
では
続きです.
225幅でマークしたこれまでの自己ベストに対し,205幅でSec1までに0.26秒リードするところまで来たというのが前回のお話.このリードをそのままキープすれば自己ベスト更新は確実だった訳なのですが,乗っている時はSec1終盤の1ヘアのミスで「失敗したぁ~!」と思っているため,ここから更に挽回しようと力が入ってしまいます・・・.
ダンロップ

(青:前回 緑:今回)
ダンロップではなるべく速度を落とさないように,可能な限りボトムを上げるような走らせ方をいつもしていたのですが,この日はフロントが思うように入りません.どれくらい入らなかったか?というと,こんな感じ(↓).
赤が今回なのですが,前回(青)よりも外側からアプローチしているにも関わらずインに切り込めていないのがよく分かります.進入速度はほぼ同じなので,ここはタイヤ幅の影響が顕著に出た感じなのでしょうか? 思うように曲がらないのでボトムを5km/h下げざるを得ず,これによって0.1秒失っています.
80R
ここは
5月に悩んだところで,ギヤ比変更により3速→4速へのシフトアップポイントが80Rの後半になってしまい,どういうライン取りが一番いいのか色々試してみました.事前にプロの車載を何度も見返したところ,80Rの終わりと始まり(↓の緑丸)
・・・を意識したようなライン取りだったので,これを真似て見る事にしました.なるべくイン側の縁石から離れず,最短距離を通りつつも,3速→4速に上げる一瞬だけ外側に膨らむようなイメージです.ダンロップで失速していた事も手伝ってか,このライン取りで前回よりも車速を2.6km/h伸ばす事が出来ました.
これにより,ダンロップで失った0.1秒を取り戻し,2ヘア進入までに0.26秒のリードを回復する事が出来ました.
2ヘア
ここがこのラップ最大のミスのポイントです.車速がのっている事もあるんでしょうが,ブレーキングでリアがアウト側に流れ出し,イン巻き気味の挙動が出てしまいました.この時点ではまだ車速を殺すためのブレーキングで2ヘアにはアプローチしていないため,向きが変わるのが早過ぎます.仕方がないので,ステアリングを左に切ってカウンター.
リアのグリップが回復したところでお釣りをもらうので,素早くステアリングを右に切り直して姿勢を作り直します.
しかし,イン巻きからリカバーしたので,2ヘア進入の時点でクルマがイン側にかなり寄ってしまっています.ステアリングを左→右と切って姿勢も荷重も滅茶苦茶ですが,この時点で2ヘアのエイペックスに達しているので,もはやどうしようもありません(ステアリングを右に切り続けるしかない・・・).
そのまま舵角を維持すると,やはり切れ込み過ぎで,またも
縁石にドカ乗り・・・.
「この位置で縁石に乗るという事は,クルマの向きが変わり切っていない(角度が悪い)ので,外側に膨らむぞ・・・」と予想したら,案の定で出口でアクセルを戻さざるをえず.
結果,一番重要な2ヘア出口の加速に失敗してしまい,ここまでの0.26秒のリードを全て吐き出してしまいました・・・.このミスがなければ,7秒台前半には届いたかもしれないのでホント悔やまれます.
バックストレート
2ヘアの立ち上がりで失敗したので,2速域(左の赤丸)での加速では前回(青)に負け,3速域(真ん中の赤丸)で追いつきイーブン,4速域(右の赤丸)で0.8km/h差で逆転となりました.前回触れた通り,今使っているミッションはドラッグレース用のハイギヤードなギヤ比なので,確実に加速が鈍っているのですが,タイヤの小径化(607→587mm)によって相殺され,なんとかトントンのところまで来ているのがこれで確認出来ました(+0.8km/h分は前回にはなかった
フェンダーフラップの効果じゃないかと思っています).
最終コーナー
2ヘアの立ち上がりで失敗しているので,これを挽回するには,可能な限り最終コーナーに突っ込むしかありません.しかし,この日はブレーキを遅らよう,アクセルを踏み抜こうと何度試みても,「これ以上は無理!」って感じでアクセルから足が離れてしまいます.心理的に無理なもんは無理なので,アクセルを離してしまう事は許容し,その後,可能な限りブレーキを踏まないように心がけました.
最終コーナーの進入でいつも目標にしているので,このコースとピットロードを分けている切れ目の部分(↑).
「これを過ぎるまではブレーキを踏まないぞ!」と念じながら飛び込みました.
結果,前回(青)と同じポイントまでブレーキを遅らせる事に成功し,更にブレーキを早く離してボトムを上げる事にまで成功したのですが,コーナー前半で早めに加速した事が災いして,コーナーの後半が苦しくなり,
ちょうど立ち上がりの縁石が終わる辺り(↑)でアクセルを戻す羽目に・・・.
これのせいで,進入でブレーキを我慢して稼いだ0.08秒を失う結果となりました.
これも1ヘア・2ヘアと同様に,進入速度が低い→オーバーシュートを作り出せず→コーナー中間でのスペースが足りない→立ち上がりでイン側に切り込み過ぎ→クルマの向きが変わってない→アクセル踏めない・・・のパターンですね.
ようは,コーナーに高い車速で進入出来ていない(突っ込みが甘い)って事で,そうなる要因が精神的な部分・身体的な反応の部分なのですから,つまるところ,私はビビりまくりの
チキン野郎 って事です(笑).まぁ,ミニサーキットばっかり走ってるので,車速が高い領域に慣れていないのは事実ですし,高車速域からのブレーキングに自信がもててないのも事実です.この辺りを克服するには,ひたすら走り込むしかないんでしょうね.
以上,TC2000の反省会(回)でした.
ブログ一覧 |
筑波サーキット・コース2000 | 日記
Posted at
2021/11/27 10:10:32