一週間前の事件のことをおもしろおかしく書きます。
ケガ人はゼロ、被害もちょっとだけだったので許してください。
その日、仕事が終わってさぁ帰ろう！と思ったのが20時でした。
職場にセキュリティセットして通用口から外へでました。
その時かすかにベルの音が聞こえた気がしました。
静かにしていれば聞こえる程度の僅かな音。
その音に聞き覚えがありました。
「非常ベル・火災報知器」の類です。
そして音とともに気になったのが「臭い」です。
マスクをしているので確信はもてなかったのですが「喉がイガイガする臭い」も感じました。
でも…
時間も遅いし家族は夕飯を待っていると思ったのでスルーして帰ろうと思い
駐車場に向かいました。
一旦は帰りかけましたが、やっぱりこんな時にも性格が邪魔します( ノД`)シクシク…
自分にイライラしながら会社に戻りました。
なぜならそれは「火災の予感」がしたからです。
そして最悪の場合、姫の会社も延焼で炭になっていたら自衛消防隊長の姫の
職務怠慢になると思ったからです。笑
会社の敷地から公道に出て僅かな音と臭いの元を警察犬のように嗅ぎ回って出所を
特定しました。
向かいの会社の玄関のドアに耳をつけて音を聞いてみたら確かにこの中から
音と臭いがします。
すでにこの会社は全員帰宅しているらしく真っ暗で無人になっています。
煙は見えないけど僅かに臭いもするので119に通報することにしました。
火災報知器の誤動作であったら「人騒がせなことするな」と怒られるかも知れない
とためらいもありましたが通報しました。
そして…
この会社の社長さんのこと、知り合いでもないしお話ししたこともありませんが、
ちょっと珍しいお名前だったのでどこに住んでいるか見当がついていました。
姫、ストーカーのような洞察力です。笑
そして、119で消防車を呼び姫はクルマを飛ばし社長さんを呼びにお宅へ向かい
ました。社長さんが会社の鍵を持って現場に来てくれれば消防隊がガラスを割って
突入することを避けられるのではないかと思ったからです。
姫が先に現場に戻ると消防車が６台７台と集まっていて道路は通行止めになって
いて野次馬も出てきて辺りは騒然としていました。
クルマを止めて消防隊に通報したときの状況を説明しているときに
社長ご夫婦が到着。ワナワナ震えていました。
消防隊に火がでるような物や消し忘れの心当たりがないと説明されていました。
消防隊突入…
2階の事務所から出火跡発見!!
電気コードのショートから絨毯に燃え移り、焦がした程度で収まったとのこと。
こんな最小の被害で済んだのは奇跡だと社長さんは消防隊に言われたそうです。
翌朝まで放置していたら…
姫の会社も焼け落ちて失業するところだったかな。笑
姫は消防隊から状況説明を求められ、個人情報も聞かれました。
次に警察官からも同じことを聞かれました。
そのあと刑事までやってきてまた同じことを聞かれました。
あのさ、何度も年齢を聞くなって。怒
通報騒ぎから1時間半が経過。
消防車も何台か帰り始めていたのでそろそろ姫も帰ってもいいだろうと思い、
消防隊の若い青年に
「通報者帰りまーす」って言ってみたら
「ちょっと待ってください。中隊長に聞きますから」って言って無線で中隊長に
「通報者が帰宅したいって言ってますが帰らせてもいいですか？」と
姫の前で聞いた。汗
「帰らせてもいいですかだと!?」姫、カチーン
おい青年、消火の訓練はご苦労様だけどその口の利き方はもうちょっと訓練した
方がいいぞ!!
そんなこんなで、消防、警察からの
ヒーローインタビュー調書が終わり帰宅したら
10時近くなってしまいました。
この日の我が家は10時半過ぎから夕食になりました。( ノД`)シクシク…
さて翌日…
火元の社長ご夫婦が挨拶に来社されました。
「助けていただいてありがとうございました。自宅まで教えにきてくれる方なんて
いないです。姫さんに気づいてもらえなかったら会社は全焼していたかも知れない
と思うと怖くて震えてしまいました」
「でもなぜ、僅かな音と臭いに気づいてもらえたのですか？」
と質問がありましたので
その答えは
「それは古い車に乗っているからです。姫は音と臭いでクルマが壊れたかどうか
判断することが多いから人より敏感なんですよ」と答えたら
不思議そうな顔をされちゃいました。
消防にも警察にもなぜ気付いたのか聞かれましたが同じことを答えましたが、「え？」という反応でした。
そりゃそうだろう、普通の人にはわからないよなこの感覚は。
乗ってて良かったハチロク姫号。
ちゃんと人助けに役立つこともあるんですよ。
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