
アストンマーティンの新型、DB12を見てきました。
注)サムネイルのクルマは愛車のDB11です
愛車DB11の後継、DB12。気にならないはずがなく、アストンマーティン東京で開かれた展示イベントに行ってきました。
まずは、外観から。
フロントの開口部が大きくなったり、ホイールが21インチなったりというのが目立つところです。ただし、これらはDBSに寄せた感じで、新鮮味はあまりありません。
それと、今まで、1ピースのグラムシェルボンネットがフロントの最前方まで覆っていたのが、プレスラインが変わって、フロントマスクとボンネットの間に継ぎ目が入りました。開き方も前方開きが後方に開くタイプに変わりました。
これはマイナスポイントだな~
なんで変えちゃったんだろう?
DB12
DB11
他にも、ミラーやサイドシルの形状に変更があります。DB11より丸みを帯びていますが、全体では柔らかくなったというより力強くマッシブになった印象を受けます。その分、繊細さとかシャープな感じは後退したと思います。
また、ヘッドライドの上にある
デイタイムランニングライトの形状がかなり凝っています。ただし、ラメ入りのアイシャドーのようで、お化粧、気合い入れすぎじゃないかなぁ?
注)私の写真ではあまりよくわからないと思うので、興味のある方はネットで検索してください。
次に、内装。
インパネは、まったく別モノ。
これまでの縦基調から横基調に大きく変化しました。以前からのアストンのインパネに見慣れた目には違和感があるものの、これだけ見ているとカッコいい。とっても好き!
・・・なんだけど、別の意味で、どっかで見たな感も否めません。自分が試乗したりした中では、
ポルシェのタイカンとか。まぁ、DB12の場合は、物理スイッチがかなり多いので、“らしさ”は出ていますが。
あと、愛車V40と同じフローティングインパネになっています。先代のプリウスも同じだったかな。
注)私の写真はボケボケなので、興味のある方はネットでクリアな画像を検索してください。
右ハンドルってことは本国(英国)仕様でしょうね。この車両はアストンマーティン東京を皮切りにワールドツアーに向かうそうです。
機能的な変更点はグローブボックスがあること!
DB11にはありません。
それと、コンソールボックスの開き方も一般的な後方開き(手動)に変わりました。DB11は後方スライド(電動)です。DB12 もオプションで選択できるのかもしれません。
センターコンソール内の静電容量式タッチコントロールなどインフォテイメントシステムはベンツのお下がりを止めて、自社開発したそうですが、点灯されていなかったので、使い勝手や表示のクリアさは未確認です。
内装全体として見ると、英国車の中では、マクラーレンとベントレーの中間くらいのテイストで、中途半端な印象だったのが、ベントレー寄りのラグジュアリー感がアップしたようです。アストンマーティンのラインアップの中で少なくともDB12に関しては。他のスーパーカー群との差別化という意味で、この路線は好ましいと思います。“らしさ”とは何ぞやという話もありますが、アストン“らしさ”で乗り手を選ぶ存在であってほしいと思います。違う言葉だと“世界観”かな。自分の場合だと、007です。その世界観の中にいたいんです。言葉では上手く表せませんが。
内装は、オリジナリティとDNAの継承ではマイナスですが、“らしさ”の演出ではプラスポイントです。
そして、エンジン。
4リッターV型8気筒ツインターボ。
V型12気筒が残るかもという噂が一部にありましたが、やっぱりラインナップから外れちゃいましたね。「DBS770アルティメットがアストンの12気筒の最終形だよ~」みたいなふれ込みだったので、さすがにもう12気筒は出せないですよね、アストンとしては。
アストンは12気筒をウリにしていた時期もありましたが、12気筒の歴史自体はそんなに長くはないので、こだわりがなかったのかもしれません。担当セールスによれば、復活は無いだろうと。
DB12なのに、V12を積むのを止めたというのは、こだわりの無さを表しているように感じます。それとも、英国流のジョークなのか、アイロニーなのか。
12気筒をドロップした替わりにトピックが欲しいところですがそれもありません。V8はパワーアップしていますが、電動化についてはどうするんでしょうか。そろそろ布石くらい打っておかないといけないと思いますが。
エンジンだけで捉えると、選ぶ理由が希薄になりました。マイナスポイントです。
ベントレーはW12エンジンの生産終了をアナウンスしていますし、ロールスロイスも2030年までにはラインナップの電動化を達成すると表明しているので、12気筒エンジンを積んだ英国車は、消える運命にあるようです。
消えた英国製時計のように。
自分としては、12気筒に乗り続けたいという気持ちが強くなりました。V40の5気筒と合わせ、絶滅した希少車を大切にしようと、
気筒マニアとしては。
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Aston Martin | クルマ
Posted at
2023/05/26 17:10:14