2019年09月20日
昨日電気が我が家にも来ました。
これで危機は脱したと思うので、僕なりの台風15号振り返りです。皆さんの参考になれば…
ちなみに都心部はまた別の問題が発生する気がしますが、あくまでも田舎のケースとして読んでください。(糞長文ですw)
今までのウチの準備は主に地震を想定しており、最長数日停電&1週間程度食料が手に入らないことを想定していました。
がしかし、今回11日間停電をして新たな事が見えて来ましたので備忘録的に書いておきます。
【3日を超えて電気がない事がもたらす事態】
①携帯の電波がなくなる
端末のバッテリーは工夫次第でどうにかなりますが、そもそもの基地局の非常バッテリーが尽きるためどうしようもありません。
②冷蔵庫の食材が全て腐る
これは当然ですw
が、2日間ぐらいはぎっしり詰まった冷凍庫内は結構平気。
③場所によっては水道も使えなくなる
家が高い位置にあってポンプで圧送している場合は瞬時にダメになります。そうでなくても浄水場の非常電源が無くなると全滅します
④トイレの種類によってはトイレも使えなくなります。
昔ながらのタイプは水だけタンクに入れれば流せますが、別の問題として浄化槽の微生物に酸素を送っているポンプが止まると、トイレは流せても処理されなくなります。あまりに長期間止まると浄化槽は使用不可になる恐れも…。
⑤お風呂に入れません
ガスだろうが灯油だろうが、ボイラーは電気がいるのでお湯は作れません。
夏は水風呂でもどうにかなりますが、冬は厳しいかと…。
⑥スーパー、コンビニ、ガソリンスタンドが閉まる
設備に支障がなくても電気がない事で営業できなくなります。
【我が家が元々準備していたもの】
①発電機&ガソリン&延長コード類
②カセットコンロ&カセットボンベ
③食材&水
④充電式LEDライト
⑤カーバッテリー&インバーター
これらがあったことで、ウチは最低限の生活が維持できました。唯一困ったのはオムツがない事位でした。
【反省点】
①ガソリンの備蓄
発電機を長時間動かすのに必要なほどのガソリンは無く、車から抜こうとしましたが、最近のクルマは抜けない構造になっているので古い軽トラから抜いてしのぎました。
今度から携行缶に備蓄しておきます。それと庭に放置している軽トラは常に満タン♪
②停電想定日数の延長
田舎は数日では復旧しないことが分かりました。
数日はかなり不便でも耐えらえますが、長期間になるとある程度文化的水準を保たないと心身が疲労します。
③川の水など水道以外の水を浄化する装置
今回ウチは水道が止まらなかったので普通に生きていけましたが、多分水道が止まったら終わってました。
沢の水などは近くにあるのでそれを飲めるようにする装置があれば1か月ぐらいしのげる予感がします。
【これから準備する人へのアドバイス】
①発電機関連
エンジン式発電機はガソリンを使うのである程度の知識が必要です。またガソリンは腐るので、何年も倉庫に入れておいていざ使おうと思っても使えないことが想定されます。
もし用意するなら1年に一度程度試運転するなどの手間をかけることを覚悟してください。それさえ出来れば最強です。
もし出来ない人はちょっと高額になりますが、カセットボンベを使った発電機などにするか、もしくは車が家にある人はインバーターを組み合わせる作戦が可能です。
インバーターとは車のバッテリーの12Vを家庭用の100Vに変更するもので、携帯の充電とかライトの充電とかは十分可能です。バッテリーの充電は、クルマのエンジンがかかる限り充電出来ます。ガソリンが無くなったり、そもそもエンジンをかけることもできないほどバッテリーが空になったらアウトですw
ちなみにウチはバッテリーが沢山あるので、発電機を回していない時はバッテリーを家に並べて、最低限の事に使っていました。
1日に数回発電機を回して、冷蔵庫を冷やし浄化槽のポンプを回していたので、その間にバッテリーとかライトを充電しまくってました。
ちなみに発電機はサイズにもよりますが10万円位、家電を一杯使いたいなら20万弱位になります。が、大きいので女性が使えるのはせいぜい10万以内の奴位かな?
インバーターは数千円です。
②ライト類
これは乾電池式と充電式を併用するのがおススメです。
乾電池は支援物資で手に入れられる可能性が高く、充電する手段がない場合はこっちになります。
逆に発電機がある場合などは充電式ライトがおススメ。
最近はアマゾンなどでポータブルバッテリを兼ねたライトがあり、ライトとして使いつつ携帯などに充電できたりします。
これも数千円からあります。
③食べ物類
この辺は皆さん志向と保管スペースに合わせて各自考えて下さい。
カセットコンロとボンベは安いので一つあるだけで安心感が全然違うと思うので、これらは黙って買って置け!という感じです。
プロパンの昔ながらのガス代がある家は、電気が無くても使えると思うので不要です。
以上です。まだちょっと足りないことがあるかもしれませんが、投稿しておきます。皆さんの防災に役立てば幸いです。
【後書き】
今回ウチは断水にならなかった&備えがあったので、比較的恵まれていました。
なので近所の方にお風呂を提供したり、炊き出しをして、高齢者のおうちにご飯を届けたりしていましたが、これも自分に余裕があるからできる事です。
僕だって自分の子供が飢えそうになったら、近所の家に強奪に行くかもしれません…。
という事で、上には書かなかったけど、本当に危機的状況になったら、そうした外部からの攻撃からの自衛手段も必要になる気がします。
そして何より隣近所と有効な関係を築いておくことでしょうね。
今回も国はもとより地元の自治体も、ほぼ役に立ちませんでした。
倒木や土砂で不通になった道路を通れるようにしたのは地元の自治会だし、その後の物資のやり取りは隣近所の助け合いでした。
ネットもテレビもない状況では、情報ですら隣近所経由でしか入ってきません。
どこのスーパーが開いたとか、どこの道路は通れるとか、そういう情報はまず公共のルートでは入ってきません。
皆さんも物資の準備、心構えはやり過ぎという事は無いので是非やっておきましょう。
最終的に頼れるのは自分だけですよ♪
Posted at 2019/09/20 12:20:57 | |
トラックバック(0) | 日記