今回の記事については今月30日に2019年の平成元号最終日(平成31年)から5年経過と来月1日に現元号の「令和」への改元から5年経過することにより平成でも2000年代に完全消滅した2000㏄以下の国産前輪駆動(FF/FWD)横置きV6ガソリンエンジン搭載車を特集します。
2000㏄以内の6気筒ガソリンエンジンであれば昭和35年の道路運送車両法改正による小型車規格の排気量上限1500㏄から2000㏄(ガソリン・LPG車 ディーゼルは車体サイズにより線引き)拡大により直列6気筒エンジンが1962年頃からトヨタ自動車工業(現トヨタ自動車 Ⅿ型シリーズ)とプリンス自動車工業(1966年に日産自動車と合併 G7型)が中型乗用車用に製造開始、1964年に三菱重工(1970年に三菱自動車工業に分社化 現在は日産ルノー三菱アライアンス ふそうトラック・バスについてはダイムラートラック子会社の三菱ふそうトラック・バス)が製造開始、1965年には日産自動車がロングセラーユニットの「L20型」の製造開始により直62.0ガソリンエンジンは3ナンバー登録となる2000㏄以上のガソリンエンジンに課せられる自動車税が高額と言うことからと一般ユーザー向けの最高級エンジンと長年位置付けられ、1983年に日産自動車が国産では初のV列6気筒の「VGシリーズ」の生産を開始、当初は「セドリック・グロリア(Y30系)」と「フェアレディZ(Z31系)」と言ったFR縦置き用が生産されたが1984年に直列4気筒に比べてエンジンの横全長が短く小型車の車幅上限である1.7m以内の車にも搭載可能と言うことから横置き用の「VG20E/ET型」の生産が開始されてを「ブルーバードマキシマ(PU11型)」に搭載、1985年には本田技研工業が「C20A型」を生産開始、1986年に三菱自動車工業が「6G71型」の生産開始、1987年にトヨタ自動車が「1VZ-FE型」と生産開始によりに当時は乗用車生産を行っていたいすゞ自動車をはじめに富士重工業(現SUBARU)や鈴木自動車工業(現スズキ)とダイハツ工業を除き横置き前輪駆動(FF/FWD)と5ナンバーの自動車税に対応できる2000㏄以下のV6ガソリンエンジンの生産を行いました。
平成元年4月からの税制改革により物品税廃止による消費税の導入の導入と同時にガソリン3ナンバー車の自動車税が従来の車体と排気量計算から排気量計算のみに変更されたことから2000㏄以下の6気筒エンジンの低速トルクの細さが指摘され1三菱自動車工業が1990年5月に3ナンバー市場拡大の火付け役で2000㏄(6G71型)も用意するが横置きエンジンでも2000㏄以上をメインとして6G73型2.5V6(F13A/F15A/F25A型)が人気となった「ディアマンテ」の発売により2000㏄以下の横置きV6エンジンの衰退が進みホンダが1990年、トヨタが1992年に2000㏄以下の横置きV6エンジンから撤退、一方、マツダは2000㏄以下のFF横置き用V6エンジン「K系シリーズ(2300㏄のKJ-ZEM型と2500㏄のKL-ZE/KL型も用意)」の開発を進め1991年に1800㏄の「K8-ZE型」と2000㏄の「KF-ZE/KF型」を生産開始、特にランティス2.0V6(CBAEP)搭載される仕様は専用チューニングにより170psに出力が向上と同時に世界最高レベルの回転性と吹き上がり性能が評価され、同時期の三菱も「6A型」と言われる2000㏄以下をメインとする横置き用のV6エンジンを開発、「ランサー・ミラージュセダン1.6V6(CB6A)」に搭載される1600㏄クラスの国産量産エンジンでは初の6気筒となった「6A10型(1597㏄)」は低速トルクの少なさが指摘されましたが6A12型2.0でもDOHC24V「ⅯIVEC」は回転性の評価が高く、バブル崩壊後の1994年に日産も6気筒でありながら経済性が評価され現在も生産が続く「VQシリーズ」の一つとして「VQ20DE型」の生産開始と同時に型式はA3#系統のセフィーロであるがFF横置き化により型式はJ3#系統ではないがコンセプトは海外名同様に「マキシマ」を引き継いだと同時に1988年に生産終了したブルーバードマキシマ(PU11)以来の2000㏄以内の横置きFF6気筒エンジンとなった「セフィーロ(A32)」の20シリーズに搭載と同時にカジュアル志向の3ナンバー車と言うことから高く評価され、A33系では「NEO-Di」と言われるリーンバーン燃焼による直噴ガソリンエンジンの「VQ20DD型」を搭載(A33 平成12年排ガス規制対応の最終型はVQ20DE型を搭載、海外メーカーもイタリアフィアットグループオートモービルズSA(クライスラー・プジョー・シトロエンのPSAの合併によるFCA、その後にGⅯ・ゼネラルモーターズオペル事業買収によりステランティスN.V.)日本法人・フィアットアンドアルファロメオモータースジャパン(その後のフィアットオートジャパン FCAジャパン 現ステランティスジャパン)の「アルファロメオ」ブランドの2ドアクーペに「GTV」に2.0V6ターボ(916C2A)が用意されましたがその後は燃費と低速トルクの低さから衰退が進み平成12年排ガス規制適合の関係からVQ20DE型への変更により2002年末まで暫定と思われる生産が行われたセフィーロ20エクシモシリーズ(A33)を除き平成14年9月からの継続生産車に適用される平成12年排出ガス規制への完全移行により前輪駆動横置き2000㏄以下のV6ガソリンエンジン搭載車の生産は完全終了(2002年9月以降の最後のKF-ZE型2.0V6エンジン搭載車となったTAFP型ミレーニア20Ⅿは在庫販売 2002年8月生産終了)しました。
その後4WDを含めたFR縦置き用の2000㏄以下のガソリンエンジンについては直型とV型を含めて継続生産車に対する2007年の平成17年排出ガス規制完全移行まで排気量制限が厳格のタクシー用のLPG車をメインに生産され、2010年代以降の「CAFE」規制による企業平均燃費基準の強化により2500㏄以内の6気筒エンジンは完全消滅、6気筒エンジンの主流は軽油を燃料するが「CX-60(KH系)」を皮切りに北米向けの「CX-90(KK系)」と言った直6エンジンを縦置きに搭載するAWDを含めたFRアーキテクチャー採用車に搭載するマツダのT3型3.3直6直噴コモンレールクリーンディーゼルターボのような3000㏄以上で今後は「CASE」による電動化の推進により不安定な部分もあると思います。
今回の画像についてはかつては「ユーノス800(TA系)」として販売されたマツダのDEセグメントサルーン(現在はDセグメント相当)「ミレーニア」の2000年7月のビッグマイナーチェンジ以降のモデルでKF-ZE型2.0V6DOHC24V(1995㏄)の最後の搭載車となったマツダミレーニア20Ⅿ最終型(TAFP KL-ZE型2.5DOHC24V搭載のTA5P型2.5は平成12年排出ガス規制適用により2003年まで製造)です。
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2024/04/24 21:13:49