FB起稿記事の転載。
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全然使いよくもならず
PCアクセスを邪険に扱うみんカラは
最近は殆ど「利用」していないが、
それでもみん友さんの一部の記事には
興味深いトピックが見られるので
完全に切れているわけではない。
先日は、最近やたらとFBでも広告に挙がってくる
ENEOSの新決済デバイス
EneKey
に触れられたものがあった。
広告はFBだけでなく、
どの個人情報を引用してのことなのか知らんが
見るサイト見るサイトのバナー広告に
EneKey,EneKeyとやたらと勧誘してくる。
バナーなのでそこから得る情報は
シャアを販促キャラにしているという冗長付きの
「概要」
だけね。
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わたしはShellのEasyPayは数年前に作成し使っていたが、
最近時々、給油機のリーダに読まれないことが発生し、
先日、クレカの有効期限更新時に
一度解約して再作成することでデバイスを一新した。
※以前に使っていたEasyPayは白だった。Shellは2色選べる。
EasyPayの中身はSONY Felica Liteなのだが、
ソニーの公式仕様ではFelicaは読み書き回数以外に
時間で寿命が7年という規定がある。
読み書き回数は想像に易いがフラッシュメモリの寿命で、
時間でも一様に寿命が切られているのは
チップセットとアンテナを貼り付けるグルーの劣化を
見越してのものだそうだ。
(電力もアンテナから得るので、剥離したら全てパー)
それにしても7年に対してはまだ短い期間で
読み取り不良を起こしていたから、
筐体になるプラスチックパック時の製造品質の問題かな?とか
邪推するところでもあるが、
まあ、何回交換してもタダだし、
単にShellのサーバに登録されているクレカの情報を読み出す
ポインタに過ぎないので、
現実的には紐づけ先のクレカを持たずにEasyPayだけで
車に乗ることはほぼないと思われるから
元のクレカを財布から出して給油機に入れれば
時の障害は回避できるため、
その辺の品質についてまあいいかな?と寛大に(笑)。
だから、このクレカに独自IDのエイリアスを張る
セキュアポインタ決済デバイスにも
何かと慣れていて親近感溢れているし、
大枠でシステム構成も分かっていて抵抗感がないワケだ。
ちょうどみん友さんも話題に採り上げていたし
EneKeyも早速作ってみたのね。
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でも、なんか、、、グダグダやね(苦笑)、今のところENEOSは。
まず、スタンドの係員にその辺の
「他人の金と信用に直結する決済システムの一端である」
という重い認識や取り扱いリテラシがないところ。
旧エッソ系はSpeedPassという似たようなデバイスがあって
初めて取り扱ったってスタンドはないだろうが、
旧エネオスにはそういう紐付けエイリアスを
発行したことがないんだろう。
基本セルフのスタンドの事務所で
昼間人が居るときに申し込むのだが、
WiFiでサーバとつながった専用申し込みタブレットが
ENEOS本部から貸与されているらしく、
申込者の目の前で一連の作業は全て行うことができる。
※専用タブレットでの申込みの手順はEasyPayと同じである。
ところが、そのスタンドの職員。
客のクレカを平気で見えないところに持ち去って
後ろの方のデスクでたぷたぷやり始めた。
いやいやいやいや!
スキミングだの不正使用だの情報漏洩だの
うるさく言われている昨今、
ことわりすらなくクレカを見えないところに持ち去る?
その神経を疑うわ。
その係員に悪意がなくても、ね。
決済手段の取扱をあまり軽く見られる現場マインドで
安直にShellの後追いシステムを入れるのも
浅はかな事業企画かなあ。
その辺の現場教育まで含めて企画しないと…
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次が連携ポイントシステム。
Shellの連携相手iはPontaだが、
元々、Shell発行のポンタ付きクレカ以外のクレカには
ポンタポイントを付与していない。
だから、デバイスでエイリアスを張るクレカが何かで
自動的にポイント扱いが決まる。
しかし、ENEOSは支払手段に関係なくTポイントをつける。
※一部提携クレカでT点はつかないが、
その場合は逆にTカード提示を要求「されない」ので
問題にならない。
普段ENEOSを使うことがないし
申し込み時にTポイントの扱いについて質問が浮かばず
その時点でこちらからは何も聞けなかった。
でも折角作ったので
久々にShellでもなく楽天ポイントで払える出光でもなく
直後にそのスタンドで給油してみたワケだ。
給油機の音声ガイダンスが
「Tカードをお持ちの方は」
云々。
あ、え?面倒くさくね?
結局エイリアスデバイス以外に
ポイント欲しい人は別のカードを財布から出して入れるの?
エイリアスデバイスの簡便さが台無しじゃん…
…と思って、帰ってからEneKeyのサイトを見たら
「Tカード番号が紐付け可能」
「Tカード番号の紐付けはENEOS店頭のみで可能」
「SSスタッフにお申し付け」
云々(嗤)。
発行申し込み時に言えよ!
「Tカードお持ちですか?」
と一言尋ねるだけで済むだろ。
持ってないとか要らんとかなら
紐付け処理しなければいいだけだし、
強制的にTカード紐付けさせるのはアカンけど
尋ねるくらいしろよ!
前述通り、申し込み時のモチベーションは
飽きるほど見させられるバナーと
みん友さんの短いつぶやき情報だけで
全容把握をしていなかったのは
ちょっと失敗っちゃ失敗だが。
あー、二度手間…
紐づけしたらEneKeyタッチだけで
別のデバイスを給油機に示す必要がなくなり
本来の機能メリットが達成されるというわけだ。
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んで、近所の別のENEOSに
昨日、ちゃりんこで紐付けだけしに出かけた。
でも、そこのスタンドでは
「これ、どこで発行されました?」
と。
なんでそんなこと訊くのかな?と思いきや
品切れ起こしてるんだってね(嗤)。
ENEOSの事業企画はホントにアホなんか?
こんなの、発行無料なんだし
山程申し込まれる前提で事前確保しておくべきだよなあ。
しかも、
帳簿上では確かに在庫コスト(借方、棚卸資産)にはなれど
実際の保管場所コストはいうほどかからんだろうし、
そのうち捌けるから初版で多めに用意して
2版、3版の発注でバッファ調整しろよな。
品切れ演出で人気を稼ぎたいにしても
それなら実際に品切れを起こしている中で
シャアでキャンペーン打ってる場合じゃないだろ?
てか、そのバナー広告も一旦止めろよ。まだ出てるし。
てめえの見込み甘さでモノもないのに
普及広告ばかり打ち続けて
管理も歯止めもなんの業務制御も効いてないじゃん。
すごいな、ENEOSの内部体質。
で、スタンドもボヤきまくりで
運用側の問い合わせ窓口も少なすぎて
マトモに電話がかからないから
お仕着せのマニュアル以外はなんも分かってない、と。
いや、エンドユーザ側のサポートデスクってのは
往々にして保留待ちなく電話がかかることなんてなく、
肝心なときに大して役立たないFAQに書いてある程度のことすら
安直にサポート電話にかけて輻輳を起こすのが常だが、
サービス業務側専用のサポートまで
「かからない」
電話サポート体制って(呆)。
で、Tカードとの紐付けが発行店でなくても出来るのかが
知らされていないので、
とりあえずやってみる、ってことで
トライアンドエラー方式で。
結局、発行店でなくても紐付けは出来たのだが
そこのスタンドのマネージャも
モノは無い、サポートは使えん、説明も不十分で
EneKeyのグダグダ運用にうんざりしていた。
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元々ESSO/Mobil系ではSpeedPassという
ぱっと見は似た機能のエイリアスデバイスをやっていた。
みん友さんのつぶやきは
EneKeyなんてわざわざ新しいのをやらずに
SpeedPassをそのまま採用したら良かったんじゃね?
というものだった。
これにはいくつか推測される問題があって、
一つはフレームワークがセキュリティに脆弱であること。
SpeedPassって中身は単なるRFIDなので
マイクロコードで与えられるコマンドを
ハードでデコードしてIDを返すだけの単純な動作モノであり、
仮にも8bitRISCにOSとメモリとファイルシステムを備えた
微小チューリングマシンであるFelicaとはレベルが違う。
※Felicaは近接通信にも3DES/DESで暗号化をかけている
のべつ幕なしにIDを喋ってしまうだけのSpeedPassを
これから先の継続使用に耐えさせようというのは無理がある。
更に、SpeedPassのアーキテクチャと商標は
米国エクソンモービルのものであって、
多分、ライセンス問題があるような気がする。
現に、同じ「SpeedPass」名の似たような機能提供は
米国やシンガポールで行われており、
ENEOSが勝手に新しい機能や企画を盛り込むことは
混同防止などから嫌われるだろうしな。
日本だけでQUICPayと連携させたのは
「SpeedPass+」
として、「+」をサフィックスにつけた「別もの」だったし、
SpeedPass+は当初PHILIPS MIFAREだったと思う。
後期型はSONY Felicaに置き換えられたようだが、
結局乱立するシステムをここで統合するという観点からも
今、EneKeyをやること自体には意味はあるとは認められるが…
いかんせん、お粗末な企画と運用状況で(嘲)。
ま、早急に改善出来るように頑張ってくれ。