2020年12月24日
エンジンなどの機械に、液体や気体の漏れを防ぐために使われている「シール材」の呼称がどうも曖昧に使われているようですので、調べてみました。
一般に
◯左上のシール材は ガスケット
◯右上のシール材は 液体(液状)ガスケット
◯左下のシール材は Oリング
◯右下のシール材は オイルシール
と呼ばれており、私もこれまでからそう呼んでいました。
●シール材は、使用状態によって
「ガスケット」と「パッキン」
に分類されます。
●継ぎ目や合わせ目の「動かない部分の漏れ止め」に使用するものが「ガスケット」です。
●「回転軸部分の漏れ止め」や「シリンダーとシリンダーヘッド間の高圧がかかる部分の漏れ止め」に使用するのが「パッキン」で、ガスケットより複雑な構造となっています。
●オイルシールは、バネ付きでバネの力で軸またはハウジングを押さえつけることによってオイルを遮断し、パッキンに属します。
●Oリングは、ゴムの輪(リング)状のシール材で、断面が「○」であるため、Oリングと呼ばれており、ガスケットに属します。
※ 「□」ならば角リング、「X」ならばXリングと呼びます。
※SL125Sの左側クランクケースカバーには大きな角リングが使われていますが、パーツリストで調べてみると、「ガスケット」と記載されています。
●液体(液状)ガスケットは、接合部をより密にするための「接着剤」で、どちらかというとガスケットに属するのでしょう。

画像はほんの一例ですが、本来、パッキンと呼ぶべきこのシール材は、「シリンダーヘッドガスケット」と呼称されています。
私もこれまでガスケットと呼称していました。
このように、最近はパッキンもガスケットもきちんと区別される(する)ことなく使われている(使う)ことが多いようですが、私は、パッキンという呼称はシール材全体の総称だと勘違いをしていました(恥)
これまでの不適切な用語の使用につきまして、ここに訂正するとともに、深くお詫び申し上げます。
Posted at 2020/12/24 17:46:05 |
SL125S | 日記
2020年12月22日
画像は、最近整備した時のスペアエンジンです。
このエンジンは調子は良かったのですが、事の成り行きでメインエンジンからスペアエンジンに降格して、半年以上放置状態となっていたものです。
二個一で組み立てたメインエンジンは、キャブレターのセッティングが甘いのか、馬力は上がっていませんが、普通に乗る分にはなかなかの調子であるため、今のところこれを降ろす気は全くありません。
それにこのエンジンにはシリンダーやシリンダーヘッドなどの重要なスペアパーツを揃えているので、事が起こってもなんとか対処できるようにしています。
そうなると今後においてスペアエンジンが活躍する場面はほとんど考えられません。
私とともに朽ち果てるのは誠に口惜しい気持ちです。
そこで、ちょっと小綺麗にしてスペアキャブレターなどのスペアパーツを付けて出品をしてみました。
そうしましたら、何周目かの終了間際に、入札があって落札されたのです。
後に落札者の方と電話でお話をする機会が得て、その時に私より御年配の方であることがわかり、レーサーのベースエンジンにするとかでありました。
誠にお元気であります。
確かにここ数年、まともなSL125SEエンジンが世に出ることはありませんでした。
長い間待っておられたようです。
絶対に落札はないだろうという前提のもと、SL125SとSL90のマニアの間でこのエンジンが話題になるだけでもという想いで、破格値(相場値の10倍)にて出品したにも関わらず、落札されてしまったのには本当にびっくり仰天でした。
まぁ、こういう骨董品などのレアものの世界では、需要と供給との関係で予想だにしない取引きが発生するものです。
このスペアエンジンがレースで活躍することを祈っています。
Posted at 2020/12/22 09:38:23 |
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SL125S | 日記
2020年12月14日
極めて奇抜な2つのカスタムのツーショットであります。
2W•Fフェンダーは見た目、極めて奇抜であることはすぐにわかります。
もう一つは、オイルクーラーであります。
こんなに外側に突き出したコアは、極めて奇抜であります。
メカニックさんに言わせると、「安全性を完全に無視した最低の産物だ。」と大いに揶揄されることでしょう。
どうしてコアをあんなに外側に張り出して設置したかと言いますと …
思い出しますればー それはー …
アップフェンダーであるが故に前輪タイヤが跳ね上げる泥水や小石、砂などからコアを守るためでありました。
強化オイルポンプなどどこを探してもありませんので、ノーマルオイルポンプの位置とコアの位置の高低差を少なくしてオイルポンプに負担をかけないよう、大いに労(いた)わらなくてはなりません。
したがって、ダウンチューブの上部に体裁良く取り付けることができなかったというわけです。
今回、2W•Fフェンダー構想を具現化し、ダウンフェンダーとこれの後部に取り付けた大きなマッドフラップによって、泥水や小石、砂などからエンジン周りを防御することができるようになりました。
こうなると、オイルクーラー・コアをもっと内側に押し込むことができます。
コアを移動させるためだけに2W•Fフェンダーを設置したわけではありませんが、ちゃんと2つのカスタムには繋がりがあるのです。

YouTubeを観ていましたら、エイプにオイルクーラーが取り付けられていました。
かなりチューニングされたマシンのようです。
オイルラインの取出口は右側にあります。
後部が短いダウンフェンダーによる泥水などの跳ね上げを心配されたのか、コアは縦向きにシングルダウンチューブ横のエンジン腰上のところに取り付けられていて中央の位置から外されています。
しかし、クランクケースカバーの端よりも内側に収めていて、とてもセンスよくまた効率よく取り付けられていると思います。
我がSL125Sもこんな感じでコアを移動できたら最高ですが、残念ながらノーマルのオイルポンプのままではリスクが大きいでしょう。
現在、来春のライディングに向けてエストレヤを進化させているところでありますが、近々、SL125Sのコアの移動作業をやることにしました。
オイルクーラーシステムの極めて奇抜な特徴は無くなることになりますが、まぁこれはこれでええでっしゃろ!(笑)
P.S.

…で、後日談
綺麗に↑↓コアの移動ができました!!
Posted at 2020/12/14 19:57:57 |
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SL125S | 日記
2020年12月09日
これまで散々カスタムやらメンテナンスやらいろいろと整備作業をやり倒して参りまして今更何なんですが、この度、尼村の年末バーゲンセールで「ヒートガン」を購入しました。
中華製の安物なんですが、レビューはとても良くて、いわゆるコストパフォーマンスに優れている売れ筋商品であるということでしたので、これにしたわけです。

整備やカスタム作業ではヒートガンを使って、熱膨張によるベアリングなどの圧入パーツの着脱のほか、錆びたボルト・ナットやネジ緩み止め剤を使用したボルト・ナットも熱により緩めて外すことが可能のようです。
また、塗装の剥離,ステッカーや両面テープの粘着面の除去,熱収縮チューブの使用などでも使い勝手が良く、多くの場面でヒートガンが活躍してくれそうです。
私はこれまで例えばステッカー剥がしなどではドライヤーを使って来ましたが、威力が小さくそのため使い勝手は全然ダメでした。
今回、ヒートガンを導入しようと思ったきっかけは、SL90用のティアドロップ型ガソリンタンクの内部コーティング作業に使いたかったからです。
このタンクは程度は極上でも経年によって少しタンク内に錆が発生しており、そのため除錆をしてからコーティングをして完璧なタンクに仕上げようと思っています。
この作業において、除錆後の水洗いの後、すぐにタンク内を乾燥させなければ瞬く間に薄らと錆幕が発生してしまいます。
ドライヤーでは威力がなく、イライラしますし、長時間稼働させなければならないドライヤーにも良くありません。
SL125Sのガソリンタンク内のコーティングでそう強く感じました。
そこで今回はヒートガンで乾燥させてやろうと考えたのです。
衝動的にポチってしまいました。
尼村ギフト券がたくさん溜まっていたことから普段より気が大きくなっていたのでしょう(笑)
「他にも使い道は山ほどあるので持っていた方が良いのだ。」と、昨夜、一生懸命に嫁さんに弁明しておりました私であります(汗)
Posted at 2020/12/09 11:05:34 |
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