Brabham BT52 BMW Turbo Formula-1

このシャープペンシル風に細長いマシンは、鬼才ゴードン・マーレイがグラウンドエフェクト禁止になった1983年向けに急遽作ったフラットボトムのターボF 1カーです。

2013年に、BMWの手によってフルレストレーションが行われ、グッドウッドフェスティバルでかつての主、ネルソン･ピケが乗って走行したそうです。





下の動画は、私もたまたま見つけたもので、BMWの手によるレストアからグッドウッド走行までの様子が美しくムービーにまとめられています。

少しばかり長尺ですが、楽しめました。



私がひときわ感動したのは、レストア完成後のシェイクダウン走行で乗っているドライバーです。

Marc　Surer

日本語表記はズラー、シュラー、スレール、と色々に書かれました。

1978年、ヨーロッパF2シリーズで破竹の勝利を重ねたワークスチームのマーチ782BMWに乗って、タイトルを取ったブルーノ・ジャコメリとともに出走し、翌年はF2タイトルを取った腕利きドライバーです。

彼は確か78年か79年に、鈴鹿サーキットのF 2レースにも来日し、同じマーチ782BMWで優勝しています。後年のF 1ではそれほど活躍しませんでしたが、日本のファンにとっては鈴鹿のレースでの印象が大きいですね。
したがって、70年代後半のレースを記憶している日本のレースファンにとっては感涙ものの懐かしい顔なのです。