先月「セイコーマート行きたい!」と言っていた元北海道民が,先日ようやく筑波サーキット最寄りの店に行ったものの「欲しいものが何もない・・・」と落胆し,モツ定の美味しさの方をアピールされたOXです.
さて,再び失火に見舞われた
先日の走行ですが,冬の寒さが落ち着き,春の暖かさすら感じる日でもあったので,「アレッ?まさか夏ガソリンにもう切り替わってないよなぁ~?」と気になり,
いつさんお気に入りのでChatGPTに聞いてみました.
ああ,6月からでしたか.さすがに2月じゃまだ切替えてないですね.
ちなみに,夏ガソリンと冬ガソリンの違いも同じくChatGPTに聞いてみたのですが・・・,
あらら,こちらは逆ですね(苦笑).上手く使ってブログの代筆をさせようと思ったのに,もう使えない事が証明されてしまいました・・・.
「夏ガソリン」「冬ガソリン」というのは,季節に合わせて揮発性を変えたガソリンの事で,夏用は揮発性が低く,ベーパーロックが起きにくい成分に調整されています.一方,冬用は逆に揮発性が高く,エンジンの始動性が良くなるように調整されています.
なんで急に「夏ガソリン」「冬ガソリン」の話をし出したか?というと,「夏ガソリン」を高温下で使っても,対策した成分になっているのでベーパーロック起きにくいですが,反対に「冬ガソリン」を高温下で使ったら,べーパーロックが起きる可能性がある・・・と思ったからです.
べーパーロックというのは,揮発性が高過ぎる燃料を高温下で使用した際に,配管の中で燃料が気泡(ベーパー)になってしまい,この気泡が栓となって配管を詰らせてしまう現象の事ですが,これが起こると燃料を吹く事が出来なくなるので,アイドリングが不安定になったり,加速性能が低下したりといった症状が出ます・・・.
話変わって,この「夏ガソリン」「冬ガソリン」は,当然レギュラー用・ハイオク用とそれぞれある訳なのですが,レギュラーとハイオクとでは,言わずと知れたオクタン価(ノッキングのしにくさを示す値)が異なります.そして,いくつだったらレギュラーで,いくつだったらハイオクなのか?は国によって異なります.
例えば,日本とアメリカとでは,以下の違いがあります.
【日本】
レギュラー ・・・ RON:89
ハイオク ・・・ RON:96(※但し,東京で出回っているものはほとんどがRON:100)
【アメリカ】
レギュラー ・・・ AKI:87(RON:91)
プラス ・・・ AKI:89
プレミアム(ハイオク相当) ・・・ AKI:93(RON:98)
ちなみに,「RON」と「AKI」の意味は以下の通りです(↓).
こちらは合ってます(笑).
国内のレギュラーでセッティングして,アメリカにクルマを持って行って走らす分にはオクタン価が上がる方向なので良いですが,国内のハイオクでセッティングして,アメリカにクルマを持って行くとオクタン価が下がるので注意が必要ですね.
余談ですが,ハイオクの更に上には「レースガス」というものがあって,こちらのオクタン価ははRON:110とかになるので,もはや全く別物の燃料です.フルコンじゃないとセッティングは出せませんね(↓).
SUNOCO GT-PLUS というガソリンについて
最後に昔話を.
ハイオクは石油会社がそれぞれ独自に開発を行い,「ウチの洗浄剤は凄い!」と他社との差別化をアピールしていましたが,2020年に「
実は20年前からタンクを共用して他社製品も自社製と称して売ってました・・・」という事実が発覚しました.この際,昭和シェル石油だけが他社との共用を行わず,独自ルートで販売していたとも報道されました.
私は子供の頃から洗脳されていたので(↓),
「ガソリン入れるならシェル!」と勝手に拘って,すぐ隣にスタンドがあるのに,わざわざ数km先のシェルまで入れに行ってたりしていたのですが,2018年頃に出回った「
シェルの洗浄剤はきちんと性能を発揮していた」という画像と,上記の報道がリンクして納得したりもしてました.
現在では,出光興産と合併して「アポロステーション」となり,近所のシェルもこれに変わってしまって寂しい限りですが,筑波サーキット内のシェル(↓)はいつまで続けてくれるんでしょうねぇ・・・.
以上,ガソリンに関するちょっとした小話でした.
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セッティング(エンジン) | 日記
Posted at
2023/02/25 13:06:01