車体側の話に続けて,次はドライバー側のお話.
前回,先輩のEF8に同乗させて頂き,
B16AとB18Cの違いをたっぷりと体感出来ました.合わせてGPSロガーでデータも取らせて頂き,コースの攻方法の違い(どこで差がつくのか?)も理解出来ました.
そこで見つけた幾つかの反省点から,今回は対策を施して再度挑んでみました.
まずは,前回と今回のタイム差から(先輩 vs 私).
前回 ・・・ 48.820 vs 51.054 (+2.234)
今回 ・・・ 48.745 vs 50.717 (+1.972)
モーターランド三河のコース全長は約1.2km.TC1000や日光(全長が約1.0km)では先輩の0.8秒以内にはつけられるので,1.2倍したとしても約1秒落ち.同じB16Aを搭載したEF9の方が50秒フラットを叩き出している点を考慮すると,やっぱりあと1秒はドライバーの腕で縮められるはずですね・・・.
では,まだまだ届かない腕の差を,今回はデジスパイスの比較結果からご覧頂きましょう(赤:先輩 青:私).
動画は時間合わせのチャートになっているので,距離で合わせた結果はこちらです(赤:先輩 青:私).
①ホームストレートエンド(1つ目の緑丸)
今回は私の方の加速が悪過ぎるとはいえ,約9km/hの大差.最終コーナーの立ち上がりに目を向けてもらえば良く分かりますが,やっぱり3速以上の領域で伸びが違いますね・・・(+0.1秒).
②1コーナー(2つ目の緑丸)
「ターンインの初期でステアリングをスパッと切り過ぎている!」「もっと手前からジワッと曲げて・・・」「クリップまで,ちゃんとブレーキ残せてる?」なんてよく言われるのですが,動画を見ると先輩よりも手前から曲げ始めているし,ブレーキもほぼ同じ位置まで残せています.それでもって,立ち上がりのラインは先輩とほとんど変わらないのだから,問題ないようにも思えるのですが,動画の摩擦円を見ると先輩より少し横Gが大きく,Gの掛かっている時間も長い.やっぱりタイヤ頼りに走っているのでしょうか?(+0.4秒).
③外周部(3つ目の緑丸)
高速左コーナーの進入で速度差は約11km/hにも及びます.動画を見ると,ところどころ私の方は点線になっており,失速しているのが分かります(先輩は棒線のまま=アクセル全開).今回はアクセルを全閉まで戻さず,少しだけ閉じるイメージで,なるべくアクセル開度を稼ぐようにトライしてみたいのですが,まだまだ足りないようですね(+0.6秒).
④ブラインドコーナー(4つ目の緑丸)
今回,私の方は前後バランスをこのポイントに合わせ込んだので,先輩よりも早くアクセルを踏めています(といっても進入速度の差が違い過ぎるので,一概に言えませんが・・・).しかし,ここは3速で走っているので,やっぱり加速が鈍く,後から踏んだ先輩に簡単に追いつかれ,差を縮める事が出来ません(±0秒).
⑤直角コーナー(5つ目の緑丸)
ここも今回は,ワイドラインでなるべくボトムスピードを稼ぐようにしてみたので,差をキープ出来ています.
⑥第1ヘアピン(6つ目の緑丸)
ここは前回の反省で,クリップを奥にとってパイロンの2個目でクルマを真横につけられるイメージで走ってみました.
これによって,何とかB18Cの加速力にも対抗出来たのですが,コーナー入口で失った0.2秒を,コーナー出口では0.1秒しか取り戻せず,結果としては+0.1秒遅れてしまいました.
⑦第2ヘアピン
ここは外から見ていた三河っこさんにも指摘頂いたのですが,立ち上がりを意識し過ぎて,私はクリップにつけてないですね.同じアプローチでも良いから,もっと全体的にイン側に寄せないとダメでしょう.
⑧A/Bコース合流部
第2ヘアピンを真っ直ぐ立ち上がり,アクセル全開のまま突っ込んでいったので,ほんの少しだけ先輩に詰め寄る事が出来ました.
走行前に,先輩から「上りの最後は(土手の上に立っている)マーシャルの足が見えるくらいまでインに寄せる!」と同乗走行時(タイトル画像参照)に再三言われ,「え~,これ以上寄せたら土手に突っ込みますよ」なんて返していたのですが,どうやら最後のアタックでは先輩以上に寄せられるようになっていたようです(苦笑).
⑤最終コーナー(8つ目の緑丸)
今回の前後バランスだと,突っ込んで→ブレーキング→クルッと向きを変えて全開!よりも,進入できっちりアウトに寄せて→アクセルOFFで進入→ほぼノーブレーキで旋回→向きが変わったらジワッとアクセルを開ける!という感じでホームストレートの速度を稼ぐためにボトムを引き上げる走り方をしてみました.
これによって,確かにボトムが上がり,0.1秒程度は先輩との差を縮められているのですが,コーナーを抜けた後の加速力の差が大きいので,正直効果があったのかどうか判断が難しいところです・・・.
以上,今回の三河攻略結果でした.Cコースの入口~出口の区間で前回0.8秒つけられた差を0.6秒に抑える事が出来たので,少しは攻略を進められたようです.クルマ的には相変わらず加速力の差が大きいので,バネ(レートアップ),デフ(LSDイニシャルUP),タイヤ(小径化)を見直して抵抗する一方,ドライビングの面ではもっと車幅感覚を磨いて(特に左コーナー),コースのイン側(パイロン)にきっちり寄せられるように鍛錬を積まないとダメですね.
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モーターランド三河 | 日記
Posted at
2017/07/30 15:23:37