昨年ダンパーの仕様変更に合わせて投入した
HYPERCO.
初期の動きが速い
Swiftの特性がどうにもしっくりこず,正反対の特性という事でチョイスしました.交換した直後は非常に動きが固いた印象で,街乗りレベルでも姿勢変化が極端に少なく,最初は違和感すら感じる程でしたが,馴染んでくるに連れて柔らかな動きをするようになり,コース上でも
結果を出せたので満足していました.
しかし,
先日のTC2000で,80Rと最終コーナーのロール量を「ロールし過ぎ! 限界が掴みにくい!」と感じていました.
走行後,「何でこんなに急にロール量を感じるようになったんだろ? ダンパーは仕様変更してロールスピードが遅くなる方向になったはずなのになぁ・・・」と頭の中が疑問符だらけになったので,「じゃ,テストしてみっか!」という事で,今月3度目の筑波サーキットへ向かいました.
前日の予報では曇り,降水確率10%,朝一時点では気温もマイナス値と,絶好のコンディション.再び41秒台に入れられるんじゃないか?なんて淡い期待を抱きながら高速を下りてみると,
何と
雪!
「降水確率が0%とは言ったが,降雪確率が0%とは言ってない!」
なんて誰かが上手い事言ってました(苦笑).
仕方がないので状況が好転するのを待っていると,猛者達が果敢にコースに飛び出して行きました.
(↑13ヶ月のブランクをものともせず,FWDクラストップのRRを追いかける
赤いEF8)
(↑見た事がある気はしたものの,声掛けられるまで誰か思い出せなかった黒いEK9)
しかし,皆さん
クルクル回ってる~.
タイムも45秒前後が精一杯で,水しぶきこそ上がりませんが完全なウェットコンディションのようです.
雪の降り方も次第に強くなり,今日のために秘策を持って来てくれた連れのFD2乗りは「今日は走るのやめる・・・」と撤収作業を開始.私もどうしようか迷いましたが「折角来たんだから,1本くらい走って帰ろう」と最終枠で出走.
走り始めてみると,タイヤがグリップしている手応えが全くなく,いつ,どこへ飛んで行くのか分からない感触.
「こりゃ,全開で踏むと危ないな・・・」と低速セクションに絞って練習しようと思ったら,
止まらない・・・.
こんなコンディションで無茶しても仕方ないので,誰かペースメーカーになってもらおう~と探したら,速そうなNCロードスターが目の前に表れたので追っかけ開始!
結局,この追っかけのファイナルラップがセッションベストとなりました.
今回は直前の意気込みに反して残念な結果に終わりましたが,それでもロールに関しては収穫が.
やっぱりロール量が以前よりも大きい気がする.ウェットなのでバックストレートの車速はドライより明らかに伸びておらず,高速左コーナーの旋回Gが小さいはずなのに
今年初の走行時よりもロールを強く感じる・・・.
頭を捻って原因を考えてみたところ,以下の仮説に辿り着きました.
HYPERCOの特性は,バネレートの立ち上がりが早い
↓
レートが高いと,バネの縮み始める速度が遅い
↓
速度が遅いと,なかなかロールが始まらない
↓
ロールの始まりが遅ければ,ロールしきるのも遅い
↓
つまり,ロールの開始~終了までの時間が長い
↓
時間が長ければ,「ロールしている」と感じる時間も長い
↓
だから,「ロールが大きい」と感じてしまうのだ!
・・・と.そして,ここに来て上記を感じるようになったのは,サーキット走行の距離が進み,スプリングへの負荷が増して,ようやくHYPERCO本来の性能を発揮するレベルにまで馴染んだから.
つまり,現在の状態がHYPERCOの「本来の姿」という訳です.
この馴染んだ状態のHYPERCOの乗り味は,個人的には非常に気に入っています.ただ単純に現状のロール量だと「高速コーナーで乗りにくい(タイヤの限界を掴みにくい)」というだけの話です.従って,ロール量を小さくする対策を行えば良い訳ですが,減衰の設定値で補っても暫定対策にしかならないので,恒久対策としてバネレートアップが必要でしょう.
たった3ヶ月でダンパーの再仕様変更なんてしたくないので,ダンパーの許容量を考えたらフロント/リア共に2キロアップが限界というトコロでしょうか.今フロントに使っている550ポンド(9.8キロ)をリアに回し,フロント用に新たに650ポンド(11.6キロ)を投入するイメージとなりそうです・・・.
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セッティング(ダンパー編) | 日記
Posted at
2018/02/22 23:39:22