先日、現実が厳しいと、つい現実逃避。 仕事中、あれこれ考えていたのだが、つい脱線。
そういや、昔に見た本でヘンタイっぽいエンジンの絵があったなぁ。
と、思い出したのだが、本のタイトルが。。。なんだっけ?
で、アマゾンを探す。 あー、これだ。 つーか、とっくに絶版w
あきらめかけていたのだが、ふと、会社の書庫にあるかもしれないなと思いだした。
で、行ってみたら、あった♪
パラパラとめくってみたら、あったよ、ヘンタイ(?)エンジンwww
今回は、これ。 U字型エンジンの話題。
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まずは見てくれw
?な感じでしょ?
次に断面図。
さらに?でしょ。
シリンダーを取ってみる。 なんじゃこりゃーw
これね、ピストンが2つあるけど、これで1気筒。
日本語ではU型エンジンとか呼ばれるが、イギリスではスプリット シングル。
アメリカではツイングルとかお洒落な名前のエンジンだ。
作動としては、例のユンカース式に近い感じで、2ストユニフロー型に属するっぽい。
通常、ユニフローだと、下に掃気ポートを持ち、上部のバルブから排出する。
対向ピストン式のユニフローだと、上ピストンが排気ポートを開閉するから、
対向ピストンでも、ユニフロー式ができる。
近年での2ストエンジンでは、排気ポートと掃気ポートの位置関係から、
完全に新気と排気ガスが入れ替えられない。
だけど、ユニフロー式なら、掃気がターンせずに、真っ直ぐ抜けるので掃気効率がいい。
ユンカース式の例
通常のバルブでの例
掃気効率って大事なの?と思うだろう。
2ストでは大事な話で、新気の量がパワー(トルク)を決めるんだ、だってそうだろう?
排気ガスからはパワーが出ないんだから。
同じ排気量なら掃気効率が良い方がイイ。
で、話を戻すと、U字のエンジンは絵だと、こんな形だ。
(右から左に流れる)
上の絵とは左右逆なんで、空気の流れがアレだが。。
今まで、ヘンタイエンジンを見てきた諸君なら気がつくであろう。
乱暴な解釈で、これは固定スリーブの2スト ユンカース式を、真ん中でグリッと曲げた形なのだ!
対向ピストンは上下にクランクが必要。 でも全高も必要になっちゃうし複雑。
じゃ、途中の通路をUターンさせれば、同じクランクから上側(?)のピストンを動かせるってワケ。
(わかる?)
エンジンの高さも通常のエンジンと同じになるし、ユニフローだから掃気効率も良い。
戦後のエンジンでは、それなりに使われたっぽい。
有名(?)なところではBMWになる前のイセッタ。(イタリア イソ社のイセッタ)
実に9.5馬力。 236ccだったそうだ。
日本でもこの方式が使われてて、ホープ自動車のオート3輪に使用。
(広島に現存するっぽい)
このエンジンでは、掃気用のピストンも90度傾いてついていて、単気筒のクセに3つもピストンが必要なエンジンww
ホープと言えば、マニアな方ならご存知だろう。
創業者が開発した4WD車をスズキに売ることになり、のちのジムニーになった。
歴史がちょっと、どうかしたら、スズキの2ストがU字になったかもしれんなwww
WGP 2st 500cc レーサーとかに進化(?)した スプリット シングル V4 なんか妄想するだけで爆笑だ。
掃気ピストン付のエンジンの写真も見つけたので載せておこう。
左に隠れてはいるが、コンロッドが出てるので、おわかりだろう。
いやはや、あるねぇ。変なエンジン♪
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変なエンジン あれこれ | 日記
Posted at
2015/09/02 21:36:22