2018年07月08日
新型クラウン3.5HV乗りました。
お世話になっているトヨタのお店の近所まで
嫁様が行きたいとのことで運転手のついでに
クラウンを見に行くことにしました。
お店は流石に盛況で店内に2.5HVのRS。
試乗車は何と3.5HVのSでした。
営業氏は売れ筋の2.5HVの試乗車が無いと
商談しにくいと嘆いていました(^-^;
さて、今回のモデルからRS系と標準系の外観の差異が
少なくなりSでも違和感無い外観でした。
ただ、造形自体は個人的にはモチベーションが上がらない印象です(汗)
内装はファブリックシートですが、ワインレッドの差し色がある色使いで
思ったよりいいじゃんと感じました。
しかしながら細かい部分は流石トヨタだけに
キッチリ目に見えない部分は安く済ませているのがわかり
萎えてしまいます。
例のツインモニターは両方ともに同じ表示をするケースが多く
上が見るだけ、下がタッチパネルで操作するためという
分け方であまり大きなメリットに感じませんでした。
従来型のツインモニターの発展形と考えると妥当かと思います。
操作のレスポンスは一呼吸置いて動作していた従来型に対し
普通のタッチパネルナビの水準にあるのでイライラはしないと思います。
通常は上がナビ、下がエアコンの表示というのが妥当な線かなと思います。
引っ張りに引っ張ってお披露目された「コネクティッド」については
ITSコネクト装備のレクサス車に乗っていた身としては優位性が全く分かりませんでした。
試乗車では例のLINEで車と会話するのも使えないし
ボイスコントロールでいろいろと操作できたり
オンライン更新でいろいろと進化するといったレベルは使える使えないは別として
今時コネクティッドを謳うのであれば必要だと思います。
メーター周りは文字盤から「浮いた」表示が目玉らしいのですが
透明な文字盤に文字が彫られている層が一つ手前にあるといったもので
長い間使っていていいもの感が継続するものではないと感じました。
真ん中部分は液晶となっており、最新世代のトヨタ式の表示となっています。
ただ、全面液晶メーターが世界的に流行しつつある中で
2世代前のクラウンで実現していたのに何で復活させないのか残念でなりません。
解像度を上げれば当時のまま搭載しても不満は無いと思うのですが・・・
ヘッドアップディスプレイは最新世代のトヨタ式で現時点では満足できるレベルだと思います。
今回の試乗車のキモでもある3.5HVのパワーソースは
レクサスLS/LCに搭載されているマルチステージHVがそのまま流用されており
片や1500万円コースの車両と同じですから何だかお得に感じます。
出力はレクサスもクラウンも全く同一で
重量がLSに比べて300~400キロも軽いので
どんな違いか気になるところです。
早速システムを起動してみます。
いきなりエンジンが始動しましたが、LS500hの記憶より遠くにエンジンがあるような
フィーリングで静粛性に気を遣っているのが良くわかります。
音はGR系そのもので、改良型GRの8GR-FXSですので妥当なところです。
走り出してみると思いのほかというか当然というか
軽々と走り出して、近所をタウンスピードで走るとエンジンが始動しても
極めて低回転を維持するのでHV特有の静かさは保たれています。
注意深く観察するとマルチステージHV特有の疑似ステップシフトが
細々と行われているのがわかりますが、タコメーターが無いのと
パワーメーターの動きがゆったりしているので感じることはほとんどないと思います。
ただ、50プリウスに乗り慣れた私の基準では思いのほか
モーターで走行する領域は少ないというのが率直なところです。
カムリの記憶と大きく違わないであろう2.5HVの方がモーター感があると思います。
大きく踏み込んでみると、いきなり回転が跳ね上がって
疑似ステップシフトが煩雑に動作するので
パワーソース全体のフィーリングはやはり煩雑な印象でLS500hの記憶が蘇りました。
ただ、LSより軽量な分煩雑なゾーンに入るケースが少なくなり
HVらしい静かで滑らかなゾーンが多い印象です。
踏み込んだ時の加速についてはLS500hと同じ出力ですから
軽量な分激しいものになり、オーバーパワーな印象でした。
ただ、回生ブレーキの動作音が結構大きく入ってきて
外からのサイレンなどの音じゃないかと一瞬勘違いする感じだったので
エンジンが静かな分残念な印象でした。
室内の居住性については大きな不満もなくTNGA特有の
乗り降りでの低さも感じられませんでしたが、ルーフが低く迫っている印象は少々ありました。
ただ、LSで感じたほどの圧迫感はありません。
リアシートは少々前後方向の空間が不足しているような気がしましたが
比較対象が無いので、ホイールベースが伸びているので従来型同等以上のはずです。
乗り心地はノーマルラインのSグレードなので、全くもって快適ですが
ふわふわしているわけでも無く、TNGA特有の低重心で
ピタっと路面に張り付くフィーリングが色濃く出ていて安心感がありました。
直進時にもどっしりとまっすぐ走るのには感心しました。
国産車としては評価できるレベルかと思います。
(もちろんドイツプレミアムブランド車と比べるとそれなりに差はありますが)
ステアリングを切った際も遅れがなく素直についてきますので
こちらもTNGAらしくスポーティーですが刺激的ではないいい塩梅に収められています。
RS系は固められているそうで、人によっては硬いという話もあるようです。
ということで、思いがけなく味わうことができた3.5HVは
思ったよりいい印象でしたが、乗り出し700~800万コースとなると高いなぁと思います。
ただマジェスタの後釜と考えれば妥当なのかもしれません。
適度なサイズなトヨタ車の安心感はそのままなので
肩ひじ張らずに乗れる日本の高級車という位置づけは確かなものだと思います。
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Posted at
2018/07/08 22:50:20
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