ある日、会社の同僚にこんなことを言われた。
「〇〇さん(僕のこと)、旧いクルマに2台も乗って、優雅というか、凄いですよね~」と。
僕は「いやいや、そんなでもないですよ。ポンコツだし大変ですよ~」なんてヘラヘラ答えたのだが、よく考えてみると同僚の発した言葉には、「給料安いのによくもまあ呑気にこんな金のかかりそうなクルマに乗ってんなー、何考えてんだか」的なニュアンスが明らかに見え隠れしていた。気のせいかもしれないけれど。
確かに給料は安い。そして呑気。まあそれはその通りである。でも僕の感覚として普通の日本車を新車で買って乗るのに比べて、お金はそれほどかかっていないような気がしているのも事実だ。だからあらためて調べてみた。
ウチの2台のクルマ(ユーノスとゴルフⅡ)は、購入時から現在までの総費用をエクセルデータに記録してある。つまり車両購入価格、車検代、毎年の自動車税、毎年の任意保険代、修理代、パーツ台などのクルマにかかった総ての費用である。(ただしガソリン代は除く)
ゴルフⅡ(10年2か月所有)・・3,127,107円
ユーノスロードスター(6年所有)・・1,944,892円
これって・・結構安いんじゃないだろうか?
この額では、最近の新車の国産車なんかは購入することじたいも厳しいのではないか。ウチの2台は車検のたびに結構大物の交換もしているし、自分でオークションなどでのパーツ集めも楽しいし、みんカラを通して友人との交流もできるし、趣味のクルマを大いに楽しんでこの費用である。
「価値観の違い」というか、クルマに興味がなく単なる移動手段として考えている人にとっては冒頭のように思うのは仕方のない事かもしれない。しかし僕からすれば、何の変哲もない(失礼)高い新車を購入し、特に楽しみもなくクルマを維持していくという事の方が、お金がもったいなくてつまらない事だと思うのだ。
ただ、最近の旧車ブームで旧いクルマが軒並み高騰傾向だから、僕らみたいなクルマに乗る人たちは、今後ますます「優雅な趣味」だと思われる可能性があるのだろう。まあ他人に今さら何を思われても別にいいんだけれどね。
Posted at 2022/01/15 22:48:08 | |
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