いました。
直前でピントを移動させて、、、
しかしちょっとピントが外れてしまいました。。。
F2.5では深度浅すぎました。
次の列車は2時間後ですが、だんだん霧が晴れてきたので展望台に上って撮ってみることにしました。
装備を持ってまずは近い方のサルボ展望台へ。
お~~
私がさっき撮っていた塘路湖は左側の湖です。
湖畔の一部と釧網線とR391が見えます。
しかし先客の方がいて1番いい場所からは撮れませんでした。
ならばもう一つのサルルン展望台にいくしかないか、、、
ということで15分ほど山を登っていき、、、
カメラ機材が重いのでヘトヘトになりながらもなんとか展望台にたどり着きました。。。
そして後ろを振り返ると、、、
うわ!!
なんという景色!!
ネットでこの場所から見た写真は何枚も見ましたが、実際に見てみると本当に感動的な景色でした。
別アングルは釧路湿原の平原が広がって見えました。
目を凝らしてよく見ると??
釧路の街並みが蜃気楼のように見えますね!
釧路って本当に湿原に囲まれた町なのですね。
さて列車が来るのでカメラをセット。
上の写真のような光線になってくれればベストだったのですが、列車が来るタイミングで微妙に雲がかかってしまいました。
上はDf+45mmで撮って、下はD5+200mmで撮りました。
左右に湿原を見ながら走っていく感じで狙いました。
ちょっとだけコントラストを上げて締めています。
次は対向の網走方面。
光線は少しマシになった?いや全体的に曇っただけですね、、、
快晴の中だったら湖面に空が写って綺麗な景色になりそうだったのですが。
200mmでは手前よりに来たところを狙いました。
ルパンのラッピングの車両ですね。
先ほどと同じく湿原のど真ん中を走っていく感じに撮りました。
ちなみにその後 晴れてきたので遊びでジオラマ風撮り。
ジオラマ撮りするためにPCレンズを買ったわけではないのですが、実際やってみるとこれ本当に楽しいんですよね。
PC45mmを買ってから俯瞰が楽しくなりました。
さてせっかく45mmを装着しているので、紅葉の森の中を適当に撮りながら山を下りることにしました。
このレンズはあおらなければ普通に標準レンズとして使えるわけですが、その時の画質がかなり高いように思います。
しばらく撮ったところで、たくさんの小鳥が飛んでいることに気づきました。
ちょっと200mmでは撮れないかな?と思いましたが、どうもえらく近いところの木に止まっているので、これならニーニーでも狙えるのではないかと思ってニーニーに持ち変えました。
名前がわからないから調べたらゴジュウカラですかね?
200mmのノンクロップでこのサイズに撮れたので、かなり近くに来てくれていたということがわかっていただけるでしょうか?
こっちはキバシリでしょうか?
これはコガラかな?
こちらがじっとしていると意外と鳥が近くに来てくれました。
そして奥の方から何やら視線を感じたのですが、、、
シカでした。。。
クマかと思って冷や冷やしました。
よく見ると、
メスのシカもいました。
そろって草を食べていました。
人が近くにいても逃げたり、威嚇したりしないのですね。
という感じで列車の撮影のつもりが、自然写真と野生動物も撮れてしまいました。
野生動物狙いで撮りに来るのもおもしろそうですね。
さてそろそろ移動しなくてはならないので移動します。
しばらく湖畔を沿って進み、
牧草地を眺めながら進んでいきました。
そしてしばらく走っていると、途中の農地に丹頂鶴がいたので慌て引き返して、河川にクルマを置いて見に行ってみました。
おお~!
釧路湿原の名物 タンチョウが普通に見れました!
200mmで撮ってトリミングしてみました。
地中の虫を探して食べているようでした。
これは河川の堤防から撮ったのですが、国道の歩道から撮れば1/2の距離から撮れたのですが、そこまで行くのにかなり遠回りして行かなくてはならなくて面倒だったのでこれでやめてしまいました。
でもせっかくならもっと近くで撮ればよかったなぁ、、、
ちなみにこの前日にも農地にいるのを見たし、この後にも見かけたので、けっこう頻繫に見れるみたいですね。ちょっと意外でした。
牧場の牛さんも。
牛乳パックのパッケージみたいな景色が広がっていました。
その後はちょっとペースを上げて1時間ほど突っ走りました。
途中で摩周駅の近くを通ったので寄ってみました。
奥にたくさんのアンテナが立った美羅尾山(びらおさん)という山が見えます。
あの山にもっと注目しておけばよかった...
ちょうど列車が来る時間帯だったので駅に行って跨線橋からDf+45mmで撮ってみました。
列車が駅に入ってきて、乗客が待ち構えている画です。
摩周駅は小さな駅ですが、ここから始まる旅路があるのだなと感じました。
後追いは縦位置で。
摩周辺りは紅葉真っ盛りという感じで、列車が紅葉の森に向かっていくところです。
ちなみに幕に「快速」と書いてありますが、「しれとこ摩周号」の通過駅は1駅だけのようです。
さて さらに進んで行きます。
摩周から川湯、小清水へとR391を進んで行きましたが、この辺りは両脇に紅葉した木々が立ち並ぶ絶景道でした。
弟子屈は「てしかが」と読みますが、北海道の地名の中でも屈指の秀逸な当て字だなと思います。
私は真っ赤にならない紅葉が好きです。
トゥインゴも1枚。
そして小清水に入ったところで道をそれて、R334へ。
清里方面に走っていきました。
この辺りはひたすら農地が広がっていて真っ直ぐに道が伸びているのですが、地形が波のようになっていて上っては下ってを繰り返す道で面白かったです。
山が綺麗に見えたので停まってみました。
美しい山ですね!
あれが斜里岳のようです。
しかし45mmで撮っていたので山の稜線がしっかり写っていませんでした。
なので3枚の写真をむりやり繋げました汗
左右に両手を広げたように長く続く稜線が美しいです。
(ふつうに広角で撮っておけばよかった、、、)
ところでこの辺りに広がっている畑は何を育てているのだろう??
と疑問に思いました。
あの大量に積まれているのはジャガイモ??
その後も走って、列車が撮れそうな場所を見つけました。
斜里町の川のところで斜里岳バックに撮るか、清里町の畑越しに斜里岳バックで撮るか、迷いましたが川の鉄橋のところで撮ることにしました。
猿間川の鉄橋でD5+45mmで撮影。
ルパンのカラーのキハ54が通過していきました。
次は反対方面の列車がやってくるのですが、もうちょっと望遠よりにしたかったので105mmに変えました。
釧網線なのに花咲線ラッピングの車両がやってきました。
ちなみに斜里岳が隠れないような位置のものをメインに考えていましたが、列車メインだと、
こんな感じです。
でもせっかくなら山が見えていた方がいいかな。
ところでこの場所でも先客方がいらして、どうも地元の方のようだったので、「あのたくさん作っている作物は何ですか?」ときいてみたところ、「ビートですよ。砂糖の原料になります」と教えていただきました。
なるほど!
砂糖の原料だからあんなに大量に生産しているのですね。
広大な畑一面にビートが植えられていて、それを超大型トラクターで収穫、10トントラックで運んで、精錬所で砂糖を作るようです。
ダンプカーで大量に運んでいるのがダイナミックだなと思いました。
ちなみに中斜里駅の横にホクレンの製糖所があって、ポテトをゆでたみたいないい香りが辺り一帯に漂っていました。
あんな所にいたらおなかが空いてしまいますね。
その後 陽も落ちて暗くなってしまったので、清里温泉 緑清荘で風呂を浴びて、夜飯はまたラーメン。
ラーメンさんぱちって北海道のチェーン店のようですが、めちゃおいしかったです。
というか北海道のラーメンは普通盛りでもボリュームが多いような気がします。
一杯で満腹になってしまいました。チャーハンとかつけなくて良かった、、、
さて、ここまで来てまだ撮れるものがあるので撮りに行きましょう!
斜里町から網走まではオホーツク海に沿って海岸線の道が続いているのですが、同じように釧網線も海沿いを走ります。
そして列車を撮る用?かどうかは分かりませんが展望台がある北浜駅まで行ってみました。
ちょうど列車が到着したところで、慌ててカメラを準備して高台に上って撮りました。
夜の釧網線。
背景に見えるのはオホーツク海越しに見える網走の街の明かりです。
こういう暗闇ではD5の高感度と105mmのF1.4が活きますね。
トゥインゴと北浜駅。
海の真横にあるとんでもない駅です。
月とトゥインゴ。
この光景もなかなか綺麗でした。
この後は近くの道の駅で車中泊するのですが、なんかこの場所はすごく星が綺麗に見える気が、、、
なので原生花園のところのPAで星を見てみました。
よく見ると天の川も見れました!(肉眼で)
けっこう明るい月が出ているのにです。
Df+24mmで撮ってみると、ちゃんと写りました。
しばらく双眼鏡で観望を楽しみました。
そして、すぐ横の釧網線がやってくる時間だったので線路側にカメラをセット。
北見・網走から来たキハ40が月明かりに照らされながら走っていきました。
鉄道好きにとってはこれもなかなか神秘的な光景、と言えるのではないでしょうか。
これにてこの日の行程はようやく終了。
浜小清水の道の駅で車中泊しました。
朝は塘路湖の風景から始まり、鉄道、動物、紅葉、夜は星まで撮りました。
たぶんこの日がいちばんいろいろやれた日になりました。
釧網線に花咲線、何度か撮っているうちに、やっぱり乗りたくなってきてしまいました。
なので翌日は網走から釧路、根室を往復することに決めて寝ました。
つづく。