
もうちょっとやれるかな?と思ったら,完全にボロボロだった
先日のスライドトレーニングですが,その最大の要因は「カウンター量の不足」でした.
アンダーセッティングなFFしか乗らない事もあって,サーキットでカウンターを当てるような機会がほとんどなく,この手の鍛錬は全くして来なかったツケをまざまざと実感した訳なのですが,後悔ばかりしてても仕方ないので,何がどう悪かったのか? 振返ってみたいと思います.
まず,リアタイヤをスタッドレスに替えてから,2コース(定常円)を走ったのは4回です.
このうち,多少マシなコントロールが出来たのは3回目だけでした.
なんで3回目だけ上手くいって,他はダメだったのかなぁ~?と見返してみたところ,以下の2点に気づきました.
・3回目は走行直前で散水車が入っている
・3回目は意識的に車速を下げていた
3回目は,1回目・2回目と全くコントロール出来ず,どうにも出来ないのでリアの減衰を上げました.これでフィーリングが変わると思ったところに散水車が入って水の量が増したので,「余計慎重に入らねば・・・」と思い,車速を下げていました.これが功を奏したようです.
「水の量が多い」→「より低い車速でもスライドする」→「車速が低いので動きが穏やか」→「従来のカウンター量でも足りる」という図式です.反対に失敗した方では「水の量が少ない」→「なかなかスライドしない」→「車速を上げる」→「動きが急」→「カウンター量が足りない」→「気づいたら後ろ向いている!(汗)」という感じでした.
そこで,この「車速」に着目してデータを見返してみると,
波形が下方向にガクッと落ちている点がスピンしたポイントです.これを見ると概ね車速が「38km/h以上」になった時にスピンしている傾向が読み取れます.これは言い換えると,「38km/h未満であればスピンせずに何とかコントロール出来ている」と言えそうです.
では,「38km/h」というキーワードを頭に入れつつ,再び車載を見返してみると(↓),
最初のスピンとかは違うかなー?という気がしなくもないですが,それ以外は概ね「おっ,コントロール出来てんじゃん!」と調子に乗ってスピードを上げた辺りでクルッ!と回ってますね(苦笑).
私の今の腕じゃ,もっと速度は下げないとダメだった・・・という事のようです.
次に,そのスピンした時のカウンター量を車載から確認してみると(↓),
90°をちょっと超えたくらいしか切れていません.右手が「もうこれ以上は切れない!」って感じになってます.
ただ,よく見ると肘は少し曲がって余裕があるので「ステアリングが遠い」という事でもなさそうです.
・・・という事は,右手がこうなる前にステアリングを持ち替えていないといけない訳で,つまりは「カウンターを当てる初期の操作が遅い」という事なんでしょうね.
(「反応が遅い」→「切り始めた後,持ち替える余裕がない」→「カウンター量不足」の図式)
じゃあ,お手本は?という事で蘇武さんの車載を見返してみると,スライドを始める切込みの段階で右手はこの位置(↓).
そこからスライドが始まったた瞬間に,左手で一気に引いてステアリングを回す(↓),
最初の"引き"だけで大体1回転半くらいステアリングが回転して,これでカウンター.
この間,右手は添えるだけでシュルシュルと言ってます.そして,カウンターを終えるタイミングで両手で握り(↓),
あとはスライドに合わせて,小刻みに舵角を合わせる感じ.当たり前ですが,ドリフトの操作ですね(笑).
右手で押して切り込むのではなく,左手で引いてカウンターを当てにいくイメージですが,そういえば,私は今までこんなに一気にステアリングを引いた経験ってない(汗).この辺りがカウンターを当てられない原因な気がします.
(ステアリングを押して切る癖の弊害かも?)
そうなると気になるのが,「こんなに一気にステアリングを引けるか?」という点.私は腕力がないので心配だなぁ~と思いましたが,蘇武さんの操作を見ていると,なんだかステアリングが軽そうにも見えます.勢いをつけて一気に引いているので慣性が働いている可能性もありますが,もしかするとセルフアライニングトルク(ステアリングが直進状態に戻ろうとする力)も併用するのかも??
一度,姿勢が固まってしまえば,あとはほとんどステアは操作せず微調整で済むようなので,従来の私のカウンター量でも事足りそう.つまりは,スライドし始めの最初の1回転のカウンターをどれだけ素早く出来るか?がポイントのようですね.
以上,カウンター量不足の要因分析でした.
蘇武さんの車載を見返していて思いましたが,慣性でリアが流れ出すのを待つのではなく,積極的にステアリングを切り込んでリアの破綻を誘発し,リアが動き出した瞬間に一気に左手で引いてカウンターを当てにいく方が,タイミングを掴めたのかもしれませんね(自分で崩しに行ってる分,どこからスライドが始まるのか?も予測し易いという点もありそうですし・・・).
いずれにせよ,「カウンターは引く!」という引き出しが今までの私にはなかったので,次回トライする時はこれを踏まえて挑もうと思います.
最後に,今更ながら気づきましたが「
DigSpice Drift(↓)」使ってドリフトアングルを計測すれば良かった.
サーキットと違ってラップタイマーを使わないので,スマホは空いてるんだから活用すれば良かったです・・・.
こちらも,次回に向けて宿題にしておこうと思います.
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広場トレーニング | 日記
Posted at
2023/06/01 20:31:47