以前までは「ラジコン」の改造を紹介してましたが、今回は久々に「プラモデル」に挑戦してみました。
プラモデルは中学高校時代はよく作っていたのですが、社会人になるとともにだんだん作らなくなっていき最後に作ったのはもう7年ぐらい前になると思います。
ベースは「青島文化教材」製の「ミニデコNEXT」というシリーズの昭和の名車、日産
「レゾナ」の「四軸低床車・ウィング車」ベースの「プラモデル」で「1/64」サイズという本当に手のひらに乗るぐらいの小さいサイズの「プラモデル」になります。
実はこのシリーズのキット過去に一回作ったことがあるのですが、久々ということで腕試しにと思い買ってみました。
今回のこの「プラモデル」、「ミニデコ」というぐらいですので小さい割にはメッキパーツや電飾それこそ箱絵のシール等色々と細かいパーツがあるのですが、さすがにこの小さいキットにそこまでの細かいパーツを取り付ける勇気はないのと、細かい塗装などで凝りだすと神経質になってしまい、いつまで経っても完成しないので、いつものごとくあっさり仕事車風に仕上げてしまいました…。
なので、造りとしては出来ることだけやっただけの完全に雰囲気重視の造りになってます。
そして、今回は久々のプラモということなのでアルミテープを貼ったりなどのオリジナル加工は一切無しです。
一応、コンセプトとしては昭和の仕事車を意識して作ってみました。
まずはフロント部から
キャビンは昭和の仕事車ぽく「ピンクパール」で塗装して、グリルはとりあえず「レゾナ」とわかるようにスリット部並びにウィンカーとライトを塗装しました。
一応キャビンに関しては、とにかく物が小さいので細かい塗装はせず塗れるところだけ塗りました。
なので、ワイパー等は無塗装です。
そして、フロントバンパーの「アンドン」、荷台前の「アンドン」はカッティングシートです。
実はこの車、荷台上部のウィング並びに荷台サイドのアオリが全て稼働するようになっているのですが、アオリのパーツの歪みが酷くまともに組んで稼働できる感じではなかったので、残念ながら全て接着して固定してしまいました…。
ここがこのキットの一番の特徴だったのでせっかくなので、ここは全て稼働できる状態にしたかったですね…。
左サイド部
とりあえず、キャビンは安全窓とホイルアーチ部を黒で、サイドバンパーと荷台はシルバーで塗装しました。
塗装に関してですが、僕自身細かい塗装が苦手で基本はスプレー塗装で、ホイルアーチや安全窓の細かい塗装部分はペンや筆を利用して塗装してます。
今回は、タッチアップ程度で少しだけ筆を利用しましたが筆塗りは苦手なので基本的にはやりません。
そして、ホイルはリア二軸はメッキ加工されてたのですが、フロント二軸のホイルだけなぜか無塗装で本来ならシルバーで塗装するところですが、あえて古さを出すためこの際なので、全て艶消し黒で塗装してみました。
右サイド部
こちら側もキャビンのホイルアーチ部を黒で塗装しました。
そして、バイザーについてるミラーなのですがこいつが厄介で、部品が小さいのとメッキがされているので接着剤が効かないので、ミラーの接着部とバイザーの接着部のメッキを剥がし本来はプラモ用の液体接着剤で貼りつけるのですが、それだといつまでも乾かず位置がズレてしまうのであまり使いたくないのですが瞬間接着剤で貼り付けてしまいました…。
なので、ここは若干白化してしまってます…。
リア部
一応、パワーゲート車のようです。
リアバンパーはテールレンズを塗装し、これも接着位置が曖昧なので少しだけ瞬間接着剤を使用し一発で決めました。
リアバンパーの形状的にパワーゲート車では少しありえない形になっちゃってます(笑
天井部
荷台の天井センターのバー?これもパーツの歪みが酷くシルバーで塗ると歪みが目立つので艶消し黒で塗装しました。
車体ウラ
本来はこんなところ見せないのですが、ここもこのキットの問題点だったのであえて載せました。
このキット車軸のシャフトがリアタイヤのシャフトとフロントタイヤのシャフトが同じ長さにになってるのですが、リアはダブルタイヤでホイルの幅が広く作られているので、シャフトの長さがちょうどいいのですがフロントの二軸はシングルなのでホイル幅が狭くそのまま組むと、フロントホイルが左右にかなりずれて見栄えが悪くなります。
だからと言って、シャフトをカットしてしまうとフロントタイヤだけ奥に入り見栄えが悪くなるので左右にずれないようにミニ四駆の車軸の受けに使うプラワッシャーをフロントホイルの間に噛ませました(笑
画像で見える緑の四つのワッシャーがそれになります。
そして、最後にこのキットの一応謳い文句としては
「手のひらサイズの入門用キット」とありますが、この謳い文句に騙されるとエライ目にあいます(笑
すでに、何個か問題点は挙げましたがもう一つこのキットには
「重要な問題点」があります。
このキット普通に説明書通りに組むと、まともにキャビンが組めず独自の加工が必要です。
実は僕過去にこの同じ「レゾナ」を作ったのですが、ここでドツボにハマりキャビンがまともに組めなかった記憶があります。
画像ではわからないのと説明では大変分かりにくく申し訳ないのですがこのキット、キャビンの中にちゃんと運転台があり、おそらくこのキットを組んだことのある方または組もうとしている方ならわかると思うのですが、運転台の部品とキャビンリアパネルの部品形状がおかしく普通に説明書通りに組むと、運転台のパーツの後ろ部分が出っ張りキャビンのリアパネルのパーツが組めずドツボにハマります。
これはその過去の経験を生かした僕独自のやり方ですが、本来はキャビンリアパネルのパーツと運転台を接着して組むところを、そのまま組むと全体的に後ろに出っ張ってまともに組めないので、運転台の後ろの出っ張った部分を切り取って、運転台はキャビンのウィンドウのパーツに貼り付け、キャビンリアパネルのパーツと運転台を本来接着する出っ張り部分を削り取り、リアパネルは運転台とは接着せず直接キャビン本体へ接着することで上手く組むことができました。
その際、リアパネルは本来は運転台が接着位置を出す基準となるのですが、それががなくなると完全にフリーになりますので、接着する際は瞬間接着剤で一発で決めるか、マスキングテープで固定するかしないと位置がズレてしまうので注意が必要になります。
それらの点を踏まえて、僕のようにある程度プラモの経験があり細かいことは割り切ってサラッと作ってしまいたい方にはお手頃かもしれないですが、初めて作る方や子供さんに買ってあげたりするのにはかなり問題のあるキットだと思います。
本当に、初めて本格的なプラモデルを作りたいまたは子供さんに作らせてみたいのであれば乗用車であれば「タミヤ」のキット、トラックであればこれと同じく「青島文化教材」製の「1/32」の大きいスケールの日野「プロフィア」や4トン車のいすゞ「フォワード」などのメッキパーツや細かいパーツの比較的少ない「デコトラ」ではないノーマル車キット、それかいっそのことクルマ関係なしで良いのであれば「ガンプラ」などのハメこみ式のキットを選んだ方が無難と思います。