9と99

WECネタが続きます(笑)

われわれが座った席の真ん前にグリッドポジションを得た２台は、9番のLMP1-LクラスのロータスT129-AERと、99番のLMGTE-ProクラスのアストンマーチンヴァンテージV8でした。

この2台のスタート前の状態が揃って奇異に映りました。

スタートポジションからローリングラップ開始の直前まで、ジャッキアップしたままでタイヤが未装着です。
どうするつもりなのだろうかと見ていると、ピットクルー退去の、ものの１分前になるとピットからタイヤが到着し、素早く装着してしまいました。
多分、雲行きが不安定なので、最後の最後までスタートタイヤの選択を引っぱっていたのでしょうね。
隣のチームをお互い意識していたのかもしれません(笑)

それにしてもレース中のタイヤ交換の手際よさは見事です。
交換クルーは最大４名までで、同時に作業できるのは２名までだそうです。ホイールガン担当と、取り付け取り外し担当のコンビが２組で、片側２輪の作業が終了するのを確認すると反対側の作業が始まります。燃料補給終了後にタイヤ交換作業開始の決まりですが、交換に要する時間はどのチームもほぼ25秒でした。

黒いLMP1-Lのロータスはレース中にピットロード入り口で車両火災が発生しリタイアしてしまいましたが、99番のアストンはフィニッシュしてLMGTE-Proの３位になりました。