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2026年02月16日 イイね!

B型エンジン用カムのお勉強

B型エンジン用カムのお勉強ピストンの仕様があらかた見えてきたところで,お次はカムシャフト.

「ハイコンプピストンで190PS前後」と述べられたChatGPTのシミュレーション結果には,補足として「200PSを狙うならカムが足りない」とも記載されていました.じゃあ,どれくらいのカムを入れたら届くんだ?と思い,こちらも同様に調べてみる事にしたのですが,ピストンと同じく普通に手に入るのは「戸田レーシング」と「JUN MACHINE SHOP」くらいになりそうです.

という事でまずは「戸田レーシング」.こちらは大まかには3種類.

【VTECキラー ハイパワープロフィールカムシャフト】


【ハイパーワンカムシャフト】


【ハイパワープロフィールカムシャフト】


これらは何が違うんじゃい?となる訳なのですが,上から順番に行くと「VTECキラー」はその名の通り「VTEC殺し」.VTECの機能を無効化するカムですね.

このブログを見るような方は「VTEC」の機構は頭に入っていると思いますが,一応おさらいしておくと,レースで用いるような高回転・高出力時の性能と,乗用車で用いる低~中回転域の扱い易さを両立させるため,2つのカムを切替えるようにした機構が「VTEC(Variable valve Timing & lift Electronic Control system)です(↓).


(HONDA:B16A型 VTEC=世界初の可変バルブタイミング・リフト採用の革新的エンジンより)

カムの切替えは,ピンを抜いて真ん中のカムを空振りさせるか? ピンを挿して真ん中のカムを使ってバルブを押すか?で行っています(↓).


(HONDA:B16A型 VTEC=世界初の可変バルブタイミング・リフト採用の革新的エンジンより)

という事は「VTECを殺すには真ん中のカムを抜いてしまえばいい」という事で,真ん中のミッドカムがないのが「VTECキラー」のようです(↓).



つまり,全域ローリフト側のカムで回す訳ですね.「ローリフトって事はパワー出ないじゃん!」と思いたくなりますが,「VTECキラー」はローリフト側のカム山をハイリフト側のカム山の高さにまで上げているので,高回転域では同等のパワーが出せます.但し,VTEC機構をなくした事で実質ハイリフトカムのみで全域をカバーする事になるため,従来のローリフトカムで実現していた「低~中回転域の扱い易さ」は失われる事になります.私のEF8は街乗りもしますから,さすがにコレはやり過ぎなのでナシですね.


次の「ハイパーワン」は,ミッドカムがちゃんとあるのでVTECの機構は生きてますが,「純正ECU非対応となります(アイドリングしません)」と書かれています(↓).



これはどういう事か?というと「ローリフトカムのリフト量を上げているので,アイドリング域では空気量が不足してエンストする(純正ECUだとエンストをカバーし切れない)」という意味でしょうね.確かにミッドカムのリフト量が「12.5mm」であるのに対し,プライマリー/セカンダリーカムのリフト量は「11.5mm」と差が1mmしかないので,ほとんどハイリフトカムで全域回しているのと変わりませんね.

私のEF8は純正ECUではないので,このカムに合うようにセッティングし直せばアイドリングはさせられるとは思いますが,そうなると「そもそも純正のローリフトカムのリフト量ってどれくらいなんだっけ?」と気になったのでザッと調べてみたのですが,なかなかデータが見つからず,唯一見つかったのはEG用B16Aカムの作用角データのみでした(↓).



 【吸気側】
  プライマリーカム ・・・ 開:BTDC20°  閉:ABDC20° (=200°)
  ミッドカム      ・・・ 開:BTDC15°  閉:ABDC45° (=240°)
  セカンダリーカム ・・・ 開:BTDC10°  閉:ABDC30° (=220°)

 【排気側】
  プライマリーカム ・・・ 開:BBDC20°  閉:ATDC20° (=220°)
  ミッドカム      ・・・ 開:BBDC40°  閉:ATDC 7° (=227°)
  セカンダリーカム ・・・ 開:BBDC30°  閉:ATDC10° (=220°)

ローリフトカムのリフト量は分かりませんが,純正の作用角が220°であるのに対し,「ハイパーワン」は267°ですから,相当ハイアイドルにしないと無理なんでしょうね・・・(こちらもナシ).


という事で,VTECキラーではない「ハイパワー」を選択する事になると思うのですが,こちらも5種類あります(↓).



このうち,「STD ECUアイドリング対応」となっているのは上2つなので,「00A」か「02A」のどちらかとなりそうです.
この2つを比較してみると,ローリフトカムは吸排共に同じなので,ハイリフトカムの違いとなるようです.

 【吸気側】
  00A ・・・ 作用角:290°  リフト量:11.6mm
  02A ・・・ 作用角:295°  リフト量:12.0mm

 【排気側】
  00A ・・・ 作用角:280°  リフト量:11.2mm
  02A ・・・ 作用角:285°  リフト量:12.0mm

今使っているB16B用のカムの数値はコレですから(↓),

 【吸気側】
  B16B ・・・ 作用角:243°  リフト量:11.5mm

 【排気側】
  B16B ・・・ 作用角:235°  リフト量:10.5mm

リフト量はともかく,作用角はかなり大きくなりそうですね.これでどれくらいの性能になるのか? 圧縮比:11.7のハイコンプピストン前提でChatGPTにシミュレートしてもらったところ,以下でした(↓).

  最大出力   ・・・ 205~215PS
  最大トルク  ・・・ 18.5~19.0kg・m
  トルクピーク ・・・ 8000~8300rpm
  パワーバンド ・・・ 7000~9000rpm

ワォ! なかなかのスペックですね.但し,コメントとしては,

  ・6000rpm以下はスカスカで,7000rpmから豹変
  ・街乗りの適性はほぼ消失
  ・セッティング難易度大幅上昇,点火/燃調はシビア
  ・ノッキング限界近い

といった感じで,高回転重視のかなりピーキーな特性となりそうです.私の場合,全長1km程度のミニサーキットを中心に走るので,パワーは高回転域よりも低~中回転域の方が必要です.そう考えると,戸田の中で一番抑えたものであっても使用域が高過ぎとなりそうですね・・・(ギヤ比もこれ以上落とせないし).


「JUN」の方も見てみましょうか(↓).



こちらも種類がありますが,「Type4」は戸田の「ハイパーワン」に近い思想なので除外するとして,「Type0」がノーマルECU対応.「Type1」~「Type3」が戸田を上回る300°クラスの作用角のカムとなっています.

一番無難なのは「Type0」なので,こちらでChatGPTにシミュレートしてもらうと(↓),

  最大出力   ・・・ 210~220PS
  最大トルク  ・・・ 18.8~19.5kg・m
  トルクピーク ・・・ 8300rpm前後
  パワーバンド ・・・ 7500~9000rpm

ほとんど変わらないかと思ったのですが,戸田のモノより更に高回転型になるようですね.
ならば,リフト量が少ない「Type1」だとどうなるんだろう?と同じくChatGPTにシミュレートしてもらうと(↓),

  最大出力   ・・・ 205~212PS
  最大トルク  ・・・ 18.5~19.0kg・m
  パワーバンド ・・・ 8000~9500rpm

となり,戸田に近いスペックですが,戸田よりは高回転寄りとなるようです.加えてChatGPTのコメントによると,

  ・このカムを使うなら9000rpm以上回したい (現状のレブは9000rpm未満)
  ・エキマニは4-1集合型にすべき       (現状は4-2-1集合)
  ・スロットル径も65mm以上欲しい       (現状は62mm)

という感じで,かなりのオーバースペックなようです.どれも高回転型になるのだとすると,現状のB16B用カムを維持するのが一番良さそうですね(あまり傷んでない事を願う・・・).


以上,B型エンジン用カムのお勉強でした.
2026年02月15日 イイね!

B16A用ピストンのお勉強

B16A用ピストンのお勉強前回,19年前のオーバーホール時の内容を振り返って「今がどういう仕様なのか?」を理解出来ました.

次は「どうしていくか?」となる訳なのですが,それこそ19年前ならばともかく,現在では選択肢も限られているので,まずは手に入りそうなピストンを調べてみます.海外製まで含めれば色々出て来ますが,一般的な方法で手に入る製品となると「戸田レーシング」と「JUN MACHINE SHOP」くらいでしょうか.

まずは「戸田レーシング」.こちらは2種類あるようです.

【エンジンO/HピストンKIT】




【ハイコンプ鍛造ピストンKIT】




共に0.5mmのオーバーサイズがあるので使えそうです.両者の違いはスタンダード or ハイコンプ(High Compression:高圧縮)で,想定圧縮比が異なります.

  エンジンO/HピストンKIT   ・・・ 10.7
  ハイコンプ鍛造ピストンKIT ・・・ 11.7

この違いは「クラウン部容積」で生み出されているようです(↓).



今使っているピストンがEG用B16Aであるのだとすれば,圧縮比は「10.4」相当なので,いずれも上がる方向となりそうです.


現状,既に0.25mmのオーバーサイズピストンが入っているため,最低でも0.5mm以上のボア径が必要となる事から,少なくとも排気量は10cc増える事になります.この点を含め,ピストンを変更する事でどれくらい性能が上がるのか?をChatGPTにシミュレーションしてもらったところ以下のような感じでした(↓).

  圧縮比:10.4 (@1605 cc) ・・・ 出力:181.6 PS     トルク:16.5 kg・m
  圧縮比:10.7 (@1615 cc) ・・・ 出力:182~185 PS  トルク:16.8~17.0 kg・m
  圧縮比:11.7 (@1615 cc) ・・・ 出力:188~193 PS  トルク:17.5~17.7 kg・m

「10.7」の方は微増といった感じですね.ChatGPTのコメントも,

  ・中速トルクの粘り向上
  ・レスポンス向上
  ・点火進角マージンの増加

といった感じでリフレッシュの域は出ず,「物理的に190PSは出ない」と述べていました.


一方,「11.7」の方は,

  ・中速トルク明確に増える
  ・レスポンス向上
  ・ノッキングマージン縮小(やや遅角方向)

となり,「190PS前後が物理的上限域」と述べていますので,こちらであれば違いは確実に感じられそうです.
ただ,圧縮比がここまで上がるとノックが心配なので,点火時期のリセッティングは必須となりそうですね.


ちなみに,両者とも「コネクティングロッド小端部フルフローティング加工が必要」と書かれているのですが,これはなんぞや?と調べてみると,「コネクティングロッド小端部」というのは,ピストンと繋がる部分の事で(↓),



「フルフローティング加工」というのは,ピストンとコネクティングロッドを繋げるためのピストンピンを,コネクティングロッドに圧入して固定するのではなく,ブッシュを介してコネクティングロッドから浮かせて(フローティングさせて)固定し,両端はクリップ等で止める形式へ変更する事を言うようです(↓).



これによりピストンが首を振った時のフリクションが低減するのだそうです.


お次は「JUN MACHINE SHOP」.こちらも2種類あるようです.

【C series】


【P series】


「C series」は設計がJUNが行い,英国のCOSWORTH社が製造した製品.「P series」は北米のCP-CARRILLO社が製造している流通品といったところでしょうか.



「C series」はB16A用だと1種類.ボア径が82mmなので1mmのオーバーサイズ.最も排気量が大きくなりますが,これ入れたらもうオーバーホールは出来ないですね・・・.「P series」の方は複数ありますが,こちらだと0.5mmのオーバーサイズで済むものもあるようです.リストの下2つは圧縮比が下がるローコンプ仕様で,恐らくターボエンジン用なので除外ですね.


3度目のオーバーホールをやる事があるのか?は分かりませんが,万が一ブローした時に後がないのはちょっと怖いので,無難にボア径:81.5mmの製品を選ぶべきかな? これを「戸田レーシング」製と比較してみるとこんな感じ(↓).

  戸田製 ・・・ 圧縮比:11.7  クラウン部容積:8.9 cc
  JUN製 ・・・ 圧縮比:11.2  クラウン部容積:7.7 cc

戸田のハイコンプと比べるとちょっと"大人しめ"といった感じですが,価格的には輸入品という事もあってかJUNの方が高いので,色々踏まえると戸田のハイコンプかなぁ~? ちなみに「C series」と「P series」でピストンの重量が80g程度異なりますが,これは「C series」の方がピストンピンとスナップリングも含んだ重量だからだそうで,どちらも鍛造アルミピストンである事は変わらないようです.


なお,圧縮比と言えばガスケットの影響もありますが,こちらは戸田レーシング製を使うと仮定した場合(↓),





厚さの選択肢は3つあるようです.仮に現在使っている無限製のガスケット(厚さ:0.47mm)で(↓),



圧縮比:10.4を実現出来ているとした場合,ガスケットの厚みを0.6~1.0mmで変えるとこんな感じ(↓).

  0.6mm ⇒ 圧縮比:10.25
  0.8mm ⇒ 圧縮比:10.04
  1.0mm ⇒ 圧縮比: 9.83

オーバーホール時にヘッドの面研もするでしょうから,この通りの数値にはならないとは思いますが,概ねガスケットを0.1mm厚くすると圧縮比が0.1下がる計算になるようですね.

ちなみに,ガスケットにおける「ストッパータイプ」というのは,こういう折り返しが入ったモノを言うそうで(↓),



折り返して段差を設ける事で,高い面圧を発生させてシール性を上げるのだそうです.


以上,B16A用ピストンのお勉強でした.
2026年02月11日 イイね!

B型エンジンのお勉強

B型エンジンのお勉強無事TC1000でも40秒台に復帰し,現状やれる事はやり切った感があるので(あとは重箱の隅を突っつくだけ),年末のブログに書いた通り,エンジンのオーバーホールに向けて準備を進めようと思っています.

私の「B16A」としては通算2回目のオーバーホールとなるので,まずは前回のオーバーホールで何をやったのか? 19年前(2007年)の記録を呼び起こしてみます.


まず,大枠としてはHONDATWINCAMの「B16TN」仕様のメニューに+αで色々やったようです(↓).



  ・ポート研磨
  ・ヘッド面研
  ・バランス取り

見積書から分かる交換部品をリストアップしてみるとこんな感じ(↓).

  ・ピストンリングセット(0.25mmオーバーサイズ)
  ・ピストン       (0.25mmオーバーサイズ)
  ・メタルガスケット (無限)
  ・インテークカムシャフト  (EK9用)
  ・エキゾーストカムシャフト(EK9用)
  ・強化タイミングベルト (FEEL'S)
  ・ロッカーアームASSY
  ・ロッカーアームシャフト
  ・インレットバルブスプリング  (B18C用)
  ・エキゾーストバルブスプリング(B18C用)
  ・オイルポンプASSY

ピストンは純正流用とあるのですが,「B16A」ってEF用とEG用で違ったんじゃなかったっけ?と調べてみると(↓),


(HYPER REV Vol.31より)

ああ,やっぱりそうだ.ん~,そもそもEF用の「B16A」とEG用の「B16A」で何が違うんだっけ?と気になったので調べてみると(↓),


(HONDA FACTBOOKより)

まず,圧縮比が「10.2」→「10.4」に上がっています.ボア×ストロークは81.0mm×77.4mmで一緒なので,ピストンの高さで圧縮比を上げているようですね.


そして,ピストンが違うという事はカムも異なり(↓),


(HYPER REV Vol.31より)

バルブタイミングと(↓),

 【吸気側】
  EF用 ・・・ 開:BTDC10°  閉:ABDC40° (=230°)
  EG用 ・・・ 開:BTDC15°  閉:ABDC45° (=240°)

 【排気側】
  EF用 ・・・ 開:BBDC40°  閉:ATDC 5° (=225°)
  EG用 ・・・ 開:BBDC40°  閉:ATDC 7° (=227°)

リフト量が異なるとの事(↓).

  EF用 ・・・ 吸気:10.4mm  排気:9.4mm
  EG用 ・・・ 吸気:10.7mm  排気:9.4mm

これで160PS→170PSへのパワーアップを実現している訳ですね.そして,チューンナップメニューとして入れられている「B16B」用のカムは,これを更に上回るバルブタイミングとリフト量となっているのだそうで(↓),




(HYPER REV Vol.31より)

 【リフト量】
  B16A用 ・・・ 吸気:10.7mm  排気: 9.4mm
  B16B用 ・・・ 吸気:11.5mm  排気:10.5mm

 【吸気側タイミング】
  B16A ・・・ 開:BTDC15°  閉:ABDC45° (=240°)
  B16B ・・・ 開:BTDC18°  閉:ABDC45° (=243°)

 【排気側タイミング】
  B16A ・・・ 開:BBDC40°  閉:ATDC 7° (=227°)
  B16B ・・・ 開:BBDC45°  閉:ATDC10° (=235°)


なお,この「B16B」のカムは,1つ上のエンジンとなる「B18C」のカムよりも吸気側の開弁期間が若干長いそうで(↓),

 【吸気側タイミング】
  B16B ・・・ 開:BTDC18°  閉:ABDC45° (=243°)
  B18C ・・・ 開:BTDC15°  閉:ABDC45° (=240°)

 【排気側タイミング】
  B16B ・・・ 開:BBDC45°  閉:ATDC10° (=235°)
  B18C ・・・ 開:BBDC45°  閉:ATDC10° (=235°)

「B16B」⇔「B18C」でリフト量が同じである事から,最も吸入量が増えるカムなんだそうです.


ピストンに戻って「B16A」「B16B」「B18C」の違いを見てみると(↓),






(VTEC SPORTS Vol.011より)

3つ共,形状が異なるのが分かります.見た目的に大きく異なるのが「B16B」と「B18C」で,この2つにはピストンスカート部にモリブデンコーティングが施されて黒くなっています.


(HONDA FACTBOOKより)

加えて,ピストンの軸受け部には4本の溝とピストンピン部へのオイル供給穴が追加され,潤滑性の向上とフリクションロスの低減が図られているそうです.ご覧の通り「B16B」のピストンの方が山が高いため,「B16A」にこのピストンを組むと圧縮比が「10.4」→「10.8」にまで上げられるのだとか.

但し,「B16A」と「B16B」はブロックが違うため,ピストンと組み合わせるコンロッドの長さが違うとの事(↓).


(VTEC SPORTS Vol.011より)

ならば,「B16A」用のコンロッドと組み合わせれば良いのでは?というと,ピストンとの連結部分の幅が異なるとの事(↓).




(VTEC SPORTS Vol.011より)

「B16B」用のコンロッドは,軽量化のために「B16A」用のコンロッドよりも細くなっており,これに合わせて「B16B」用のピストンは幅が2mm狭くなっているのだそうです.なので,「B16B」用ピストンの転用は容易ではなく,前回のオーバーホールでは「B16A」用のままだったのでしょうね.


ちなみに,「B16B」は親メタルの幅も異なり(↓),


(VTEC SPORTS Vol.011より)

「B16A」用よりも1mm幅が広い「22mm」となっているのだそうです.これによりフリクションロスの低減と高負荷への耐力向上を図り,材質も「オリエンテッドクリスタル・ベアリングメタル」という独自のものを使用しているのだそうです.このメタルは表面への電気的な焼き付け処理を変える事で,表面の結晶がピラミッド状の四角錐が連なった形状となり,結晶と結晶の間でオイルを保持し易くなるため,高面圧でも油膜切れがなくなるのだとか(このメタルのためだけにクランク&コンロッドを変えても良い,というくらいのモノだそう).

これだけ色々と違うと,部品単位で変えるよりエンジンを丸ごと変えてしまった方が楽に思えますが,3つの中で一番最後発となる「B16B」でも既に四半世紀前のエンジンですからねぇ・・・(ベースエンジンが手に入らない).


あと,途中,圧縮比の話が出て来ましたが,圧縮比はピストンだけでなくガスケットも組み合わせて実現するので,こちらも確認してみると(↓),



私のEF8で唯一(?)の無限部品となるガスケットの厚さは「0.47mm」だそうです.純正ガスケットの厚みは「0.8~0.85mm」くらいだそうなので,ヘッド面研と合わせると「B16A」用ピストンのままであっても,圧縮比は上がっているのでしょうね.


バルブに関してはスプリングしか記載がないので,「B16A」用そのままなのかな?


(VTEC SPORTS Vol.011より)

上の写真は,上段が「B16A」で下段が「B16B」.右側が吸気で左側が排気なのですが,Wスプリング化されている事が分かります.加えて「B18C」用はスプリングが楕円形状にもなっているのだとか.


バルブ本体も「B18C」は,軸の径が細くなった上に傘部もスリム化されていて軽量となっています(↓).


(HONDA FACTBOOKより)

加えて,バルブシートの開口部の角度が「60°」→「45°」に鋭角化されているので(↓),


(HONDA FACTBOOKより)

こちらも流用は容易ではなかったのでしょうね.


以上,B型エンジンのお勉強でした.

初回オーバーホール時はショップにお任せで,何がどう違うのか知らずにやりましたが,「B16A」に低コストで流用出来るモノは流用して,容易に出来ないモノは見送った仕様だったようですね.オーバーホールした後の記憶を辿ってみると,エンジンのフィーリングは全くの別物で,吹け上がりのレスポンスが鋭過ぎて,街乗りでは細心の注意を払ってアクセルペダルを踏んでいた事をよく覚えています.次のオーバーホールでもあの感動を再び味わえると良いのですが,それなりに手の入った状態からだとそこまでの差は感じないかな?

ま,それよりも「ゴソーダンブヒン」という呪文を連発されるのが目に見えているので,方々を回って部品を搔き集めていくしかないですね・・・.
2026年02月04日 イイね!

筑波シリーズ規定の確認

筑波シリーズ規定の確認2026年から全日本ジムカーナでもA052が使える事になった事を受けて,JAFのサーキットトライアルでもA052が使えるようになるだろうと見込んでいたのですが,昨年12月末に発表されたレギュレーションでは,「RE-71RZ」はOKで,「A052」はNGという状況でした.

「あれぇ~? おかしいなぁ・・・」と思っていたのですが,どうやらJAFに書類を提出する時点ではA052解禁の情報が届いていなかったらしく,後からブルテン(技術的な速報)を出して対応するとの事でした.

・・・という事で,筑波サーキット側からの公式リリース=サーキットトライアルの「筑波シリーズ規定」が出るのを待っていたのですが,ようやく公式サイトに掲載されました.

早速タイヤの規定を確認すると(↓),



おおっ! ちゃんとA052が追加されてる!! 念のため,禁止タイヤの方の規定も確認すると(↓),



A052の記載がちゃんとなくなっています.これで「A052=ラジアルタイヤ」は確定ですね.


筑千職人GPのタイヤ規定は,恐らくこの「筑波シリーズ規定」を基にしているはずなので,こちらも「A052=ラジアルタイヤ」となるはず.現在タイヤ規定の掲示(↓)がなくなっているので,



外から確認する事が出来ませんが(Webサイトにもタイヤ規定の事は書かれていない),いつから解禁になるんだろう? 今開催中の冬ノ陣は当然対象外だとして,次の春ノ陣から変わって欲しいなぁ~とは思いますけど,きっと夏ノ陣からなんだろうなぁ・・・.


以上,短いですが,2026年の筑波シリーズ規定の確認でした.
2026年02月02日 イイね!

A052の摩耗状況観察

A052の摩耗状況観察ロガーデータで振り返った結果,もっとクルマを曲がるようにしないといけない事が分かりました.

言うのは簡単ですが,現実の解決策を見出すのはなかなか難しいので(アチラを立てれば,コチラが立たず・・・),基本に立ち戻って使ったタイヤを観察してみる事にしました.RE-71RSと比べれば,A052はタイヤカスの付着量は少ないですが,それでも結構こびり付いているので,接地している部分・していない部分が色々ありそうです.

まずは酷使する左フロント.



一番外側のブロックはキレイに摩耗していますが,その隣のブロックはOUT側寄りの角が削り取れていますね.
RE-71RSでも似たような症状が出ていたので,ここが一番負荷が高いという事なんでしょう.



更にその隣のブロック(外側から数えて3番目)もOUT側寄りの角が削り取れています.
RE-71RSだとココのブロックは割と大丈夫だったのですが,A052だとココも削り取れてしまうようですね.


続けて右フロント.



TC1000は右周りのコースなので,必然的に右の外側が一番接地しない部分となるため,一番外側のブロックは少しグレイニングが出ています.ただ,その隣のブロックは左フロントで見られたような角削りがなく,タイヤのヨレる方向と削れ方に因果関係がありそうです.



その隣のブロックは,左フロントのような角削れまではいきませんが,斜めに減っている様子が窺えます.
現状のセットでは,左右共にA052のココの部分(↓)を最も使うという事なんでしょう.



ただ,左右で削れ方が違う事から,この角の使い方も異なりそうです.
左側はTC1000で一番負荷が高いであろう1~2コーナーで使うので(↓),



3つ目のブロックの角に急激に大きな力が加わった上に,その力が長時間続く感じなんでしょうか?
それであれば,あのような削り取られ方をするのも納得がいきます.


一方,右側は実質インフィールドのみなので(↓),



車速的にも133km/h→93km/hと絶対的な負荷は減っていそうですし,旋回時間も短いです.私はインフィールドで2段ブレーキを使うので,「実は右フロントの瞬間的な負荷は左フロントよりも高いんじゃないのか?」なんてと思っていたりもしたのですが,左フロントのように角が削り取られるのではなく,斜めに擦り減っているだけなので,そんな事はないみたいですね.


この点に関して考察してみると,タイヤを潰して捩じる場合(↓),



「擦り減る」までで済み,潰さずに捩じると「削り取れられる」までいくのかも・・・? もしそうだとすると,左フロントの削り取りはブレーキングする(前傾姿勢になる)1コーナーではなく,加速しながら曲げる(後傾姿勢になる)2コーナーで起きているのかも??



あ~,だとすると20キロ台のハイレートなスプリングが入っているクルマだと,こんな削り取られの症状がなく,タイヤ表面がキレイに摩耗しているのは納得出来るな.ハイレートだと車体がロールしないので,タイヤの接地面も変化しないはず.となれば,角を角として使わず,面として使うからキレイに摩耗するんでしょうね.なるほど,なるほど・・・.




ちなみに,これは妄想レベルの話ですが,私のEF8が新品で0.2秒速い理由は実はこの角(↓)だったりするんじゃないのかなぁ~?と思ったりもしました.



路面に対して,角が立っている方が喰いつきが良さそうに思えますし,ここが斜めに削れると路面に接地している時間もミクロ的には減りそうなので,ユーズドで0.2秒落ちる理由はソレなんじゃないのかなぁ~?なんて思いました.


ここまでの観察で色々と気づきが得られましたが,やはり対策として考えないといけなさそうなのが,OUT側から数えて3番目のブロックの摩耗(↓).



なぜここが特に摩耗するのか?を考えてみると,恐らくタイヤ中心から一番近い角だからなんでしょうね(↓).



以前,偶然の産物でついたミステリーサークルを改めて確認すると,どうもこのOUT側から数えて3番目のブロックで前輪の軸重を支えているようなんですよね.問題の角もこの中心点から数mmの所にありますし,クルマがロールして一番最初に路面に接するのがこの角になるなら,負荷が高いのも納得ですね.

という事は,この中心点をズラせばタイヤの負荷状況も変わる訳で,もう一度スクラブ半径の勉強をし直して,ホイールのINSETを変えてみようかなぁ~?


(小学生でも分かるホイールアライメントの話:9. スクラブ半径の走行時への影響より)


以上,A052の摩耗状況観察でした.

プロフィール

「B型エンジン用カムのお勉強 http://cvw.jp/b/1684331/48933711/
何シテル?   02/17 17:49
GPSロガーを使ってクルマとドライビングを改善しながら,B18C搭載のCR-XにB16AのCR-Xで挑んでいます. TC2000 1'07.1/TC1000 ...
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