茂原走行後,3ヶ月振りのサーキットランという事もあってショップで点検をしてもらったところ,LSDのイニシャルトルクが何と1キロ!でした.
ATSカーボンからCUSCO
type-RSに変更したのが,ほぼ2年前.
私のドライビングスタイルが,デフを使って曲げていく(酷使する)スタイルである事は自覚しているので,2年間で30回以上もサーキットを走れば,新品時に8キロあったものがガタ落ちするのは当然と言えば当然です.
(それでも,まだ3キロくらいは残ってると思ってたんですが・・・)
さて,これで再びLSDと向き合う機会が訪れたので,この2年間の走行を振り返って,次のLSD仕様に関して検討してみます.
前回LSDを交換して(3kg→8kg)日光でテストした結果,トラブルや気温上昇といった要因があったにも関わらず,0.3秒アップしました(
こちら).
当時のコメントでは,LSDのフィーリングに関して特に触れていませんが,高速の8~9コーナーで違いが出た点を述べています.日光の8~9コーナーはアクセルを踏みながら曲げていくコーナーですので,やはりLSDの効きを強めてトラクションを稼ぐのがタイムアップにつながるようです.
しかし,その一方で,低速の11コーナーでは,こんな現象も体感しました.
音が小さくて恐縮ですが,引っ掛かったかのような音が聞こえるでしょうか?
この周は前のFD2を追い掛けて,ややオーバースピード気味に突っ込んでしまったのですが,LSDがターンインを阻害しているのが,はっきりと分かりました.これと同じ現象はTC1000の1ヘアでも起きており,やはりイニシャルトルクの増加がタイトコーナーで弊害を生んでもいるようです.
このタイトコーナーでのターンインの阻害は,結構気になる存在で,フロントに荷重を残してコーナーに進入しようと思っても,これのおかげで入口でアンダーが出てクリップにつけないため,やむなく進入速度を抑えざるを得ませんでした.イニシャルトルクを落とす事で,これが低減出来るならば,問題が1つ解消するかもしれません.
しかし,日光のタイムを見る限り,タイトコーナーで稼ぐ(イニシャルトルクを落とす)よりも,高速コーナーで稼ぐ(イニシャルトルクを上げる)方がメリットは大きいようにも思えます.
そこで,LSDのもう1つのポイントである「カム角」に焦点を当ててみます.
type-RSの1wayは,カム角が35°と45°の2種類があり,これはオーバーホール時に変更が可能です.
現在は35°の仕様で組んであるため,これを45°にする(=カム角を大きくする)選択肢があります.
角度が大きくなれば,より強くロックさせる事が出来るので,低イニシャルトルクでも効きを強める(維持する?)事が出来るかもしれません.そうすれば,高速コーナーの旋回速度を維持したまま,低速コーナーのアンダーを打ち消せるかもしれませんが,カム角を大きくするとアクセルワークに対してLSDが過敏に反応するようにもなるため,ピーキーな特性になる懸念もあります.しかし,積極的にデフを使う私の場合,むしろこっちの方がハマる可能性もあります.
この辺りは試してみないと分からないので,もう少し情報収集してみたいと思います.
いや~,それにしても昨年なかなか日光でベストを更新出来なかった原因は,LSDでしたか・・・.
どうやっても0.3秒くらい越えられない壁があるように感じていたのですが,原因が分かってスッキリしました~♪
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セッティング(駆動系) | 日記
Posted at
2017/03/23 00:03:49