それはまるで、巨大ブラウン管モニタ

死ぬまでに一度は、というと大げさだが、狭い日本とはいえ、まだまだ行ってみたいところがたくさん。
ただ、先立つものが乏しい故、なかなか遠くには出かけられないのですが、今回念願だった場所のひとつにやっと足を踏み入れることが(^^
それは、兵庫県の生石（おうしこ）神社。なんでも浮いてるように見える超巨大な奇石があるらしい。

朝も早よから実家を出て、早々に大阪にあるお墓に参って、そのまま JRで最寄り駅の宝殿へと。駅からは、歩きだと炎天下を 20分以上も歩かなきゃならんらしいので、ココは奮発してタクシーで。
結局、都合 2時間以上…　ふう、やっと着いた。

ちょうど山の中腹辺りに忽然と建つ社、そこが生石神社。
鳥居をくぐって階段を登っていくと、ちょっと小振りな社殿が見えてきます。
社を見る限り、何の変哲もない普通の神社ですねえ。
じゃあ早速ということで、社殿をくぐり抜けると、唐突に眼前にデカい石の壁が。
…いきなり、ですか(^^;

その巨石は石の宝殿とよばれ、タテヨコ 約 6m、奥行き約 7m、推定重量 500t 以上というもの。
日本三奇のひとつに挙げられていて、ドイツ人医師のシーボルトもスケッチに残しています。
しっかし、聞きしに勝る重量感、益田岩船以来 久々に凄いのに出会えましたな(^^
早速周りをグルグルしながら撮影に挑みますが、コレがナカナカ難しい。
もともと岩盤だったものをこの形に切り出していて、周りの壁までの距離が 2mばかりしかない。
これじゃどう頑張っても、RX100 クンでは、全景を入れようがない。
（後で気づいた、こんな時こそスイングパノラマを使うんだった… orz）

結局それは諦めて、改めてジックリ奇岩を見せてもらいます。
こういう巨石とかには良くある、何のために造られたのか判らないっていう、ある意味パターンでな説明w　特に最下部が彫り込まれていて、池の上に浮いてるように見えるので、浮石とよばれるのも確かに頷ける。
しかし…　この形、何かによく似てるような…
箱形で後にちょっと長く、最後尾は絞り込まれた台形のようなその姿…

そうだ！　ウチにある S○NYのブラウン管テレビそっくり(^^;
（そう、ウチの TVはまだブラウン管なのです）
これは、きっと電波系の古代人が未来予知して、TVをモニュメントとして造ろうとしたんだっ！
とかいう、ムー的な想像をかき立てる、そのそっくり度合い（笑
で、それを思いついたとたん、今まで漂ってた神秘性が消し飛んだのはいうまでもなく。
まあ、それは置いといたとしても、宝殿の凄さは変わらない。
古代へのロマンはちょっと薄れたけどね（笑

■フォトギャラリー　生石神社 / 石の宝殿 その1 / 石の宝殿 その2