予想外なフィーリングだった185/55R15ですが,これに合わせたドライビングをする事でまずまずのタイムを刻む事が出来ました.
今のセットだと,リアタイヤに関しては195幅だろうが,185幅だろうが大差なく,同様にA052だろうが,RE-71RSだろうが変わらない感触でした.それよりも影響が大きいのはINSETで,ドライビングをそれに合わせて変更すればきちんと差が出るほど影響を受けている事が確認出来ました.
以前テストしたINSET:+45と+48の比較でも結論としては「+48」の方が好みだったので,やっぱりリアはナローな方が走らせ易い気がするのですが,折角確認したのでINSET:+45と+42の比較結果を一応纏めておこうと思います.
まずはスペックのおさらい.
+45 ・・・ A052 195/55R15(外径:595mm 幅:201mm) + RAYS CE28 (6.5J INSET:+45)
+42 ・・・ RE-71RS 185/55R15(外径:585mm 幅:194mm) + ADVAN RZⅡ(7.0J INSET:+42)
+42の組合せの方が外径が10mm小さいので,ややリア下がりとなり安定方向と思いたくなりますが,幅が7mm細く,ホイールも推奨リム幅+1インチと引っ張り気味でヨレないため,それほど安定方向ではない気がします.重量面では,タイヤのサイズが1ランク小さいメリットはありそうにも思えますが,ホイールが鍛造⇔鋳造の違いがあるので,これで相殺されてほぼ同等な気がします.
続けて,コンディション.
+45 ・・・ 気温:21.3℃ 湿度:55% 路面温度:32.5℃ 気圧:1015.0hPa
+42 ・・・ 気温:21.7℃ 湿度:51% 路面温度:29.5℃ 気圧:1014.2hPa
+42の方は実際はもう少し全体的に低い気もしますが,それを踏まえてもほぼ同等ですかね.
では,ロガーデータの比較結果です(緑:+45 青:+42).
+45(緑) ・・・ 41.579
+42(青) ・・・ 41.665
公式のタイムは0.08秒ほど+45の方が速いのですが,コンディションの差を考慮すると同等かなぁ~?という気がします.ロガーデータもそれを裏付けるようにほとんど差はなく,細かな点で若干+45(緑)の方が有利に見えます.
ただ,よーく見てみると+42(青)の方が勝っている部分がいくつかあります.
1つはインフィールドの立ち上がり(↓).
+45(緑)の方は立ち上がりで加速が鈍っているのに,+42(青)の方は一直線に加速しています.この違いは何かな?とライン取りを見てみると(↓),
+42(青)の方が小回りしていました.大舵によるインリフトが効果を発揮したようです.という事は+42でも同様の大舵をやってみれば,もう少しタイムを縮められそうですね.
もう1つは最終の複合(↓).
+42(青)の方が若干洗濯板の進入速度が低かったので,手前の20Rでそれほど車速を落とさずに済み,結果,より大きな弧を描いた定常円旋回になったようなのですが,+45(緑)の方が一瞬アクセルを戻してフロント荷重を作ってやらないと曲がれないのに対し,アクセル一定のままボトム70km/hで定常円旋回出来ている点が興味深いです.
ここは定常円旋回なので,意図的な大舵でインリフトさせる技は使えず,タイヤのグリップなりきで走らせているのですが,幅を7mm分のグリップダウンをさせれば,インリフトさせずともこれが出来るって事ですね.現状唯一残っている詰め代は最終の複合しかないので,ここをもう少し紐解いてセットアップに反映させたいですね.
以上,INSET変更の得失でした.
前回のブログも含めて纏めると,やっぱりリアのINSETは大きい方が良さそうです.現状手持ちでINSETが一番大きいのは+48なので,次のシーズンはやっぱり+48のホイールをチョイスしようと思います.重量面に関しては今回の結果を踏まえても,さほど影響を与えていないようなので,16インチの+48でも良い気はしますが,冬場のウォームアップ性能を考慮するとやっぱり55扁平(=15インチ)にしたいところです.
今のところ,15インチのINSET:+48で気に入るデザインのものが見つかっていないので,RAYSの新作「CE28 N-Plus(↓)」に15インチが設定されないかぁ~?と期待しつつ,正式発表を待つ日々になりそうです.
ブログ一覧 |
セッティング(ホイール) | 日記
Posted at
2023/05/17 12:29:41