2022年06月07日
これは「ベアリングロッカーアーム(ローラーロッカーアーム)」という「カム」との摩擦ロスを少なくしたロッカーアームです。
SL125SEエンジンの派生版を積むTL125に適合するようなので、私の元祖SL125SEエンジンにも適合するものなら、一度試してみたいエンジンパーツです。
このパーツはレストアシーズン1の時にお目にかかり、それからしばらくは見なかったのですが、最近突然ヤフオクの出品商品の紹介コーナーに現れたものですから、かなり興味を持って見ています。
ベアリングロッカーアームは一部の車種で中華ホンダが採用しているようですが、ほとんどのロッカーアームがこのタイプに取って代わっているということは全くなく、相変わらずソリ型のロッカーアームが主流だというのが事実です。
これは私の想像ですが、本来ベアリングはスムーズ(均等)な回転を実現する役目を担う重要なパーツですが、ロッカーアームの使用では均等な回転が求められるものではありません。
むしろ一方向からのストレスを回転でかわす役目を負っており、そのためにベアリングがカムから受ける力は変(偏)則的であるので、ベアリングへのストレスがかなりのものになるのではないでしょうか。
そうなると、このベアリングは精度が高く極めて耐久性があるものでないと通用しないような気がしますので、当然、ピストンピンに使われているニードルベアリングとなります。

画像は、中華ホンダのタクトに組み込まれていたローラーロッカーアームが逝ってしまったために、これが分解された様子です。
ホンダ純正品にも関わらず、恐ろしいことに、シャフト(芯)が片減りしています。
これはどう見てもカムからの偏ったストレスによる片減りであります。
ローラーロッカーアームに取って代わることがないのはこれが原因なのでしょう。
私が考えたとおりです。

SL125SEの純正品と出品物を比較してみました。
取付可能のような気がします。
しかし、これが純正品ならともかくも、わけのわからない中華製パーツですので、信頼性が極めて低く、心配する気持ちの方がとても大きいので、これの導入には大いに二の足を踏みます。
レストアシーズン1の時もこのような理由でスルーしたような気がします。
今回もスルーしなければならないと考えます。
それよりも早く来い来いデュアルデジタル温度計!!
Posted at 2022/06/07 10:38:08 |
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SL125S | 日記
2022年06月03日
最近ではSL125Sの12V化・セミトラ化カスタムに専念していますが、中華からあと一つパーツが届いていませんので、残念ながらまだ完成には至りません。
今回はそれまでの箸休めと言うか、繋ぎと言うか、お茶濁しと言うか、そんな内容ですので、ご勘弁ください …(汗)
SL125Sに積んでいるSL125SEエンジンは、ギアレシオがクロスに変更されて姉妹車のCB125Sにも積まれ、これが大昔にはプライベートレースでレーサーとして走っていたというお話です。

このレーサーのクランクケースカバーからするとこのエンジンは、初期のもの、すなわち今我がSL125Sに積んでいるSL125SEエンジンと同じバージョンです。
レーサーですから当然ながら、オイルクーラーが後付けで装備されていますが、このSL125SEエンジンは、カムシャフトやピストンピンなどにベアリングを使っていない設計の古いエンジンであり、今時のベアリングだらけの新しいエンジンよりもどう考えても耐久性に劣るエンジンだと思っています。
そんなエンジンでよくもまぁロードレースなどやっていたものだと感心します。
恐ろしくお高いお値段で売却できたスペアのSL125SEエンジンも、レースで使うと落札者様がおっしゃっていました。
まだそのようなレースが開催されているのなら、我がSL125Sで乗り付けて、一度観戦したいものです。
Posted at 2022/06/03 16:34:47 |
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SL125S | 日記
2022年05月31日
画像は、SL125Sの12V化カスタムの施工に伴ってお役御免になった「台湾製の6Vバッテリー」であります。
昨年の10月に交換しましたので、7ヶ月ほどの使用期間になります。
7ヶ月もの期間が経過しているにもかかわらず、バッテリーの液面は画像左側のマイナスドライバーの先端が示すように、上限ラインと下限ラインの真ん中ほどであり、その減り具合は以前とは雲泥の差となっています。

これはSL125Sの姉妹車 CB125Sの後継車であるCB125JXにノーマルのまま乗っておられた方のブログ記事の一部であります。
レギュレーターの代わりにバッテリーそのもので電圧制御がされているシステムでのバッテリーへの負担の過酷さがよく表現されています。
この方もこのシステムに見切りを付けて、レギュレーターで制御がされる12V化に移行されました。
私が「人間レギュレーターシステム」を思い付いて実験したのは、このバッテリー負担の軽減にあったわけで、それはバッテリーの寿命を伸ばし、そしてバッテリーに繋いだパイプから噴き出るバッテリー液(希硫酸)を止めて車体の塗装面を破壊させないようにするためでありました。
実験結果ではバッテリー液の減少が非常に少なく、これに伴ってパイプからのバッテリー液の噴き出しは無く、そして何よりもヘタリが少なくて本来の性能をほぼほぼ維持できたことから、このシステムの意義は一応のところで確かなものはありました。
惜しむらくは… と言うよりも、最大のデメリットは、一定の理想的な充電圧を維持するための電圧計と睨めっこをしたままのライト類のオンオフ操作があまりに煩雑過ぎて、乗っていても楽しくない危険なバイクになってしまったことです。
そのような事情から他の皆さんと同じように12V化に踏み切り、もののついでにセミトラ化にも手を出したという次第であります。

6Vバッテリーはまだ十分に使える状態ですので、今後においてバッテリーが再生できるように、バッテリー液をガラス瓶に移し替えて、バッテリー内を乾燥させ、これらを保管することにしました。
この6Vバッテリーをこの先いつ使うんや?ということでありますが、それはもしSL125Sを元の状態に戻すことになったとしたら、その時であります(汗)
Posted at 2022/05/31 15:42:47 |
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SL125S | 日記
2022年05月29日
今日も朝からSL125Sの12V化とセミトラ化を進めました。
電気系のカスタムですので、画像にあるいつものテスターを用意したのですが、針がピクピクと痙攣するだけで、動いてくれません。
電池が無くなったのかと考えて交換しましたが、症状は同じです。
これはとうとう逝ってしまったに違いないと考えました。
そりゃーそうでしょう!?
確か、中学2年だったか、技術という授業において、基盤に電子部品をハンダ付けするという実習で組み立てた教材がこのテスターであります。
おもちゃみたいなものですので、機能は必要最少限のシンプルなものですが、それ故に使い勝手が抜群なために今日まで使っていました。
SL125Sの年齢とほぼほぼ同じということになり、その間、こういうものはやらないのかもしれませんが、手入れは一度も行っていません。
たまに使う電気機器ですが、とうとう経年劣化でお釈迦になったのでしょう。
よく50年ももってくれたものです。
人様は「物持ちが良いお人」とおっしゃるかもしれませんが、浦島太郎のように、知らないうちに半世紀の年月が流れていたというだけです。
電気系の作業はテスターが無いと確証を得ながら作業ができないので、とても困りますが、さーてどないしまひょ?

今日はテスター無しでの作業を強いられますが、次の作業ではちゃんと用意しておきたいので、すぐに配達をしてくれる尼村で画像のテスター(世界中で一番の信頼性がある日本製)を注文しました。
今日の電気系カスタムではなんとかテスター無しで12V化とセミトラ化を行い、エンジン始動にまで漕ぎ着けましたが、次回はウインカーリレーとデュアル温度計が中華から届くのを待ち、このテスターを使ってカスタムを完成させたいと思います。
ちゅなことで、壊れたテスターを捨てる前に、ものは試しにと思いまして、パンパンパンと半ばヤケ糞で叩いてみたら、何ということでしょうか …
針がちゃんと動くようになってしまいました(汗)
50年前の電化製品は叩くとなおるということをすっかり忘れてしまっていたのであります(汗)
Posted at 2022/05/29 18:01:53 |
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SL125S | 日記