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近場の美術館情報をチェックしていてキャッチした舟越保武彫刻展。

常設展で知り、八戸の出張展示でも見てすっかりファンになったおいら達だから、ここは是非とも目に焼きつけておきたいと、休みを合わせて出かける。
展示自体は常設展とそれほど変わらなかったのだけれど、それらを膨らませる説明の展示だけでもお金を払う価値があったと思った。
つ～か、何度見ても心洗われる気分いっぱい。
”自分は芸術家ではなく職人である…”的なコメントを残しているのだけれど、長男を亡くした後キリスト教に家族揃って洗礼を受けたとされるが、その前後で作品の発するものが違って感じられるところから、心の持ちようがどれだけ表に現れるのかが見えるような気がする。　信じる心がどれだけの力を生むのか…というのが感じられ、そこに凄みを感じる。　おいらは無宗教なんだけどね…。

諫早石を使った彫刻は、映画ある日どこかでのように、彫刻に魅せられ心奪われ次元さえも超越してしまう事が起こりうるような…、美しさと憂いとを持ったアルカイックスマイルが…、おいらをどこかに連れて行ってしまうような錯覚をもたらしてくれる。

もしおいらが金と権力を持ち、舟越氏にこのような作品を依頼できる立場だとして、若くして亡くした孫をこのように彫刻に出来たとしたら…果たしてそれは幸福なのか、それとも不幸なのか…？そんな事を考えながら作品を見ていたおいらがそこにあった。

暫く全国に貸し出せれるとのことなので、近場の人はこの機会に見ておいてほしいと切に願うなぁ。