
空いてた本丸茶屋で軽くお昼を済ませ、天守の展望デッキから見えた海岸へと向かいます。
浜辺の名前は"御幸の浜"となっていて、「御幸」とは大層な名前が付いてるな、と思ったら、明治天皇・皇后が地引網の視察に来たことから、そう呼ばれるようになったんだとか。それも今では海水浴場になってるらしい。
小田原城からは、結構遠くに見えた海岸だったが、歩いてみると案外すぐ。
海岸べりに西湘バイパスの高架があって、その下をくぐり抜けるともう海。
高架下から海っぺりまでは、デカイ玉石がたんまり転がっているので、気を抜くと足をグネッとやってしまいそう。んー、これで海水浴場といわれると、ちょっと怖いなあ。
当然今はシーズンオフなので、人気はほとんどなく、チラホラと釣りをするオッチャンの姿があるばかり。こんな浜辺で何か釣れるんかいな? としばらくぼんやり見てましたが、投げては巻いて、の繰り返しで一向に当たる気配なし。
まあ、ご当人も釣果を気にしてる風もなし、雰囲気だけを楽しんでるのかも。
さて、とあたりを見渡すと、浜辺の北側に、ちょびっと出っ張った突堤があるので、今度はそこへ。
ここにも数人釣り人がいますが、こっちはちゃんとそれ風のベストも着込んで、マジっぽい感じ。とはいえ、同じく釣果はあまり期待出来なさそうな気配だねえ。
で、この突堤、もちろん釣りのためじゃなくて、ちっちゃな灯台用みたい。荒久の灯台という名前らしいのですが、昼間なので働いてるのかどうかよくわかんない。
足元には、高波に注意、と北斎の「神奈川沖浪裏」、なんか暗示的な図だなあ。
そこから北側は割と広めの砂浜部分があって、まあこれなら海水浴場と言ってもいいでしょう、という環境。靴の中に砂が入るのが嫌なので、舗装された遊歩道を歩きつつしばらく塩風に吹かれてみたけれど、案外感傷もなにもなくて、いま津波が来たらひとたまりもないな、という方が気にかかる。
んー、情緒もへったくれもないな(^^;
じゃ、さっき浜辺で見つけた溶岩の玉石を土産に、そろそろ退散、でいいかな。
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Posted at 2023/06/02 21:47:18 | |
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