オイル消費の原因考察

無事エンジンオーバーホールを終えて、以前と同様、もしくは、以前よりも調子が良くなった私のロードスターですが、どうしても解せないのが、なぜオイル消費の問題が起きてしまったのか？ということです。

BPエンジンは20万kmの耐久性があると言われている中で、きちんとディーラーで定期的なメンテを受けていたにも関わらず、9万kmちょっとでオイル消費の問題が起きた理由が分かりません。

そこで、過去の整備記録を見返してみて、累計の走行距離をグラフにまとめ、主なメンテを追記して、考察をしてみました。


私のSRリミテッドは、中古で購入しましたが、前オーナーはディーラーでメンテをされており、私はそのディーラーで、新車保証が残っている状態で走行距離6,000kmの時に購入しました。私もディーラーで半年点検、一年点検、車検と受けており、メンテ履歴としてはトータルで問題ないと思います。

オイル消費問題が発生するまでは、トラブルらしいトラブルは全くありませんでしたが、変化点として考えられる要因は2つ考えられます。

1つ目は、あまり乗れてない時期が2箇所あることです。この時は、おそらく乗るたびにドライスタートのような状態となっており、ピストンとシリンダーにダメージを与えていた可能性が考えられます。

2つ目は、RECSの施工です。ワコーズの施工指定店での作業でしたし、基本的には副作用がない施工だと思いますが、このグラフを俯瞰してみると、一連の不具合は、この直後から発生しており、何らかの因果関係があるのではないかと思えます。

ここで、一つの仮説を立てるとすると、RECの効果が絶大すぎるのではないかということです。新車登録から23年9万kmでの施工ですが、マツダ純正の鉱物オイルを使用しており、相当なスラッジが堆積していた中での施工だったと思います。

この状態で、大量のスラッジがREC施工によって一時的に燃焼室内に落ちてきて、大半は燃えてなくなったかもしれませんが、あまりに大量だった場合は、燃えきらずにピストンリングの固着等の症状を引き起こしていたのではないかと推測します。

私の場合、さらによくなかったのが、オイル交換直後に施工したため、次のオイル交換まで半年間、そのままの状態で走らせてしまったことです。経年車に施工する場合は、施工後の適切なタイミングでオイル交換をするか、もしくは、Moty'sのMCS非分解洗浄システムなどとセットで施工するなどの考慮が必要があったのではないかと思います。

誤解がないように繰り返しますが、あくまで、RECS自体には問題がなく、むしろ、その効果が絶大であるという前提での、あくまで仮説の話です。

特に不具合がなかったにも関わらず、正確な知識がない中で、興味本位で安易に試すのはよくない、というのが今回の反省点です。授業料と言うには高すぎますが、今まであまり意識していなかったエンジンの仕組みやメンテに対する理解が進んだのは、大きな収穫だったと捉えています。