知恵熱の出そうなかるあおです。
脚回り第3回目の今日は、プリロードと伸び/縮みのストロークについてさほど有益でもない話をします。
その前におさらいとまとめ。
車高を上げる:
・団子とアッパーマウントの間のカラーを外す
・ノプロさんの
こんなのを使って、アッパーマウントの天井を高くする
(ノプロさんのWebドメインがwww.nopro.jpに変わってますね)
・バネレートを上げる
・プリロードをかける
・ロッドを延長する
・ケースを延長する
...
車高を下げる:
・車高のかさ上げに使ったものを外す
・ロアシートを下げる
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いろいろ検索していたら、
NB乗りでかつYZ脚の方のブログがありました。
読んでいていろいろ参考になったような気がします。
減衰の特性についてはKONIとの比較で書かれている所があって興味深く読ませていただきましたが、減衰の強い弱いで乗り味がどう変わるのか、クルマがどういう特性を持つようになるのかがいまいちよく分かりません。
そりゃ確かに、車高調の減衰ダイヤルを最弱にしたり最強にしたりすれば、ふわふわしたり固くなったりという変化があってさすがにそれは分かるんですが、
「速く走れるか」
⇒自分の腕が悪くて、脚回りだけに責任を帰すことができないから分からない
「楽しく走れるか」
⇒楽しい!ただ、もっと楽しくなる余地があるんじゃないかとも思っている
「突き上げ感が少なくスムーズか」
⇒バネも固いしこんなものじゃないかな?とは思うんだけど、もっと乗り心地がよくなる可能性もあるかもしんない
ということで、腕不足と経験不足により「減衰特性を変えたらいいことありそうなんだけど、現状がどうなのかすらよく分かっていないので変えようがない」というところです。
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伸びと縮みのストロークについて、半々がよいだとかX:Yがよいだとかいろいろ書いてあるんですが、マイ車高調のフロント側の話をすると、
10kのバネ
ストローク110mm
車輪にかかる重量が290kgぐらい(運転席側)
でして、レバー比1.4(多分)で計算すると、
290×1.4÷10=40.6(mm)
つまり40ミリほどバネが縮み、その分ロッドがケースに押し込まれるわけです。
あと70mm分、重量がかかってバネが縮んでもOK。
で、仮に重量が抜けたら40mm分は脚が伸びる、という計算です。
そこで疑問...
Q1.仮に伸びと縮みのストロークが1:1だとよい、としましょう。
(なぜよいのか不明)
ということは110mmのロッドが、1G状態で半分ケースに隠れているのがよいということになるんですが、これ以上車重は増やせないとなるとどうやってロッドをケースに押し込むか?
...ロアシートを15mm下げてバネを遊ばせれば、ちょうど1:1となるんですけど、本当にそんなことしているんだろうか?
Q2. Q1のように、ロアシートを下げてまで伸びと縮みのストロークを調整することに意味があるんだろうか?
~疑問終わり
一番もっともらしい答えは、前提が間違っていて、10kのバネで290kgを支えるならストローク80mmになるよう車高調をオーダーすればいい、というもの。
そんな気もする...。
仮に前提があっているとする。つまりマイ車高調は非常に寸法と用途をよく練って作ってある(あるいはよく考えてオーダーした)とする。
そのときに、先に書いたようにロアシートを下げてまで伸びのストロークを確保する意味はあるのだろうか?
疑問に思う理由は2つあって、1つ目は、ゼロG状態からさらに脚が伸びるような状態を考慮する必要があるのか?という点。
2つ目は、そういったバネの完全に伸びきった状態でタイヤが接地することに何か意味があるのか、という点。
う~ん
そもそもフロントが例えばインリフトしてタイヤが宙に浮くなんて状況は考えなくていいのかもしんない。
前にエンジン積んでるクルマであればもっといえばロードスターもっといえばマイカーの場合は。
上り坂でアクセルめいっぱい踏んでフル加速したらタイヤが浮いてひっくり返った、なんて話は聞かないしなあ...接地感は薄くなるとは思うけどそれがどこまで問題になるのか、と言われるとよく分からない。
逆にリアならばよくFF車がコーナーでインリフトしているのを見かけるけど...伸びのストロークを(ロアシート下げてまで)考慮しないといけないのはリア側の話だろうか?
いやしかしマイカーの話に戻すとリアの場合、
8kのバネ
ストローク90mm
車輪にかかる重量が260kgぐらい(運転席側)
で、260×1.4÷8=45.5(mm)
あら、ちょうどストロークを伸びと縮みで半々に分け合うみたい。
じゃ、ロアシート下げる必要はないなあ。
...これで話が終わってもいいのか!?
リアのインリフトがなんでいけないのだろう?
どっちか片側へ曲がるだけのコーナーならばあんまり気にする必要はないような気がする。
たぶん問題なのはS字のようなコーナーかな?
例えば右コーナー、右にハンドル切って右リアが浮いたとします。
ここでその先の、連続する左コーナーを曲がるためにハンドルを元に戻し、さらに左に切っていく。
浮いていた右リアは、(単独コーナーを抜けただけのときと比べて)強い衝撃をもって接地した後、その勢いを残したまま今度は左リアが浮こうとする。
なんだか転倒しそう。メルセデスAクラスが転倒したテストみたいな感じになるのだろうか。そりゃよくない。
・・・
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で、今度はプリロードの話にスムーズに移るんですが、前の話を受けて考えると、フロント側には少々プリロードをかけても問題ないんじゃないかと思えてきました。
理由はつまり、フロントの荷重はあまり抜けないから、です。
そしてリア側はインリフトのような状況があるみたいだから、そうならないために脚はできるだけ伸ばしてタイヤを接地させたい。
プリロードをかけていたら、その分、荷重が抜けたときに途端にバネが伸びなくなるポイントが早く来る。
バネで支えられたタイヤの接地をしっかり長く続けるには、リアの場合プリロードゼロにしたほうがいいのかなと思ったりします。
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ということで丸く話が終わったように見えて、九割が机上の空論ですんで長い独り言だと思ってください。
知恵熱が出るわけです。