ゴールデンウイーク後半の話になります。
5月4日、5日で北アルプスに行って来ました。
昨年は蝶ヶ岳でしたが今年は爺ヶ岳・鹿島槍ヶ岳です。
夜中の1:00過ぎに家を出て4:20に登山口に到着。
黒部ダムでおなじみの扇沢駅の近くです。
橋を渡った先にある無料駐車場にクルマ停めます。
何とか一台分空いていたのでラッキーでした!
少し仮眠をしてから登山届を提出し、5:20ぐらいに登山開始。
一時間ほど登ると八ツ見ベンチがあります。
今年は初めの方から雪があり例年より多めなんでしょうかね~
アイゼンを付けるほどではありませんが
更に進むと看板が
夏道は真っすぐ進みますが、雪がある時期は通れないので南尾根から爺ヶ岳山頂を目指します。
南尾根のルートは本来の登山道ではありませんので、一見なんでもないような所を行く事になり道迷いに注意です。(山と高原地図にもルートは載っていません)
看板には沢へ下らないように注意しひたすら尾根を行けとかいてあります。
ある程度赤布もありますし、先人達が通っているので何となくソレっぽい道があるのが分かります。
雪があり偶に踏み抜くことも。
でも木の根っこもあるのでアイゼンを付けるのはちょっと・・・といった残雪期ならではの悩みもありますね。
途中で出会ったベテランっぽい2人組の話では、開けた尾根あたりが装着ポイントらしいです。
2時間ほど歩いてそれっぽい場所に出た!
この傾斜と雪の量で分かった・・・多分ココが装着ポイントですかね。
残念ながらあそこに見えるのは山頂ではありません。
ココまでかなり歩いて来てるので軽く絶望が味わえますなw
結構登って来ました。
そしてジャンクションピークへ
ここまで来てようやく爺ヶ岳の山頂が見えます。
まだあんなに距離があるのか・・・・
ここで二度目の絶望を味わいました(>_<)
この辺りまで来ると視界も開け素晴らしい景色が望めますね。
南尾根でテン泊している人もいました。
話によると、ここで2泊するようです。
ココ拠点に鹿島槍ヶ岳を往復するみたいです。
ここの南尾根は急勾配でかなりの距離を登ることになるので1泊より2泊した方がゆとりがありますよね。
小屋泊装備でこの辛さですからテン泊装備は大変だろう。
更に進むと雪の壁が見えて来た。
ここが危険ポイントですかね。
ピッケルと前爪を効かせて慎重に登りました。
彼是4時間ぐらいは登ったでしょうか。
まだ山頂は遠い・・・
心が折れそうです(T_T)
昨年の蝶ヶ岳もきつかったがココもきついですね~
山小屋を予約する時、山小屋の人が登山歴や雪山経験、残雪期の北アルプスの経験、装備や予定時間など色々質問して来ましたが、確かにコレは初心者や装備が不足している人が来ていい所では無いですね~
質問などが多かったので結構長電話になりました。
だから電話したら話し中で中々繋がらなかった訳だw
天気が良ければ夏みたいだが、ひとたび天候が崩れれば冬のような厳しさになる。
結局、雪山装備で行かないとなので重くなり体力も必要。
道も夏道だったり雪道だったりで大変なので、残雪期の北アルプスは意外と難しいんですよね~
ルートも夏道の柏原新道なら初心者向けらしいですが、冬は登山道ではない南尾根を行かないとですし、山小屋の人が注意するわけです。
何だか山小屋の人に認められないと泊めてくれなさそうな感じでしたw
でも、振り返れば絶景なので少しは癒されます。
かなり疲れましたが、何とか爺ヶ岳山頂(南峰)へ到着。
ここまで来るのに5時間ぐらい登ってましたわ!
まだ10時過ぎぐらいですが、お腹が空いたので早くも昼食ですw
爺ヶ岳山頂に来て初めて鹿島槍ヶ岳の雄姿を拝めます。
360度の大展望なので、立山や剱岳
針ノ木岳や蓮華岳など色々なお山を望むことが出来ます。
遠くには富士山や槍・穂高なども・・・
山頂で休んでいたらパラグライダーが飛んで来ました。
木崎湖あたりでパラグライダーの発着所があるからそこからやって来たんですかね~
会話できる距離まで接近してきましたよ。
「今日は天気良くて良かったですね♪」と、山頂にいる登山者と会話してました(^^)
さて、結構休んだので先に進みますかね。
次は爺ヶ岳中峰に行きます。
正直もうこれ以上登りたくないのですが、頑張って今日の内に登っておきます。
明日も長丁場になりそうなので・・・
中峰に到着
南峰同様良い眺めです。
安曇野市街も見下ろせます。
その後は今日のお宿の冷池山荘へ向かいます。
これまた結構な距離があるんですよね(>_<)
途中で面白い形をした雪庇が
まだ山小屋に着かんのか・・・
最後に登り返しが(>_<)
かれこれ7時間以上経ってようやく冷池山荘に到着。
朝の時は今日の内に鹿島槍ヶ岳まで行っちゃうかと思っていましたが、今はとてもそんな元気がありませんw
冷池山荘は2階に展望廊下があり飲食する事も出来て休めます。
目の前には爺ヶ岳などが望める素晴らしい眺めです。
夕方まで談話室や廊下でまったりしていましたよ。
今日も一日が終わります。
冷池山荘では宿泊者には水一ℓが無料で貰えますので水を補給しておきました。
ここに来るまでに殆ど飲んでしまったので助かります。
そして初めて山小屋の食事で味噌汁とご飯のおかわりをしました。
それ程までにヘトヘトになりました(+_+)
山小屋に時刻表や料金表が
三人で割れば五竜から縦走してもそれなりの金額で済むかな~?
次の日の朝
テン場からご来光を望みます。
朝日に染まる鹿島槍
さてと・・・
朝飯食ったらあそこに向かいますか(^^)/
鹿島槍に向かいます。
ココから先は雪も多いし凍っているので最初からアイゼンを装着して行きます。
まずは鹿島槍ヶ岳の手前にある布引山へ
昨日の疲れも残っているのか体が重い・・・
鹿島槍ヶ岳山頂へ向かいトボトボと歩いていると何かが迫ってきた!
ライチョウさんキターーー!
雷鳥(メス)
雷鳥(オス)
つがいですね~
3組ほど見掛けましたよ。
まさに雷鳥パラダイス鹿島槍(^_^)
ライチョウさんを撮影してたら大分体が休まり登る気力が湧いてきましたw
山頂まであと一息です!
鹿島槍ヶ岳登頂(南峰)標高2,889 m
そして鹿島槍ヶ岳山頂まで来てようやく見る事が出来ました。
五竜岳&八峰キレット
厳冬期の真っ白な雪稜も美しいですが、岩肌の黒と雪の白のコントラストが映える残雪期の稜線もまた美しいです♪
キレット小屋
凄い場所に建っていますね。
こう見ると五竜岳まで遠いわ~
どっから登るにしろキレット小屋で一泊は必要な感じですね。
鹿島槍ヶ岳北峰も見えます。
今の時期は見るからにヤバそうです。
鹿島槍ヶ岳に登っている途中でヘルメットやザイルなど装着した集団とすれ違いましたが、ああいった人達が行くのでしょうね。
この時期の北峰は一般登山者が行くレベルではなさそうな感じです。
もちろん、鹿島槍ヶ岳山頂からの眺めは素晴らしかったです。
剱岳をバックに記念撮影
冷池山荘に戻ります。
この日も天候に恵まれ爺ヶ岳もよく見えます。
山小屋から鹿島槍往復、3時間半といったところでした。
山小屋でコーラを飲んで一休み。
水を補給(一ℓ)してトイレにいって準備万端で爺ヶ岳へ望みます。
爺ヶ岳から望む十字峡方面
いつかは行きたいですね。
爺ヶ岳南峰へ到着
ここまで来るのに(鹿島槍往復を含め)何気に6時間以上経っています。
もうすでにかなりの疲労が(+_+)
だがココまで来ればあとは下るだけ・・・
ですが山頂から麓を見たら、めっちゃ遠い(>_<)
あそこに見える扇沢の駐車場あたりまで戻らなくてはなりません。
さすがは5時間ぶっ通しで登って来ただけの距離はあります・・・
下山もかなりきつかったです。
登りでも危険だった雪壁は下りでも危険。
慎重に下りました。
あとから、ふと振り返り落ち着いて見たら左側に夏道っぽいのがあるぞ!
ガムシャラに登ってたりしてたから気付かなかったが、あんな危険を冒す必要なかったのか(>_<)
人の後を付いていくのも善し悪しですな。
登りより下りの方が道に迷いやすいので赤布を見逃さないように注意深く進みました。
ずっと尾根を行きますが途中で右に折れず真っすぐ進み過ぎると沢へ下ることになり危険です。
8時間半ぐらい歩いてようやく車まで戻って来た。
もうヘトヘトで後半は温泉の事で頭が一杯になりましたよ(笑)
温泉に入ってさっぱりしてから休みたい・・・
最近は登山部でゆるい山ばかり登っていたので久しぶりのガチ登山はシビれましたw
GWに北アルプスに行く度心が折れそうになるので来年はもう少し楽そうな山にしたいですなぁ~
でも、折角の連休だしそれなりの山にいかないともったいないしなぁ。
悩みどころです(-_-)
最後は「安曇野しゃくなげの湯」でほっこりしてから帰りました。
かなり大変でしたが2日間とも天気に恵まれ素晴らしい景色を望めたので良かったです(^^)