エイプを手放すことにしました。
2年間乗りました。
エイプは元々、通勤に使用するために買いました。
保険をファミリーバイク特約でカバーできること、キャブレターであること、キック始動であることから、エイプを選びました。
期待せずに乗り出したのですが、このエイプという原付は"原付"ではありませんでした。
はっきりと"バイク"でした。
やはり車体が小さく、車重もガソリン入れても90kgくらいしかないため、とにかく取り回しが楽でした。
エンジンを切っても、ちょっと重い自転車という感じで楽々押して歩けるし、
エンジンをかけて走り出だせば、軽々と吹け上がって軽快に走ることができました。
エイプ100は原付二種で、法定速度の60キロまで出すことができるので、R23のバイパスなども問題なく乗れるるわけですが、追い越ししなければ普通に流れに乗れるほどの性能がありました。
タイトルを「世界一の猿」としましたが、本当にそう思っています。
モンキー、ゴリラ、エイプとある中で、1番大きいのがエイプ。
しかしバイクという括りの中で見ると、エイプはかなり小さい部類に入ります。
しかし、小さいからと言って性能は低くありません。
ホイールベースは狭いですが、バイパスを60キロ巡航してもまっすぐ走り、
タイヤが太いので峠のコーナーでも不安なく曲がり、
エンジンが100ccあるのでクルマに置いていかれることもなく、
法定速度内ならブレーキも効き、
ホンダなので耐久性も高い。
バイクとしては最小サイズなんですが、直進性、回頭性、機動性、パワー感などを最低水準満たしているため、バイクだと自信を持って言えるのです。
そのことが凄みのバイクだと思います。
ネックだったのは、高速に乗れないという事くらいでした。
(高速走る性能は持ってます)
個人的にエイプの筆頭は、バッテリーが無い、ということなのかなと思います。
バッテリーが無いということで、
・セルが無い(キックのみ)
・ヘッドライトが暗い(アイドリング中は電圧がかなり低い)
・電装品の電源が取れない
・車重が軽い
ということで、エイプならではの苦労というか、工夫するところがありました。
まず始動がキックのみということで、エンストするとちょっと面倒でした。
発進時に吹かしが足りなくて、交差点の中でエンストしたことも何度かありました(笑)
そういうときは焦らず、押して道の端まで行って、キックで始動させて再発進していました。結構恥ずかしいですよね。。。
バッテリーが無いので電装品の電源が取れないのですが、ちょっとした改造を施していました。
バッテリーは無くてもオルタネーターは付いている訳で、そのオルタネーターが暴走しないためにレギュレータが付いているのですが、
なんかうまいこと結線すると14Vほどの直流電圧を取り出すことができました。
この電気を使って、油温計やら回転計やらUSB充電器やらの装備をつけていました。
そういういじりをしないと行けなかったのですが、それはそれで面白かったし、とてもやりやすい簡単な構造だったのもエイプの良いところだったのかなと思います。
エイプとの最大の思い出は、昨年の夏に東北縦断の旅をしたことです。
これについてはブログを書いたのですが、その1だけ書いてその後は頓挫しています(汗)
なんか記憶を辿るのが面倒になってしまって、、、
でもエイプへの感謝を込めて、そのブログは書こうと思います。
ところで、なぜエイプを手放すのかという話なんですが、
理由は簡単で、欲しいバイクができたからなんです(笑)
先週、某氏がバイクを探しているというので付き添いでバイク屋に付いて行きました。
当人がお店の人と話している間に暇だったので店頭の商品を眺めていたのですが、離れたところにあった一台が、まるでライトアップされたかのように光輝いて(いるように見えた)ので近くに行ってよく見ているうちに、、、
「コ、コレだ、、、!」
と、なぜか欲しくなってしまいました。
今まで好きだったネイキッドやオールドルックのバイクとはちょっと違った車種だったのですが、色々なタイプに乗ってみるのも良いんじゃなかなと思ってそれを買うことに決めてしまいました。
昨年ベスパを買ったので、次のバイクは来年あたりにでもと考えていたのですが、誰かが言ってた「中古車はナマモノだ」という言葉に後押しされてしまいました。。。
で、本当なら今週に納車!
される予定だったのですが、直前になってトラブルが見つかり、納車はお預けとなりました、、、
せっかくたのしみにしていたのに、、、(泣)
なのでエイプはまだ手放さなくて済みました。
エイプもとても楽しいバイクなので、最後まで乗り回して、心に刻んでおきたいと思います。