車のことではないのだが、移動体つながりで(笑)。
mixiからのコピペ。
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日曜には佐世保所属のあきづき(DD-115)が
和歌山に来ていたようだが、
んーと悩んで、当初の予定通りに
「海の日」
にこそ海上自衛艦ってことで
魚崎浜の海自阪神基地隊の基地祭で
古いしサイズ的にも小さい艦になるのだが
呉所属DD-158「うみぎり」の方を見に。
実は海自の基地祭はこれまでに行ったことがなく
(空自ばっかり、小松や那覇など)
しかも阪神基地隊は「隊」が付いているように
普通の基地規模に及ばない出張所のような場所なので
想像つかなかったのだが、
結局は同じような感じで、装備公開に屋台とステージで音楽などの出し物。
空自と違ってでっかいハンガーがないので炎天下しかないのが難点だが(笑)。
装備っつっても常駐所属艦がないし
機動運用の主力艦を割くようなポジションの駐屯中でもないので
(呉には例の全通甲板+オフセット艦橋の
満載排水で2万トン近いDDH-182「いせ」も所属しているけど)
呉基地から直轄地方配備部隊の「うみぎり」拝借ってことなんだろうね。
でも、地方配備の中では「霧」シリーズはトップエンドシリーズで
排水トン数が基準で3500トン前後ある。
艦長の階級も二等海佐(つまり中佐)に任ぜられる
(一級主力艦のイージスでは一つ上の一等海佐が艦長)
立派な戦力艦である。
竣工後27年目というやや老朽艦の仲間入りしそうな部類だが、
艦載機の電気系統整備を担当されていた三曹さん曰く、
艦齢10年程度までの新しい護衛艦は
のきなみ基準排水量が6000トンを超えてくるので
やはり運動性能に限界があり、
3500トンの霧シリーズの護衛艦は案外重宝されているそうな。
やはり重量級のイージスは曲がらん止まらんで、
特に船ってのは舵を切った直後から転進するほどの
応答性を達成できるわけがなく、
逆進までかけても前進を急に止めることが出来ない。
加速/速力こそ機関出力と推進装置次第になるが、
基本的に排水トン数の小ささが以外の機動性を大きく支配する。
水上/水中戦に於いてはこのクラスがお手頃なんだそうな。
だからまだ霧シリーズは廃艦にならずに
しかも当分はまだ現役のままなんだと。
しかし、現実的には兵装に不足感を感じる。
艦尾からだが
まずは飛行甲板手前に見える連装ミサイルランチャー。
短距離防空用シースパロー。
射程30km程度の近距離SAMで
8連装のランチャー庫内分を撃ち尽くすと
ランチャー後部にある弾薬庫

の扉が開いて
リボルバーのクイックローダーのような仕掛けて
カートリッジがガシャンと出てきて半自動で補充装填される。
弾薬庫の使用プラン次第ではあるが
基本的には3回リロード分、総弾数が24発というのが標準だそうな。
この艦対空ミサイルのみセミアクティブレーダーホーミングで
目標選択を母艦で指定し誘導できる。
誘導レーダーは艦載機格納庫屋上にある。
実は恥ずかしながら知らなかったのだが、
後に出てくる対艦ミサイルハープーンや

対潜短魚雷

アスロック

は全てフルアクティブホーミングで
撃ってしまったらどの目標を選択して追尾するかは母艦からは全く制御出来ない。
魚雷はよくアニメなどで水上戦に於いても対水上艦で使用されているが
現在の魚雷は対潜水艦専用で水上艦相手に使われることはないそうな。
水上艦相手は対艦ミサイルと艦首単装砲になるのだが、
対艦ミサイルは凡その方位と距離を初期値に与えて
ぶっぱなしたらあとはミサイル任せ。
複数目標が集まる艦隊向けに撃てば、どれに当たるかはミサイル任せなんだと。
んー、いい加減。。。
その代わり、自衛隊の立場である「防衛」の観点だと
待ち構えての防御のケースがよく考えられるわけで、
島影など敵の艦上レーダーなどからは直接補足されない場所から
先制攻撃にぶっ放せるのが利点。
問題は、奇襲を受けた場合の反撃に使用すると
予め戦闘区域として民間船を排除しておかないかぎり
ミサイルが付近の民間船を誤認して撃ってしまう可能性もゼロではない。
大型商船は識別信号を出しているが
個人の小型船には装備されているわけじゃないから危険。
船体のサイズから誤って小型船舶を撃沈することは考えづらい、と、
対艦ミサイルの説明をしてくれた三等海尉さんは言ったが、
絶対間違えないのか?というと断言は出来ないと(苦笑)。
更に問題を感じたのは
次装填する際の話。
近SAMは先程のランチャー直後に弾薬庫があって半自動で装填されるが、
短魚雷や対艦ミサイルはその同じ弾薬庫に保管されているので
人の手で運んできて再装填するんだと。
え?マジで?
艦尾から中央部まで30~40m程あるのだが、
臨戦態勢時にそんな悠長なことしてられるのかなあ?
短魚雷は三連装が左右舷に各1基だが、
ハープーンは二連装が左右向けで4発撃ったら、次弾までは。。。
で、魚雷ってそんなに完璧に当たるわけがないのでは?と訊くと
その辺も生返事。
実は艦載ヘリの搭乗員にも魚雷って2発しか携行できなくて
外したらどうなるの?と訊くと
「そんなに外れない」
などと漠然としたことをいうから
じゃあ、相手は音響的や電波的な撹乱手段を持っていないものか?と訊くと
当然そういう対抗手段は持っている、
特に潜水艦は「デコイ」(つまりダミーね)を用いて魚雷を騙すのが常套だと。
じゃあ、デコイに騙される確率はどうなん?と続けると、、、
「デコイ相手の実射訓練がないから分からない」
え?それでよく大きな声で「そんなに外れない」なんて言えるんだなあ。
マジで大丈夫か?海上自衛隊。
短魚雷の説明を行っていた海士さんは
ダミー母艦に曳航されたダミーを試射する訓練はするけど
実際の潜水艦とデコイの撹乱がある中での訓練は皆無だと。
(まあ、実機を撃沈してしまうわけにいかんからってことだけどね。
そこは分かるけど、訓練弾は信管に着弾前に逆進して止まる仕掛けを用いるとか、
訓練弾だけは母艦からの制御を受ける仕掛けを搭載するとか
なんかないかね?結局防衛費の問題ってことになるんだろうなあ。)
あくまでも机上の計算上で「当たる」「大丈夫」とか
防衛に於いてそう言い切られるのが、
なんだか本当に「マジかぁ」って感じだったわ。
まあ、アスロックにしてもハープーンにしても
米軍と同じ装備だから、実践の的中率は米軍のデータがそのまま使えるよ、
とか考えているのかもしれない。
しかし、いずれにしても、必ず当たる百発百中じゃないのに
数発連装を撃ちつくしたら人手で再装填が前提では
現実にそんなにこちらの都合の良い物量で攻めてくるなんてこともないし、
相手も海自の兵装を分析して戦力を割いてくるから
平常時のように潜水艦が単艦で散開しているような場合だけではなく
狭い地域に集中して潜ませるような作戦も取ってきたら
囮を使って魚雷を消化させれば
あとは防弾設備もペラペラのタダの浮き箱と化した護衛艦は
訓練の標的にもならんのではないか?とか。
因みに潜水艦って見つけるのは巷で想像されているのと比べて
比較にナラんほど大変なんだそうだ。
攻撃型にしても戦略型にしても原潜は海底定位置に留まってじっとしているから
対潜哨戒機を飛ばして炙り出せるようなのは電力源が有限な非原子力艦。
つまり飽くまでも原潜を持たない国相手との喧嘩の場合の話だと。
まー、先制は水上艦からではなく攻撃型原潜からになるのではないか?って。
現在は想定敵艦の出港から追尾を続けることで着床地点を把握するのが
基本だという話も以前に聞いたことがあるが、
(有事になってから慌てて探していては到底間に合わないからってことね)
偵察衛星の性能も低いし、
米軍じゃなくて海自では行動に限界があって
途中で見失うこともままあるとも聞いた。
那覇基地にあれだけP3Cを並べていても
ソナーとの通信に使えるチャンネルが日本の電波法の制限を受けるので
フルスペックの1/4以下(確か8チャンネルのうち2チャンネル分のみ)しか使えず
分析のベースになる情報量が少なすぎて
本来のオライオンの持つ性能は発揮していない。
そんな状態だからねえ。。。
因みに、アスロックに関しては
近SAMと同様、ランチャーのすぐ後ろに
リロード用の補充装填装置がある。
こちらも8連装3回分はあると思っていいらしく、
短魚雷よりこちらが主たる対潜兵装であることには違いないのだが、
新型艦で標準のVLS(垂直発射型装置)ではなく
仰角ランチャーシステムなのがまた致命的なわけ。
このケース型ランチャーはケースの仰角方向にミサイルを放り投げることで
自艦との干渉を防止する前提になっているため、
前部甲板にしか無いアスロックは
基本は自艦を基準に前方180度の範囲に居る敵艦に向かってしか撃てない。
物理的にはやや後方に向けても撃てるが、
自艦のブリッジやアンテナなどの構造体に干渉しないとは言い切れないんだと。
んー、旧型。。。
装備位置変更とVLSへの改装近代化とかは?と訊くと
アスロックの説明をしてくれた海士さんはやや笑って
そんなことするくらいなら新造艦を作ってるってさ(笑)。
対潜装備の不足感は掘ればキリがないような気がするので
この辺で置いとくとして、
防空設備の不足感については
基本的に防空はイージスが護ってくれているという役割分担があって、
霧シリーズのような護衛艦の役割は
飽くまでも対潜、せいぜい対艦攻撃/防衛が主務だから、という説明で
まあ一応は納得した。
基本的に主たるミサイル攻撃はイージスが落とす。
現状では航空機に依る艦に直接攻撃を受けるようなことは考えられないから
飛翔体による遠隔攻撃はミサイル以外にはないんだそうだ。
イージスが撃ち漏らしたもののみ、目視圏外はシースパローで、
目視圏内は単装速射砲で。
当然自律追尾機能はないし誘導も訊かないけど、
砲塔も砲身も電子制御フルオートマチックでクルクル回って
こんな弾(これは模擬カートリッジだが)

を1分間に80発(1発撃って次弾発射まで1秒かからない)ぶっ放す。
砲塔が旧式のままでステルス対策もされていないのも
イージスに守られている前提だからいいのかな?(笑)
更に近接してしまったものはCIWSで。
背面にはベルト給弾されている様子が見える。
口径は20mm、6砲身のガトリング砲で有効射程500m程、
こっちは分3000発(1秒で50発)をぶっ放す。
但し装弾数は30秒分くらいしかないけどね。
上部の白い福禄寿の頭のようなレーダーと一体で
こちらも自動追尾で勝手にクルクル回って
「撃ち落とす」というより
接近する飛翔体の軌道を反らせて当たらなくすることが目的の兵装。
これで全て、と思うと、やっぱりなんか心許なくない?(笑)
速射砲は比較的多目的に供することの出来る兵装だが、
システムとしてイージスが健在であっての前提とかも
そんなにうまく戦況維持ができるのかなあ?ともね。
実機を見て、まあ、最新鋭のひゅうがとかいせとかのDDHじゃないから
見せても問題ないくらいもはや役立たず1歩前なのかもしれないけど、
それでも現役である以上
沖ノ鳥島や尖閣で接触が合ったら海保の次に守備の要は
彼らなわけだ。
ブリッジには信号旗で 'WELCOME' と歓迎の意が表されていたり、

ランチに依る海上からのショートツアーを企画してくれたり

パンフレットまで作成されていたり

なんとか国民の好評を得ようと画策する動きには感心するし
有り難いことだとは思うのだが、
本質的にはやっぱり防衛費は上乗せして
装備的に心配や不足、皮算用の部分がないようなものを
揃えてもらったほうがいいのではないかいな?と思った次第である。
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自己フォローコメント:
昔の命名規則からしても
「霧」は気象に関する名詞なので
駆逐艦相当の船だと理解するのは至極自然なことかもね。
因みに、戦前海軍では
旧国名は戦艦クラス、
山名は重巡洋艦、
河川名は軽巡洋艦、
鳥名は水雷艇、
但し鳥名と山名の一部は航空母艦にも、
という規則に倣っていた。
空母は大戦当初は曖昧な位置づけだったので
固定した命名規則がなかったから
ごちゃまぜな規則になったものだろう。
また軍縮会議を受けて戦艦や重巡として起工した艦を
途中で空母に設計変更したものだから
戦艦として起工された「加賀」や重巡として起工された「赤城」が
竣工時にはそのままの名称で空母として就役し、
大戦当初の機動部隊の2大主力空母の名前になっている。
現主力DDG(イージス)に「こんごう」や「あたご」「きりしま」「みょうこう」とあるのは
イージス艦を重巡クラスだと位置づけているように見える。
また全通甲板型ヘリ運用DDHに「ひゅうが」「いせ」「いずも」とあるのは
これを旧来ではトップエンドだった戦艦、現代では機動の中核となる空母に
位置づけているからか?とか想像してしまうところである。