本日 2ヶ所目は、南東へと 50km走った勝田郡にある、奈義町現代美術館。
町立の美術館ってのも珍しいが、展示されているのも常設が 3つという潔さ(笑 何でそんなところにわざわざ!? というとこだけど、なんとも不思議な空間がそこにあるから。紹介写真でわかった風になるが、それはそれ行って体験しないと、という気にさせる作品群。
で、今回もストレスなく走って到着。
赤と黒の四角い建屋の向こうに平べったい白の壁?、そして北側には円筒形の建物。それに連動する展示は、それぞれ「大地」「月」そして「太陽」の3つ。んー、外観ではどんな展示か全くわからん(^^;
じゃあ、ということで中へと。
受付を済ませると、すぐ先に見えるのは、弧を描くステンのワイヤーが立ち並ぶ空間。これが最初の展示、大地の部屋。光から影へと向かう無彩色の空間、水面の上でユラユラと揺れているような、それでいて閉鎖空間で全く静止ているようなワイヤーたち。不思議っちゃ不思議だが、これはっ! という印象は受けないなあ。
ま、最近ヲッサンの感受性だだ下がりだしな(^^;
続いては、左手に逸れて月の部屋。
弓なりに弧を描く真っ白な空間と、三日月を感じさせる木目の天井。
所々にベンチと棚があるものの、それだけ。なにもない。ただ、ホリゾントむき出しの空きスタジオのような空虚さはない。静謐な空気がただそこにあるだけ。
しかし、驚きなのは、響き。めっちゃ反響する! カメラ出そうとポーチについてるマジックテープの蓋を開けたときのベリッて音が、ドキッとするほど大音響に拡張される。
そして、それが止んだときの静けさが、より一層意識されるのは作者の意図か?
で、最後に訪れたのが、太陽の部屋。
警戒色のような黄と黒の空間を抜け、細い螺旋を登った先にあるのは… スペースコロニーかw はたまた養老天命反転地か。初見は逆光の中に浮かび上がるシルエットのオブジェ、そしてそれらを照らし出すバンクライトのような "太陽"。これは強烈。
その太陽を目指して進んでいくと、徐々に姿をさらけ出す石庭とベンチや鉄棒のような遊具。これは何? いや何が言いたい? 正直初見のインパクトが強すぎて、色づいたものが普通の作り物すぎて違和感。いや、この空間における存在という意味では全く普通じゃないが、幽霊の正体見たり… 的な感覚に支配してしまい、順光に映し出されるそれぞれの「普通」さが、なんともいえないもやもや感を誘う。
んー、これは逆光のままで終わらすべきだったか。
という感じで、インパクトはあったものの、スッキリしないところもあるなあ、という内容だった。そのあとは、企画展を覗いたところで全編終了。
曇り〜雨だった予報も外れて晴れてきたので、半ば諦めていた鬼ノ城へ転進としましょうか。
■フォトギャラリー
奈義町現代美術館 その1 /
その2
Posted at 2024/03/01 23:16:27 | |
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ふらり | 日記