例によって、別所からの複写転載記事。
ネタは
「ビンテージ商用車in美杉2016」と前後しているのだが。
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昨年より当日エントリになって
行く気満々だった昭和のホンダ車ミーティングが、
今年は雨天で結局断念したわけだが、
その際に、会の様子を知ろうと検索したブログで知ったのがこの
「ホンダリアン・オフ」
なるオフ会。
ま、名称から容易に類推できるように、
ホンダ車フリークの集まりらしい。
神戸のサンシャインワーフで
数年前からずっとやっていたオフのようだが、
今年の初夏まで全く知らず。
昔の事前エントリ制度の昭和のホンダ車ミーティングの頃にも
付随するブログが有ったのかもしれないが、
その頃は事前エントリのイベントだったので
あまり身近に感じていなかったから
身が入った読み方をしておらずにスルーしていたのかもね。
時代にかかわらずに同一メーカー車なら
なんでもかんでも鵜呑みに賞賛するスタイルには
基本的にどうも馴染めなくなっているので
名称だけから斜に構えているところはあったのだが、
8月末にオフの存在を不意に思い出して検索してみたら
直前の会にSAライフが来ていたという記載がありつつ
次回は9月10日に開催されるってんで
ものの試しに一度見に行ってみようか、と。
結果的にはやはり宗一郎時代より後の中期ホンダ車以降が主流で
共通点は巷から見られるほどは多くはなさそうだったが、
それでも中期ホンダは氏が退任後とはいえまだ存命で影響はあったろうし
コスト効率営利企業論理でやたらと規模を追い始める前。
例によって成功/失敗問わず、工夫と試行の跡が見える
面白い車種の多かった時期であるから、
何かと楽しめそうであるのも事実。
わたしは午後8時前から9時前の1時間ほどの滞在だったが
(翌朝からは津の
「ビンテージ商用車in美杉2016」に行く予定だったしね)、
普段は翌朝くらいまでずっと集まっているらしく、
主催者に依ると、深夜ころに仕事上がりで参加する方々も多く
わたしが見た参加車両はごく一部だと思われる。
中で3台を。
まずはシティ・カブリオレ。
中期までのホンダらしい機転の効かせ方というか
当時は常識の外だった車高を大幅に上げて居住性を稼ぐ手段や、
そもそも市販車常識を超える高圧加給だったターボ車には
一時的オーバーブースト機能まで与えたことなど、
ベース車には多彩な遊び心を許す器があったと思われる。
このカブリオレは
幌のデザインだけピニンファリーナに依頼したんじゃなかったっけ?
わたしが乗って行ったのも幌車なので、
同類感覚もあって運良く空いていた隣の枠に停めた。
因みに反対側にはGAシティが停まっていたが、
シティ括りじゃなくて幌車括りのため、
そっちは同フレームには収めず。
いや、GAシティもD型エンジンのデビュー車輌で
面白い車種だと思うんだけど、
今回は割愛で。
次にE-EF8 CR-X SiR。
いや、ホントはね、E-EF6(1.5X)を期待していたりするんだよね。
てのは、やっぱり自分が乗っていた車だし、
初の新車購入車だったし、
後輪駆動のRT122コロナHTから前輪駆動のCR-Xに乗り換えて
ころっと変わる車の動きの多彩さ、操縦の深さを感じた
大変良い練習車輌だったし。
実は、そのEF6を買った当時のホンダベルノ三谷が
試乗車におろしていたEF8を2日間代車扱いで貸してくれて
福井から大阪までの往復をしたことがあったのだが、
正直、完成度を寧ろ損ねてまでウリに走った感を得てしまった。
B16Aが重すぎるのである。
直線加速は無論D15Bとは比べられないほど上がったが、
重すぎるフロントでズルズル膨らむし、
ただでもタックインの強く出るこのサイバーCR-Xシリーズで
スロットルをパカっと離すとつんのめるように
急激に巻き込み過ぎる特性が操縦性を悪化させている。
本当に操縦性の良し悪しだけ考えればやはりEF6か、
(後輪ドラムってのも、サイド引いて向きを変えるにはむしろディスクより好都合)
エンジン出力とのバランスを重視すればZCのEF7(Si)がいいのだが、
やっぱり昨今のホンダのシンボリックなイメージ戦略への転換の影響だろう
VTECエンジン搭載車輌ってことで、最近見かけるのはEF8ばかり。
EF6に至ってはまあ見かけなくなったよね。
そういう淋しさもちょっと含んで、でも基本は同じ箱のこれをピックアップ。
バラードスポーツも1台来ていたけど、
そっちは特に思い入れはなくて割愛(苦笑)。
最後は2代目ホンダZ。

主催者の方の車輌。
命名に関しては、Sシリーズと似た事由に思うところはあるのだが、
こちらは純粋に1995年の商標法改定に係る当面の使用実態づくりのために
全く前後脈絡のない車種にも関わらず使用されたものだと思われるため、
明らかにイメージの流用狙いの某パチもんS程は
あまり目くじら立てて採り上げる気はない。
※本来は同じ名称は同じコンセプトを持つ者同士を括り
その短縮化した名称を以って簡便に指し示せることが
目的であるべき、ってこと。
或いはコンセプトは異なっても素地構成に多くの共通点がある物の
多用途への転用が可能であることを示す場合でも良いだろう。
車の構成にはこの頃のFFオンリーホンダにして
エンジンを縦置きしてあるという面白さがある。
なんか、よくアクティのフロア流用だと思われているようだが、
実際は全く別物のミッドシップ四駆だと
あの頃、少し前にSSMに関わっていた関係者が言ってた。
(プロペラシャフト関連の話題の際に)
ホンダの弱いモノコック車体で
この筋では大御所のジムニーとはかけ離れた走破性の低さや
操縦席を起こさないとエンジンにアクセス出来ない
あまりの整備性の悪さ、車両価格の高さなどから
当時はかなり販売には苦慮した車輌だが、
その分、引っ掛けでない握りドアハンドルなど
随所に使い勝手の良さを盛り込んだ工夫作ではあったと思う。
今のファッション・クロカンでももて囃される時代に生まれたなら
むしろどちらかと言うと正統派に食い込む味付けが
人気を得たかもしれないなあ、とか思うのだが、
今の本田技研には
こういうコストまみれな特殊仕様車を起こすのは無理ね(苦笑)。
決して成功作だとは言えないが、
成功ばかり続くはずのない現実の中で
2代目Zは大変おもしろい作品だとわたしは評価したい。
主催者さん曰く、残念ながらSAライフのオーナーさんから
事前にこの会は参加不可だと伝えられたらしく、
元々の目的だったライフ拝見はならずだった。
まあ、そのうち、また、ちょろっと見に行ってみよう。
中途半端に距離はあるが、
言っても神戸程度なので「遠方」ってわけでもないし。
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徒然 | 日記
Posted at
2016/09/13 21:46:40