
宣言どおりまったり進行のかるあおです。
今回は、暖めてきたネタであるヘルメットについて。
とうとうヘルメットが届きましたよ!
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何はともあれJAFのルールです。
JAFのモータースポーツ諸規則のサイトにある、
「2014国内競技車両規則 第4編 付則」
国際レースに出るような方は、SNELL SA(H)2010

でも買ってもらうとして、
一番厳しい国内のレース競技にも使えて、一番手っ取り早く、しかも選び放題なのは、やはり定番のArai, SHOEI, そして意外にもYAMAHA。
JISマークです。

ヘルメットの内側(場合によっては内装をめくる)に、JISマークがついてて分かりやすい。
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【JISについて】
上述の付則では、p.487に書いてある
「日本工業規格(JIS)乗車用安全帽(JIS T8133:2007 2種)の基準に合致したヘルメット(旧規格(JIS T8133:1997)のC種およびJIS T8133:2000適合品を含む)」
がそれにあたります。
それでもって、このJIS規格というのが意外にやっかいで...
健さんから教えていただいたサイトに書いてありますが、JISの基準を満たしていてもJISマークが貼れるわけじゃないということ。
JISマークの貼ってあるヘルメットは先述の3社とHJCぐらいではないでしょうか。
つまり製品は安全基準を満たしていても(製品の基準自体は、JIS2007とSGは同じらしい)、JIS認定工場産でなければJISマークが貼れない。
ということであきらめたのが、
ウインズジャパンのカーボンヘルメット。
さらにオンラインショップのサイトの方を見ると、MFJ公認の金色シールと共に、JIS2007取得!と書いてあるんですが、これの実態が先に書いたとおり、「基準はJIS2007/新SGがOK、でもJISマーク貼れない」というものでした。
新年初売りセールに「
バイクセブン」に実物を見に行って、すごくキツいけど軽くてよかったのですが...。断念。
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余談:
【MFJ公認について】
・
MFJ公認・JAF公認(Araiさんのサイト)
・
MFJ競技用ヘルメット公認に関する規則
・
MFJ公認ヘルメットの一覧
上述のMFJ公認の金シール、規格は、
・ロードレース用
・形状 :フルフェース形
・試験方法および合格基準 :日本工業規格(以下「JIS」という)のT8133-2007またはスネル財団CMS2007の試験方法に加えて下記の試験に合格しなければならない。
耐貫通性試験:3Kgの鋼銅製ストライカを300cmの高さから落下させ、ストライカ
先端が人頭模型に接触してはならない。
ということで、あれ、JISに通ってること+MFJ独自の試験で合格か!と思ったのですけどねえ。
ウインズジャパンさんにメールでたずねてみると、さらにJAFへ問い合わせしてくださったようで大変ありがたかったのですが、結果としてはJAFの規則にいうJIS2007には合致していないということでした。
むー。
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ということで、JISマークついてて、パッと買えて、しかも安いとなると
YAMAHAのYF-5II, YF-7, YF-1Cでしょうか。
定価が15,000円ぐらいなので、実際買うとさらに安い!
一時期ぐらっと来ましたが、重そうなのと、いつでも買えるのでやめときました。
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さて
「2014国内競技車両規則 第4編 付則」のp.487-488:
オープンカーの場合はフルフェイス、という縛りがありまして、軽快そうな(そして実際に軽い)ジェット型を、私は使うことができません。
ジェット型はフルフェイスよりも値段がちょいとお得だったりもします。
あああもったいない。
レース競技のほうの規格は厳しいので、ジムカーナ等の「スピード行事競技」に適用範囲を広げてもこのあたりは同じ。
ただし、もっと多くの規格のものが使えるようになります。
・Araiだとだいたいついてる、バイク用の
SNELL M2010

今年の10月からは、M2015のヘルメットが市場に出回りそうですね。
・規則書での表現が最高に分かりにくい、「E22 (Commission of the European Economic Communities) with the 02, 03 , 04 or 05」
これ、一般には「ECE R22-05」とか表現されてます。

"E6"を丸囲みしたマークがありますが、あの"6"というのは
国番号(国識別コード)ということです。タイヤなんかにそのマークがついてたりしますね。
上記の2つが、比較的見かけるものかと思います。
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首や肩のコリも、思えばヘルメットかぶり始めてからではないかと思い、であれば軽量なヘルメットということで色々探したのですが、だいたい検索で引っかかってくるヘルメットのうち、条件を満たすのはECE R22-05の規格を通ったものぐらいです。
ヤフオクでカーボンヘルメットを検索すると、
⇒中国産でドイツだったか英国ブランドで、スターウォーズの帝国軍兵士みたいなヘルメットが軽いのですが、1kg切るものはDOT規格のみ。そうじゃないのはECE-E22.05)
⇒台湾産ヘルメットでも、台湾規格+ECE-R22.05+DOTのカーボンヘルメットがありますが詳細が分からない
⇒SPARCOのカート用ヘルメット「
Club X1」
さんざん「FIA未公認なのでレースには使えない」とありますが、ECE R22-05がOKなので問題はない。改めて日本正規輸入元サイトを見ると「SNELL」なんて書いてあるが本当か!?
そう、「使用限度:製造後「10年」を経過したものを使用してはならない。」
とJAFの規則にあるように、製造から10年以内でなければならんのですが、製造年のラベルが貼ってあるかどうか、その点からしてまず怪しい。
SPARCOのClub X1にはさすがに貼ってあるだろう、と色々問い合わせたが、見当たらないとのことで、さすがにそれでは買えないよ。
(※ラベルじゃなくてタグの裏側かもしれない。今回買ったヘルメットがそうでした)
ということでECE R22-05のヘルメットは「製造年月日書いてあるの?」が障壁となり、購入には至りませんでした。
(SPARCOのClub X1が、サイトの記述通りこっそりマイナーチェンジしててSNELLまで取得しているのであればかなりお買い得ですね。
ただSNELLと言ってもカート用の規格かと思われますが、JAF規則には「SNELL規格」としか書いてないですし、見本としてカート用のK98のラベルが挙げられていますから問題ないでしょう)
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余談:
軽くて安くて、でもSG規格しか通ってないヘルメット。
実際持ってみましたが本当に軽かったのは、OGKの「
エアロブレード・3」
ほんと、これがJIS通ってたら...。もったいないです。
草ジムカーナ、練習会のみ、とかであればいいかもしんない。
値段では前述のYAMAHAに負けますが。
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そもそもヘルメットの買い替えになった理由ですが、私が現在所持しているHJCのSY-MAXIIというヘルメット。これは、
1)たぶんアメリカ輸入物
2)いわゆるシステムヘルメットという、あごのところがガバっと上まで開く
ということで、1)によりSG規格とかの国内向け規格がついてない。
そして2)であると、規格そのものを通しづらいということもあるようで、結局このヘルメットはアメリカのDOT規格しか通っていない。
なので適合しないわけです。
そういう意味では1990年代製のSHOEIヘルメットも持ってますが、これは賞味期限切れでアウト!
ちゃんとJISマークはついてましたが。
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【DOT規格について】
DOT規格はホイールのJWL規格みたいに、基準はあるけど製造者(販売者)の自主判断でマークをつけてよいもののようです。
("honor system"で検索)
海外サイト流し読みなのでアレですが、
法律事務所っぽいところのFAQにもひっかかってくるので、多分そうなのでしょう。
だから、このマークだけじゃモータースポーツ用には使えない(使わせない)という判断なのだろうと伺えます。
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そんなこんなで、バイク用はいつでも買える。
ヘルメット購入が間に合わないとか失敗したときのための保険としておけばよいということで置いといて、クルマ用を探すことにしました。
軽いヘルメットを探しているうちにぶつかる文言ですが、実際のところクルマ専用ヘルメットはバイク用よりも基本的に軽いらしい。
とのことなので、AraiのGP-5Wにしようかと思い、実際にそれで年末に注文したわけです。年末年始セールということで3万円台の前半でした。
が、3ヵ月後とか。
(皆さん、クルマのヘルメットは3ヵ月後とかおっしゃってたな...)
別の通販サイト。こちらは在庫ありそうな素振り。
メール登録して納期を聞いてみると、やはり3ヵ月後...。
うーん、同じAraiでも、4万円前半の「GP-6S」ですと微妙に在庫が出回っている。
のですが、値段でパス!
またもサイトを巡回してると、HANSがえらい安い「
CTS Trading」に、ひときわ安いヘルメット。
メーカーは「B2Z」という聞き慣れないところですが、SA2010を取ってておねだん12,000円!
早速納期を確認したのですが、「おととしのモデルでもうないです。サイトのメンテ忘れで残ってました」なんていう超がっかりメールを頂いて退散。
(※現在は当該ヘルメット、一覧から消えてます)
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最後に頼ったのが「
セカイモン」
自転車の部品を輸入購入するなら「
Wiggle」が定番らしいのですが、確かその流れで知ったサイトかもしれないし、そうではないかもしれない。
セカイモンはただのe-Bay代理落札サービスですが、「セカイモンサポート」の商品であれば手数料を商品代金の15%ぐらい払うぐらいでよいらしい。
(現地消費税だの通関だの配送料だのは、個人輸入したとしてもかかるわけだし)
ということなので何も考えずクレジットカード登録して、さささっと商品選んで落札。
これが1月16日。
落札者から、セカイモンの倉庫へ届いたのが、1月21日
そしたらセカイモンサポート、オークションページの画像と実物を比べると、ロゴがないけどどうか?出品者に問い合わせるか?キャンセルするか?黙ってるとこのまま送っちゃうぞ!というメッセージが届く。
実物:
公式サイトより:
海外サイトの画像を探してみたが、どうもロゴなしのようなので、そのまま送ってもらうよう伝えたのが2月5日。
そこから空輸。
で、家に配達されたのが2月10日となりました。
かかった料金など、ご参考に...。1ドル105円ぐらいだったような。
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配達されたヘルメット。箱にはでかでかとMADE IN CHINAの文字がありました。
でもちゃんとSNELL SA2010のステッカー貼ってあるよ。すぐ剥がれそうだけど。

製造年月は2013年8月だったかな。まあ在庫品なので。
ただ、SNELLのサイトにはこの商品が出てこない。

※問い合わせたところ、SNELLのサイト更新してないんじゃない?このPro Sportってのは新商品だから、みたいな返事貰いました。質問して3時間ぐらいなのでレスポンス早いかも。
ただ、つくりはほんとにしょぼい...こんなんでええのか、って感じです。
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ついでに靴も調達。中古品です。
レーシングシューズだと言い張ります!