IYショック

昨日に総合小売りグループ「セブンアンドアイHD」傘下の総合スーパー「イトーヨーカ堂」の北海道東北地区から「GMS」と言われる総合スーパー店舗完全撤退を行い関東を主に東海関西と言った集約する報道が発表された。
特に北海道では1975年に十勝支庁管内（現十勝総合振興局）の帯広市に第一号店を開店、その後石狩支庁管内（現石狩総合振興局）の札幌市をはじめに恵庭市や江別市と千歳市、上川支庁管内（現上川総合振興局）の旭川市、釧路支庁管内（釧路総合振興局）の釧路市、渡島支庁管内（現渡島総合振興局）の函館市、胆振支庁管内（現胆振総合振興局）の苫小牧市、網走支庁管内（現オホーツク総合振興局）の北見市に店舗が所在していて特に1980年代から1990年代前半の札幌市では琴似店（現在の琴似店は1993年から2001年まではエスパ琴似店）をはじめに現在では閉店した北42条店や月寒店と新川店、1979年には1974年開店のすすきのマツザカヤの改装によりすすきのに松坂屋百貨店（J.フロントリテイリング傘下の現大丸松坂屋百貨店）と合弁の「ヨークマツザカヤ（1994年から2009年まではロビンソン百貨店札幌　2009年から2020年までは地下1階にイトーヨーカドーのテナントスーパーがテナントとして入居するラフィラ　現在は地下2階に帯広市本社でセブンアンドアイHDと包括提携を行うダイイチがテナントとして入居するCOCONOSUSUKINOが所在）」を開店して百貨店に参入、バブル崩壊後でもバブルの余波が残っていた1990年代にはアップグレードGMS「エスパ」を西区琴似と豊平区福住にオープン、1999年には北区に屯田店をオープン、2001年にエスパ店だった琴似店と福住店を屯田店に合わせるようにイトーヨーカドーに名称変更、2005年に当時のイトーヨーカ堂と三井物産による合弁会社「エスシー開発（現在はセブンアンドアイHD直系のセブン&アイ・クリエイトリンク）」による大型モール「アリオ札幌」内に札幌店をオープン、それと同時に札幌市内の店舗も札幌市以外の店舗と同様に不採算店舗の閉店整理をはじめに直営売り場の縮小を行っていた。
今回の「イトーヨーカドー」北海道東北地区完全撤退報道については長年利用した地域の顧客からすれば寂しいという声も多いと思いますが政令指定都市では最も大規模店の開発規制が強い札幌市などの各自治体が行っていた地場企業の既得権保護をはじめに「コンパクトシティ」政策により行われている大規模店出店規制も大きいようですが同じく総合小売りグループの「イオングループ」に比べて大規模モールで後を取ったことも大きいと思います。
今後の後継店舗活用に期待したいと思います。
今回の画像については閉店以降に神奈川県に本社を置く食品スーパーマーケット「OICグループ」が1階食品売り場を引き継ぐ報道が出ている札幌市北区屯田に所在する「イトーヨーカドー屯田店」です。