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イイね!
2016年06月14日

マイノリティ化の進行

例によってmixiからのコピペだが、
骨子は同じことの繰り返しで、別段新しい要点があるわけじゃないよ(笑)。
単なるブログのバックアップコピー。

---
旧車をどう定義するべきか、というのは常日頃問題に思うし、
ちょっと前に、サイクルフェンダー+スポークホイール細タイヤのような
旧車というより

「ヒストリック」

とか

「クラシック」

と呼ぶことが適しているんだろうなあと思う車には
20代、30代辺りの人における実体験に基づく近さがないから、

「ノスタルジック」

には当たらない
(客観的に「古い」ことは分かっても「懐かしさ」という感覚を得ない)
という意見とそれを支持する多数の賛同を見た。

決して「懐かしー!」ではなく、
せいぜい「なんか分からんけどすっげー!」
で、後には残らない。

このことから、
日本における車の造形文化上のイメージに於いては
心理的な標準参照モデルとなり得る普遍像が形成されるほど
市民感情には入り込んではいないことを感じさせられた。

そんな中では
一般的な興味を惹くような枠組みづくりはなかなか難しいよなあ、と。

だから実感の湧く80年代辺りからの車が
今は実際には大きな人気を集めるわけだ。
70年代以前に至るなら
レースベースか、テレビや映画などのメディアベースか、族車ベースか
一部の神がかり的なポジションを得た特定の車種か、だね。

実際、その関係に於いては「旧車」の定義について尋ねられて
せいぜい70年代までだとろう答えたわたしと
明確な認識の違いを確認できた事例もある。


なので、日記でも一般露出のある場に
あまり60年代や50年代以前の車の話や写真を持ちだしても

「は?」

で済んでしまうんだろうと思うと、なんか萎えてね(笑)。

そこで、京都鉄道博物館の観覧の前に朝方に、
ついでにしては朱雀/壬生川からは結構離れた丸太町

の京都府庁にて開催された
コッパ・ディ・京都のスタートイベント

を見に行ったことについて、
本内容は大幅に省略で、ちょっとだけ。


やっぱり「クラシック」は別格にマイノリティなんだろうなあ、と感じたのは、
その6日前にノリタケの森で見て注目した
シムカ1000アバルト1150ss

(注:先日の同一個体がこれ)

をまた見かけたり、
もちっと実走個体数の多い新しめの車種でも

「あ、これ、あそこで見た」

って再見車を多く含むようになっていることね(笑)。

いやまあ、希少車だから当然こうなるんだ、って話もあるし、
過去生産車は減る一方で増えはしないから
愛好者母数を増やそうとしても不可能なんだという理屈も
頭では理解できるが、
でも、車種に依ってはもうちっと現存路上車はあるだろうともね。
結局はごく一部の同じ人が複数のイベントに参加しているだけで
各地でイベントがあって、メディアとかで「懐かしい」と採り上げられても
本当に懐かしさに動かされて趣味の世界にまで到達している人は

「マイノリティ」

なんだよなあ、というか、必然的にマイノリティ枠内に留まり
経時上じわじわその傾向は進む一方でしか無いんだろうなあ、と、
なんかそう感じたイベントだったりしたわけだ。


ま、以前から理解はしているんだよ。
だからこそ、カテゴリの厳密に限定されない
オープン(≠DHC。参加資格特定がないという意味ね)系のイベントには
観覧客としてはどこにでも足を運ぶけど
あえて車輌出展側にまでなる気力も乏しいわけだが、
60年代以前車については案外わたしと同じ感覚のオーナーも多いのかもね。

積極参加のイベント貢献派と
自分で乗ってほくそ笑んでいられたらそれでいい消極派に分かれるから
なおさら一般の目に触れる貢献派の見かけのマイノリティ度は上がるし、
露出されている個体のバリエーションが限られるから
何回か見たら飽きも来るし自己保有を試みるには遠く親近感育成にも至らず、
既に同じ趣味世界に入っている内輪同士しか
なかなか呼び合わないという閉じた世界になる。

資金力のある金持ちなら道楽範疇で力技でアイテムを買えるので
実感年齢条件の関与を外すにはどうしてもそっち系の社会地位層になるしね。
でも、それはそれで社会的地位階層間で排他的だし。

現になんか、あからさまに「常連」的な挨拶と会話ばかりが耳に入って
なかなか一見客は寄せ付けづらい雰囲気も否めないしね。

一般化したいとも思っていないなら
なんら問題はないわけだが、
今後、世代間ギャップは今以上にどんどん開いていって
やっぱり「旧車」を明確に別の種別に分割しなければ
話が通じなくなってゆくことだろう、なんて、
そんな感想が残った。


こういうクラシックカー・ラリーのスタート/ゴールに
よく京都が選ばれているのは
なんとなく「金」と「通」の作る排他性を「粋」とする文化に類似性があるからかも?
なんてね(笑)。
---

「標準参照モデル」について補足しておくと、
心理学上、「懐かしさ」というのは実体験に基づくものでなくとも
社会通念として流布している概念に基づいて感じるものだ、という話の
その「社会通念として流布している」ものを呼び指したもの。

例えば、
実際に茅葺屋根の山村で生活した経験なんて持っている方が希少だが、
でも白川郷のようなそういう環境が現存している環境に行くと

「懐かしい」

と表現する人が多数存在する、ということね。
それは、ジブリ映画なども同じで、藁葺や茅葺きが田畑の中に散財する景色を
「古い『懐かしい』日本の風景」
として後付け的に、或いは単なる知識として学習し備えているから。

冒頭の

> (客観的に「古い」ことは分かっても「懐かしさ」という感覚を得ない)

という意見は、去るトヨタ博物館のパレードを報じるネットニュースが
「懐かしい」という表現を用いていたことを押しつけがましくて
懐かしいとは全く感じないという意見を述べていた方がおり、
そこに多数の同意フォローコメントがついていたこと。

旧車の場合、古いブガッティなどが走っている状況が
「懐かしい」
という一定以上の共感を得られないということは
日本における車文化の一般化や定着性が

「その程度である」

という事実を如実に示しているということなんだろうな、と思料するものである。

補足が長くなったが、
そういうことを考えると、
過去の自動車に関しては世代間の細分化はやっぱり必要で、
無理に同じクラスタに押し込めようとすると
解消できないストレスが見えない場所に溜まっていくか
(だから「懐かしい」を押し付けるな、的な意見が出る)、
このタイトルのように古い世代から順にマイノリティ化の進行を受け入れ
ゆくゆくはほぼ消滅に行き着くことも自覚しないといかんよね、ってこと。

この国における自動車は時の流れを包括できる自立した文化には至らず、
現存メーカーの商売的訴求(現在や将来の技術力誇示)や
購買者の財産/資金力誇示や
世代におけるファッションの「道具」的な意味合いに
留まっている、ということに帰着してしまった。
ブログ一覧 | 徒然 | 日記
Posted at 2016/06/14 18:17:38

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この記事へのコメント

2016年6月14日 22:19
3回読んだけど いらんコメントしたら・・・

まぁ 仰る意味が解るギリの年代ですわ


話の方向がちょっと違うけど

今日 南港の軽自動車協会で かなり年配の方が

「3月に一時抹消したけど やっぱりこれがエエ」と

修理したてで車検通して 新しいナンバーもらって

「これで また2年乗れる」って満面の笑顔で喜んで

なんか こっちまでつられて嬉しくなりました(^^♪

車はキャロルの初期型で レストアでは無くヤレたままで

本当に 日々使用する為だけの修理がしてあった

骨董品扱いされてなくても エンジンかけてもらった 

クルマが とっても喜んでる様に見えたわ~ ヽ(^。^)ノ
コメントへの返答
2016年6月14日 22:36
いつも
時間割いてまで読んでもらっているようで
有り難いかぎりです。

多分、コメント貰っている最中に
オリジナル側の修正を反映しているので
ニュアンス的にも
文章が所々変わっているかも?(苦笑)

応答したい趣旨があるんだけど
公開で書けば
まず間違いなくカドが立つ内容なので
ここではひかえておきますわ。

ご紹介の例はその生産車に込められた
社会的役割を重視する端的なものですが、
文化ってそれを更にもう一段昇華した
高い地位から俯瞰できるものでないと、
一部を捉えて熱狂しているだけでは
長い目で見れば何も残さないのだろうと。

それぞれの部分的趣味クラスタでは
自分たちこそ「ちゃんとしている」と思っていてね。
これでは旧車に重課税で搾り取れ、が
まかり通るのは当たり前ですな(笑)。
2016年8月22日 13:49
こんにちは

木っ端で京都で検索していたら、こちらに来ました。

先日の幕張メッセで開催されたAUTOMOBILE COUNCILにおいて、一般の旧車に興味の無い車好きにも、「旧車を知ってもらおう!」、「旧車に触れてもらおう!」、「旧車に乗ってもらおう!」という趣旨だったはずでしたが、なんだか高額に国産中古車の展示即売会的な要素が濃くなったように思います。

戦前車やイタリアの虫系に乗っていると、道路脇から通りかかった親子連れ等からの子供からは、「変なのぉ~?」などと指差されて笑われます。
もはや、車だという認識は無いようです。

よく戦前車乗りが集まって、如何に次世代の若者に旧車を(特に戦前車を)理解してもらい、戦前車は普通に維持出来て、普通に乗れて、こんなに楽しい乗り物は無いということを知らせて行けるか?
その為には、我々が元気に走り回る姿を見てもらい、身近に感じて貰うことから始めよう!
だから、色々なイベントに積極的に参加し、日常的に普段から走っている姿を見てもらおう!、なんてことを豊田博物館のイベントで話し合った覚えが有ります。
コメントへの返答
2016年8月23日 0:09
コメントをありがとうございます。

報道でAUTOMOBILE COUNCILを見る限り
わたしの個人的な感想は、
申し訳ないながら

「メディア発仲間内の一大内輪ウケ会」

でした。
変に新型車の展示が混ざっていたり、
一過性の興味を集めるだけならまだしも
根底の意図に客観性一貫性を欠いて、
近場でもっと安くなければ腰が上がるには
まず至らないかなあ、って感じで。

結局、メディア的な発想だと
その時の人の興味が集められることに
重点が置かれて、それに直結はしない
フレームワークの普遍性や頑健性は
二番手以降の条件でしかないんでしょうね。

ところで、わたしは戦前車にまでは
縁のない人なので
的はずれなコメント返しになる可能性も
承知しながらも、折角コメント戴いたので
報いるためにもあえて。

記されている

> 戦前車は普通に維持出来て、
> 普通に乗れて、

に根本的な誤解があると感じます。
今の人の「普通」は
外気温がどんなに変わっても
アイドリングは安定するし
スタートボタン1発で確実に始動し、
始動後は10秒も待たされずに
すぐに走り始められるようなものだと
思います。
ど一般に広げた場合ではなく、
自称「車好き」「車趣味」を謳うユーザに
限っても、です。

なので、

> こんなに楽しい乗り物

であることを新たに知ってもらい
新たに興味を感じる人を増やす努力は
しかるべきだと思いますが、
結局それは本文に記した

> 世代間の細分化

の境界線を少し動かすものであって、
決してマジョリティになり得るような
本質的な消費者動向の改変には
至りませんよね。

長いですが、別のブログ記事

http://minkara.carview.co.jp/userid/2455419/blog/38139613/

の中ほどに考察をしていますが、
なぜ80年代程度のネオクラ車辺りに
過剰な価格高騰を伴うような
人気が集まっているかには
必然性があると感じます。

根本的にユーザマインド中に横たわる
インスタント性を無視したものを
押し付けるようなことは
大化けすることはないので、
マイノリティはマイノリティであることの
自覚を持った上で過剰な期待を持たない
バランス感覚は重要だと思います。

でなければ、
ファッション性やステータスなど
趣味/集客的な要素の外側で、
上のotakuppoiさんのコメントに出てきた
ような、

「やっぱりこれがエエ」



「日々使用する為だけ」

に、道具として同じ車を乗り続ける人が
重課税や部品不足でワリを食わないような
真の

「車文化」

が、メーカーや行政も含めて成熟する
必要が最低限必要だと、
わたしは思います。

なのでまずは戦前車とかそういう枠組みを
横において、今「道具」としている人たちを
助けて減らさない、
世紀が変わる前後くらいの
やや旧車になりつつある車を捨てさせない
乗り続けられるような支援をすることが
まず最初なのではないかと思いますね。
趣味者だけが集まっても
そこで語られるのは「文化」ではなく、
所詮趣味ですから。

結局今はメーカーや行政も含め
今日明日の収益に与る人の思惑でしか
市場は動いていません。

プロフィール

「1年3ヶ月超ぶりの投稿?Yahoo ID云々ってので紐づけに過ぎなくとも無駄にソフトバンク系列にくれてやるデータを増やすのはリスク要素でもうみんカラは要らんかなあとも思ったが、基本的に他所起稿記事の複製ばかりだし、タダの文字/画像データ限定のネットワークストレージだと思えばまあ…」
何シテル?   03/17 20:47
わ!です。よろしくお願いします。 奔流には流されないようにしていたいですね。 Hello, enjoy yourself.
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