昨日はとんだトラブルでツーリングを断念。
そもそも乗り気ではなかったので、一日 オートバイや車をいじって過ごしたのだけど、夜になって急に「そうだ君ヶ畑へ行こう!」と。
何がある土地なのかと言えば、実はよく知らないのですが、過去に3回通ったことがあります。
初めて行ったのは、もう30年ほど前にもなるでしょうか。
まだ未舗装だった林道御池線をモンキーで走り、途中でガス欠になりました。
当時はノーマルの2.5Lタンク。
その上タンクが腐っていて燃料漏れ。
林道を数キロ押して歩いたところに、木の伐採をしているオジサン(当時は)がいました。
「この先、ガソリンスタンドまでどれぐらいです?」
「村まで下って10キロぐらい先かな。チェーンソー用ので良けりゃ入れていきなさい。」
と混合ガソリンを1L恵んでもらい、難を逃れました。
その後、10年ほど経ってから、この近くの犬川ダム近くで またもやガス欠。
休日にガソリンスタンドはやっておらず。
たまたま近所のお宅で、携行缶のガソリンを分けてもらいました。
とまぁ、生涯3回しかしたことのないガス欠を、この近辺でやってしまい、地元の方たちに助けてもらったのです。
そのせいか、なんとなく特別な土地のような気がしているんです。
これまで行く機会などいくれでもあったのに、なんで今頃?って自分でも思いますがね。
昨日とうって変わって、青い空。
キャブもOHしたので、今日は大丈夫でしょう。
06:15
気温は20℃ぐらい。
メッシュのジャケットにTシャツで自分にはちょうど良いけれど、寒いと感じる人もいるかな。
国道23号線。
遅い方の車線が70km/h、早い車線は+20ぐらいでしょうか。
けっこう流れが速いです。
揖斐川を越えたらすぐに右折し、いなべ方面へ。
幹線路を外れ、のどかな景色を楽しみながら。
三岐鉄道北勢線の東員駅と大泉駅のちょうど中間にある踏切。
3両編成の列車が、走って追えば飛び乗れそうなぐらいゆっくり通過していきます。
07:10
ついこの前までは、秋が来ないのではないかと思うぐらい暑かった名古屋ですが、この辺りではもうコスモスが満開。
いなべ市郊外。
07:35
彼岸花も
カカシを見つけると、つい立ち止まってしまいます。
梅林公園の近く。
場所によって気温は20℃を下回っています。
07:55
林道大洞線
ゲートには不法投棄禁止のプレート。
ゴミ捨て場にする輩が多いのでしょうね。
ゲートは開けることができます。
08:05
距離は700mほど
林道終点から徒歩で斜面を降りると 鈴養湖湖畔。
湖畔と言っても、全周フラットな場所はなくて、こんな斜面にへばりついて景色を堪能します。
山地図には湖畔に出ることができる道が3本確認できますが、他の2本は入り口で封鎖されているようで、歩きになるようです。
08:20
県道107号線に戻って北上すると、右手の藪の中に小さな看板。
林道川戸線
08:30
藪は一旦開けたものの、70メートルでまた深い笹に阻まれます。
歩いて奥へ行ってみましたが、どこが道なのか分かりません。
この道「林道」とは書いてありますが、山地図にはなし。
ここまで来て思い出しましたが、前にも来て同じことやってました。(^^;
08:40
林道大平線に突入。
草ボーボーになっているので、来たことがある人でも そのつもりでいないと通過してしまいそうです。
この林道にはいつかまた来ようと思っていましたが、ここにあることをすっかり忘れていました。
自分の中では、11月ごろに来るつもりでしたが、来ちゃったものはしかたない。
この道は、コチラ側から入るのがミソです。
08:50
藪になっているのは入り口だけ。
入って200メートルほどは、枯れ草が積もっていてフカフカ。
ズルズルと滑ります。
その後はちょっとした起伏ありカーブあり、展望は開けませんが走りやすい道です。
入って1.6キロの所に分岐があり、左側 林道北川線へ。
09:00
北川線は1.4キロ。
そこから400メートルの所にチェーンが張られています。
そうなんです、コチラから入るのは気が引けるのですが、向こうからだと少し罪悪感が薄れます。(^^;
09:30
ここには「野生獣処理場」があります。
グロいので写真は載せませんが、一度は自分の目で見ておくのも、自分の認識をを変える意味で価値はあると思います。
「可哀想」そんな軽いコトバで済ませてはいけないですね。
国道365号を南下。
途中からR306で鞍掛トンネルを抜け、犬上川沿いに西に向かいます。
多賀市に入って、県道34号で400メートル南下した所に、今日の目的地 林道御池線があります。
滋賀方面からジムニーで来られたお二人としばしの会話。
「御池線は全舗装だけど、途中で下の村落まで抜ける砂利道がありますよ。」
10:00
今日の昼ご飯。(笑)
蒟蒻畑の季節限定「塩スイカ」。
ハマってしまい、15袋も買ってしまいました。
今日は水分補給もなし。
入ってすぐにある聖神社で神様にご挨拶。
10:20
ここが教えてもらった砂利道でしょう。
またの機会に。
御池線も展望が良い林道ではありませんが、雲の作る影が流れていくのを眺めていると、時間が経つのを忘れます。
おぉ、ここだここだ。
ガス欠して長い長い砂利道を押してきて、チェーンソーの燃料を分けてもらったのは。
夕方、もう少ししたら暗くなる時間に、すごく心細かったことを覚えています。
ほんとに助かった。
まだ30代の頃のことだけど、「オジサン」は達者にしているかな。。
「あの時はありがとうございました。」
と独り言。
11:00
釣り客が多いようで、あちらこちらに車が停まっています。
ハイキングの人も多いのでしょうね。
あぁ懐かしい、君ヶ畑だ~。
なんだろう、この「帰ってきた」感は。
もう、キンモクセイの香りがします。
11:35
懐かしいと言っても、実際にこの集落を歩いたことはないんです。
せっかく来たのだから、歩いてみなくちゃね。
大皇器地祖神社
立派な社です。
君が代に歌われる
「さざれ石」がこれなのだそう。
恥ずかしい話だけど、君が代を歌ったことがあるのに、今の今まで「巌となりて」だと知りませんでした。
子供の頃に、『石だから「岩音鳴りて」だ』と思い込んで、、
11:40
朽ちた家屋は少ないけれど、人が住まなくなっただろうお宅がポツリポツリあります。
ここは良質の木材が取れるため、お椀などの木工品の素地を加工していたようです。
木地師の里として、
日本遺産になっているとか。(でも載ってませんね)
「君ヶ畑ミニ展示館」を見させてもらいました。
日に焼けた展示品に味があります。
見ている内に、ポツリポツリ…
あらら、本降りになっちゃった。
「もうちょっとゆっくりしていきなさい。」
そういうことですね。
15分ほどで雨は上がりました。
軒をお借りしたので、ホウキとチリトリを拝借して掃除して帰ることにします。
12:10
出かけようとしたら、
あらら、さきほどお会いしたお二人じゃないですか。
例の砂利道を抜けて、また別の道で御池線に戻ってきたそうです。
お二人はもともとオートバイが好きで乗っていて、普段はハーレー。
最近ジムニーを買って遊び始めたのだとか。
しばらく話をして、見送りました。
ぼくはもう少し歩いてみます。
ここに住む人々は、どのような生活を営んできたのかな、
自分の住む街にはない景色を眺めながら、ふとそんなことを思い浮かべます。
雲の合間に青空が見えるようになりました。
ここに民宿でもあったなら、滞在してみたいぐらいだと、後ろ髪引かれる思いを残して帰路につきます。
12:30
県道34号を下り、永源寺でR421に乗り換えます。
今日は
多度大社を通って、R258で南下します。
13:35
R23も混雑することなく、スムーズ。
無事に帰着です。
あぁ、いい一日だった。
14:45
本日走行:210km
消費燃料:3.9L
全コース
いなべ近郊
いなべ・多賀・永源寺