
先輩のご好意により,予想もしていなかった225/45R16を履くチャンスが頂けました!
銘柄もRE-71Rで一緒.同じ日に同じコース(TC1000)で215/45R16と直接比較が出来るなんて本当に有難いです.さて,まずは基本スペックのおさらい.
225/45R16 ・・・ 外径:608mm タイヤ幅:226mm
215/45R16 ・・・ 外径:600mm タイヤ幅:214mm
簡単に言うと縦も横も一回り大きいという事ですね.
履いた際の姿はこれです.インセットが違う事もありますが,タイヤに迫力があって格好良いです.
(ホント,
爪折っておいて良かった~.どこにも当たらず,余裕で入ってます)
それでは,早速結果です.
225/45R16 ・・・ 42.693
215/45R16 ・・・ 42.617
なんと,225/45R16の方が遅い・・・(というか実質変わらない).タイヤのコンディション的には225の方が上なので,ドライバーがタイヤを上手く使いこなせてないって事でしょうか?
LAP+で詳しくみていきます(青線:225/45R16 緑線:215/45R16).
①ストレートエンド(1つ目の赤丸)
2速までの加速力はほぼ同等なのですが,3速に入れた途端,225の方がもう一伸び足りません・・・.これが外径UPによる加速力低下なのか,タイヤ幅が広がった事による抵抗増大なのか,そこまでは分かりませんが,終端速度で1.5km/h,タイムにして0.05秒,225の方が遅れています.
②1コーナー~2コーナー(2つ目の赤丸)
伸びが足りないというのもあるのでしょうが,225でブレーキングした時のストッピングパワーはさすがですね.ほぼ同じ踏力のはずですが急減速しています.これにより,素早くアクセルONする事ができ,225の方がV字状の波形になっています.
そして,ここからが225幅の真骨頂.かなり早くアクセルを踏んでタイヤを縦にも横に使っているはずなのに,アンダーを出す事なく,ゴリゴリ進んでいきます.車速にして約5km/hも高い速度で旋回を続けられ,一時,ブレーキングで0.20秒も215に引き離されていたものが,瞬く間に0.05秒まで追いつきます.
③第1ヘアピン~第2ヘアピン~バックストレート
ここら辺は全く差がなく,逆に言うと225幅のメリットを活かせてないです.第2ヘアピンへの進入なんかは外径が大きくなった分,レブに当たりにくく,車速を伸ばせるかと思ったのですが,結果は変わらないですね.
④最終複合コーナー(3つ目の赤丸)
ここでもやはり,225幅のストッピングパワーが表れています.ただ,②の時と違い,この先はタイヤの幅を活かした挽回が出来ないため,ブレーキングで一気に0.2秒まで215に引き離され,最終コーナーで何とか追いすがるも0.08秒差で逃げ切られます.
総括すると,225幅は,やはり高速コーナーで最も恩恵が受けられ,止める力も増大するため,よりブレーキングを詰められる(逆にそこで詰めないとトータルでは遅い)という事でしょうか.その一方で,外径UPと走行抵抗の増大により,ストレートが苦しく,高速コーナーがないと遅れを取り戻せない(=コースを選ぶ)という情報は貴重な収穫でした.
パワーが上がれば,また状況も違ってくるのでしょうが,当面は現状のB16Aのままでいくので,この結果からするとTC2000以上のコースでない限り,225/45を選ぶ理由がなく,反対に215程度の幅を維持したまま,外径を下げて加速力UPを狙った方が良さそうです.
今回のテストは本当に貴重な情報が得られました.タイヤを貸してくれた先輩,本当に有難う御座いました!
ブログ一覧 |
セッティング(タイヤ) | 日記
Posted at
2017/04/22 15:33:27