先日、エアクリーナーを交換する際に、作業の終わりにエアフロセンサーのカプラを付け忘れてしまい、そのままエンジン始動。
警告灯が多数点灯したと整備手帳でも紹介しました。
→ 多数とかいうレベルじゃなく、9個点灯しましたw
メーカーの考え方の違いなのか、ホンダ車はカプラーを戻してからエンジン始動しても、メーターに警告灯を出したままでクリアしてくれないんですね。
さらに細かいことを言うと、エアフロが通電していないからという理由で、ABSやエアバッグ以外のほぼすべての安全装備を絶たれてしまうという、非常に不便な状況になります。
一応赤いランプ類ではないため、エンジンの始動はしますし普通に走りますので走行上の支障はありませんが、にしても「んな大げさな・・・」というレベルの動きをします。
トヨタもスバルも過去「動きがおかしければセンサー抜いてしまえ。一時的にエラー出るけど再起動して直らなかったら2,3回キーのON/OFFすれば消えるさ」的なノリで弄ってきましたが、この先ちょっと不安ですね。(´・ω・`)
ということで、改めてどんなエラーが出たのか追ってみることにしました。
数年前とは異なり、今ではOBD2のポートを解析したいろんなアプリが出回っています。
特にホンダ系は調べれば調べるほど対応していそうなアプリがありました。
今回選んだのは
Car Scannerというアプリ。
これにELM327の組み合わせとなります。
ざっとペアリングして。
プロファイルを、
「HONDA OBD-II / EOBD」にしたところすぐに読み取り開始できました。
メーターとか、HUDモードとかいろいろありますが、このツールはあくまでもおまけでしょうね。
このアプリはむしろ、データグラフ出したりエラーコード解析がメインのようなので、ビジュアルはあまり良くありません。
↑ メーターだってこんなんだしw
↑O2センサとか、電圧とか、温度変化をグラフで見ることができます。
全データを出せば割といろんな情報がリアルタイムで見られます。
で、肝心のコードを読みだしてみると・・・・
エンジン始動前も、エンジン始動後もカレントでコードは何も出ていない状態。
つまり 、バッテリー抜いてリセットかけたことで、一応リフレッシュはされるらしいですね。
じゃぁ履歴も消えているのか?というと、どうもそうではなさそうです。
一応オプションで過去の検出分は非表示にするようになっていたため、過去分も含めすべて表示したところ以下のデータが出てきました。
▼ テキストで出力できます
Car Scanner ELM OBD2
DTC report
Selected brand: Honda
VIN: FK7**********
============1==============
P16BB(00)
Raw code: 16BB00
ECU: 10
ステータス: テストは現状の運転サイクルでは完了していません。
============2==============
P0034(00)
Raw code: 003400
ECU: 10
ステータス: テストは現状の運転サイクルでは完了していません。
OBDII: Turbocharger (TC) bypass valve - circuit low
============3==============
P003A(00)
Raw code: 003A00
ECU: 10
ステータス: テストは現状の運転サイクルでは完了していません。
OBDII: Turbocharger (TC)/supercharger (SC) boost pressure control A - learning limit exceeded
============4==============
P0299(00)
Raw code: 029900
ECU: 10
ステータス: テストは現状の運転サイクルでは完了していません。
OBDII: Turbocharger (TC)/supercharger (SC) - low boost
============5==============
P0014(00)
Raw code: 001400
ECU: 10
ステータス: テストは現状の運転サイクルでは完了していません。
OBDII: Camshaft position (CMP) actuator, exhaust/right/rear, bank 1 - timing over-advanced/system performance
============6==============
P0720(00)
Raw code: 072000
ECU: 10
ステータス: テストは現状の運転サイクルでは完了していません。
OBDII: Output shaft speed (OSS) sensor - circuit malfunction
Honda: Countershaft Speed Sensor Circuit Malfunction
============7==============
P0125(00)
Raw code: 012500
ECU: 10
ステータス: テストは現状の運転サイクルでは完了していません。
OBDII: Insufficient coolant temperature for closed loop fuel control
Honda: Engine Coolant Temperature (ECT) Sensor Slow Response
============8==============
P0420(00)
Raw code: 042000
ECU: 10
ステータス: テストは現状の運転サイクルでは完了していません。
OBDII: Catalytic converter system, bank 1 - efficiency below threshold
Honda: Catalyst System Efficiency Below Threshold
============9==============
P0139(00)
Raw code: 013900
ECU: 10
ステータス: テストは現状の運転サイクルでは完了していません。
OBDII: Heated oxygen sensor (HO2S) 2, bank 1 - slow response
Honda: Secondary Heated Oxygen Sensor (Secondary HO2S) Slow Response
============10==============
P2A00(00)
Raw code: 2A0000
ECU: 10
ステータス: テストは現状の運転サイクルでは完了していません。
OBDII: Heated oxygen sensor (HO2S) 1, bank 1 - circuit range/performance
Honda: Air/Fuel Ratio (A/F) Sensor (Sensor 1) Range/Performance Problem
============11==============
P0133(00)
Raw code: 013300
ECU: 10
ステータス: テストは現状の運転サイクルでは完了していません。
OBDII: Heated oxygen sensor (HO2S) 1, bank 1 - slow response
Honda: Rear Air/Fuel Ratio (A/F) Sensor (Bank 1, Sensor 1) Circuit Slow Response
============12==============
P0011(00)
Raw code: 001100
ECU: 10
ステータス: テストは現状の運転サイクルでは完了していません。
OBDII: Camshaft position (CMP), intake/left/front, bank 1 - timing over-advanced/system performance
Honda: Variable Valve Timing Control (VTC) System Malfunction
============13==============
P1684(00)
Raw code: 168400
ECU: 10
ステータス: テストは現状の運転サイクルでは完了していません。
OBDII: Metering Oil Pump Position Sensor Circuit Malfunction
Honda: Throttle Valve Return Spring Performance Problem
============14==============
P1658(00)
Raw code: 165800
ECU: 10
ステータス: テストは現状の運転サイクルでは完了していません。
============15==============
P1683(00)
Raw code: 168300
ECU: 10
ステータス: テストは現状の運転サイクルでは完了していません。
OBDII: Metering Oil Pump Temperature Sensor Circuit Malfunction
Honda: Throttle Valve Default Position Spring Performance Problem
============16==============
P2176(00)
Raw code: 217600
ECU: 10
ステータス: テストは現状の運転サイクルでは完了していません。
OBDII: Throttle actuator control (TAC) system - idle position not learned
Honda: Throttle Actuator Control System Idle Position Not Learned
============17==============
P0326(00)
Raw code: 032600
ECU: 10
ステータス: テストは現状の運転サイクルでは完了していません。
OBDII: Knock sensor (KS) 1, bank 1 - range/performance problem
============18==============
P061B(00)
Raw code: 061B00
ECU: 10
ステータス: テストは現状の運転サイクルでは完了していません。
OBDII: Engine control module (ECM), torque calculation - performance problem
以上
ということで、合計18エラーが記録されていましたw
そりゃぁ、18個もあればメーターも賑やかになるわけでw
というか今回のが原因で全部出てきたのか? それもちょっと怪しいレベル。
以下、もし”今回のが原因で18個出てきたのならば”の話をすると、たぶん「電圧異常」を検知したことで一斉にエラーを出したのかと思います。
→ 統合制御だから、基幹系で電圧異常があるとセーフモードになる可能性
また、電圧異常と関連がない部分では、エアーの吸入量のが不明なため、シリンダーに送り込む吸気量がわからないのと、ターボ車なので最適な加給量もカウントできない。
さらには吸気温度が見れないから燃調にまで響いたのかと推測。
BPの時はチェックエンジン1個点灯するだけで、インフォメーションディスプレイにも表示されない程度でしたがねぇ・・・
今回勉強になったことは
・作業後は部品はちゃんと取り付けよう(再確認しよう)
・最近のクルマは電気系トラブルとあとが面倒
・意外とELM327が使えるぞ
・バッテリー外しで一応リセットできるぞ
といったところですね。
ちなみに、アプリでも過去履歴クリアできるみたいですが、データの消去・書き込みはできるだけしたくないのでこのままにしておきます。
→ ディーラー行ったときに気が付かれたら説明しようかな。
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Posted at
2020/08/21 01:07:45