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いや、違和感は最初からあった。
介助されながら病室から出てきたとき、母から「よろしくお願いします」といわれて、どうして息子にそんな言い方を? と思ったんだが、埼玉から呼び寄せたので気にしてるのかも…　と自分を納得させてたんだが。

マジで、私が誰だか解らないらしい。
こりゃ弱ったぞ。

念の為に持ってきてた実家の鍵で扉を開け、中に入るがこちらも同様、全く覚えがないらしい。
いやいや、40年住んできて、つい 10日前まで過ごしてきた場所ですが。
そっからは 5分おきに、「ここはドコ？」「私の家？」「知らん」の無限ループ orz
アカン、これは本格的にアカン…　と思いながらも、打つ手なし。
とりあえず、明日打合せで呼んでいるケアマネさんに相談するしかないか。

そういや、先月申請した介護認定はどうなったんやろ？　と郵便受けを見ると介護福祉課から封書が届いていて、”要介護1”の認定が降りていた。
ふう、これは助かった…　と思うべきなのか!?

結局 6日は、ずっと同じ質問 →　疲れて眠る、の繰り返しで回復の兆しなし。
翌日来てもらったケアマネさんにいろいろ相談するが、記憶が回復するまでは、これまでのような一人暮らしはさせられないことについて意見が一致 → 埼玉に連れて帰って面倒を見るしかないなあ。

それから実家で 2日経過、多少記憶は戻って来つつあるものの、そのほとんどは 40年以上前の、大阪に住んでいた頃のもの。
とはいえ、印象に強かったことは断片的にでも思い出しつつあるので、時の流れに期待するしかないか。

ちゅうか、ここでいきなり介護人生に突入ですか。
とりあえず、歩けはするので、仕事に行ってる間独りでなんとかはなりそうだけど。
いやその前に、公共交通機関で問題なく埼玉の家までたどり着けるか心配。
こりゃ、指定席づくしで帰るしかないか。

昼休みの休憩中のこと。
♪トゥルルルー
「はい?」
「こちら〇〇病院ですが、
お母様が入院されているのはご存知でしょうか?」

……
…
は!?

説明によると、駅で座り込んでいるところを救急搬送されたらしく、検査の結果コロナ陽性で隔離入院確定になったんだとか。とりあえず体調的にはマシらしいので、問題なければ 10日ほどで退院できるらしい。ちなみに、何時入院したのか訊くと、1.5時間前のこと。
そら知らんがな。てか、本人はケータイも使えないのに、よくこちらの電話番号がわかったな。

そんなやり取りが 10日前、で本日退院。
これまでなら自分ひとりで退院するのに、今回は(病院側から)迎えに来いということは、だいぶ弱ってるのかな?　てことで、最寄りの駅前でレンタカーを借りて病院へ。
出てきたのをみると、顔色は悪くないが足元は危うい。こりゃ迎えに来いっていうわな。
レンタカー借りといてよかった。

早々に退院手続きを済ませ、クルマに乗せて自宅（母の家）へ → 程なく到着。
で、降りて一言

「ここはドコ?」

……
…
はあっ!?

つづく、…かもしれない

結構ハラ減ったなあ。
そういや来しなに道の駅があったはず。なんかソコで摘めるかな? とやってきたのが、龍勢会館。なんかスゴイ名前ですな。
ラッキーなことに食堂があったので普通に昼メシにありつけたが、流石に 13時を回ってるとお安いメニューは完売、結構いいお値段の昼食となりました(まあ、値段なりに量も多かったがね)。
メシを食べながら敷地内を見ていると、何やら思わせぶりな建物がいくつか並んでる。
うっし、食べ終わったら、あそこを探検しましょか(^^

3棟建つ建屋はそれぞれ、中央に道の駅の名である龍勢会館、右隣には井上伝蔵邸、左隣には龍勢会館の分館。どれも聞き覚えのない名前、井上伝蔵邸は入れなさそうなので、中央の龍勢会館へ。
さてココには一体に何が… と辺りを見回すと、最近流行り? のご当地アニメキャラみたいなのがどーんと置かれてて、町おこしか何かかな… という印象(後で調べると「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」のキャラだった)。
その先には何やら巨大ロケット花火の作り方みたいなのが展示されてるよう。急ぐ道行じゃないし、入館してみるか。

受付を済ませ奥へ進むと、さっきチラ見したドデカいロケット花火みたいなのや、ペットボトルロケットが置かれている。解説によると "その昔、宇宙（そら）に魅せられし山の民が英知と感性で考案し、27流派によって脈々と守り伝えられている手作りロケットが｢龍勢｣" というらしい。
は? 流派って何? 家元とかあるのかな(笑
でもって、なんか大層な話やなあ、その昔って何時のこと?
とかいうのが解らないまま見ていくが、この龍勢 = 打ち上げるロケットとその軌跡を龍に見立てて、椋神社の秋の大祭で奉納するってことで、今年は… 来週の日曜日。くっ、1週外したか。流石に来週も来るって訳にはいかないし、ここは諦めるか。

本館展示はその龍勢に関するものが並んでいて、さて分館は? と覗いてみると、こっちは発射台、というか櫓。真ん中に龍勢を立てて点火 → 発射となるみたい。
んーなかなか本格的ですなあ(^^
で、気になってた「その昔」はなんと 450年前頃なんだとか。
まあ、中国だと花火の発祥は紀元前後辺りというから、あるっちゃあるよね。
こうなると、来週見に来れないのがちょっと残念ですな。

てな感じで、シロウトもなんとなく楽しめた内容。
さてと、後は長瀞で岩畳にでも寄って、RTBとしましょうか。

■フォトギャラリー　龍勢会館 / 岩畳

久しぶりに週末の晴れ、気温もそこそこみたいなので、ふらっと出かけてみるか。
向かう先は、秩父のまだ向こう、小鹿野町のダリア園。
なんでも関東最大級らしいので、十分堪能できそうな予感。

R407→R140を順調に進み、ざっと 90kmの道のりを 2時間強で走破。
目的地付近はなーんにもなくて、先を行くクルマも目的地は同じ、な雰囲気。
案内のノボリが目立ってきたなあ、と思ってたら、突然ダリア園と書かれたテントと駐車場誘導のオジサンが出現、ほう、着いたか。

ダリア園の立地は、山の斜面に沿って作られていて、道を挟んで上下に分断。下側に先の入園受付が設置されているけれど、上側は何にもないので野放し状態（笑　これだと入り放題なんだが、その辺は田舎のおおらかさなんだろうか？
とりあえず、テントの向かいにある受付で入園料を払って入場。
ぱっと見、ふーん、こんなもんか…　という程度しか見渡せなかったが、進んでいくとまあ、どこまでも先があって奥深い（笑
畝ひとつ毎に異なる品種を植えてあるってのがデフォルトで、一部では多品種が混ざって植えてあるって内容。流石にシーズン真っ盛りということもあって、そのほとんどはきれいに花開いており、大輪の花になると直径 20cmを簡単に超えてくる。どれでも枯れた部分はほとんどなく、見事な色合いを見せてくれる(^^
プレートにはそれぞれ名前が書かれているが、紫式部とか秋祭り、祝賀会やら熱唱なんて、品種名なんかいな？
そういやさっき見たような気がするこの品種、でも名前が違うってことはどっか違うんやろなあ、とシロウトでは正直判別のつかないのもあって、そや、こういう時こそ「ハナノナ」を使う時！　と、アプリを立ち上げて、かざしてみると…

ダリア　100％

ときたもんだ(^^;
そら解ってますがな。
でもまあ、そういうもんか。ダリア園にいるから解るけど、そうじゃなけりゃ「ダリア」は確かに正しい情報ですわな。
とか見てるうちに、下側の見学終了。
その頃には結構日差しもキツくなって、正直両腕と首は結構チリチリして痛い。
んー、今日は大丈夫だろうと、日焼け止め塗ってこなかったからなあ。
反面、残す北側は日陰になってるので、のんびり眺めてても安心、ぷらぷら見させてもらって、こちらも終了。
でも時計はまだ昼過ぎ、帰りもってどっか寄るかな。

■フォトギャラリー　ダリア園 その1 / その2