
GK5乗りの坊愚さんに頼まれて,先日のTC1000での車載分析をやったのですが,その過程で「やっぱりトーションビームって,ピョコピョコ跳ねるんだなぁ~」と思いました.
そういう構造なので仕方がない訳なのですが,この動きを出さないようにするためにはどういうレートにすると良いのかなー?と気になったので,少し妄想してみる事にしました.
まずは標準的な車高調がどれくらいのレートなのか?を調べてみると,さすがは人気車種.アッチコッチのメーカーが引っ掛かります.ザーッと流して調べてみたところ,ほとんどのメーカーが似たような値で,

(FEEL'S:
GK5 正立ダンパーキットより)
フロント ・・・ 6キロ
リア ・・・ 3キロ
というパターンでした.面白いくらいに皆この値なので,きっとこれがGK5における極々標準的なレートなんでしょうね.これよりハイレートな仕様はあるのかな?と調べてみると,TEINの「mono sport(↓)」が,
フロント ・・・ 9キロ
リア ・・・ 6キロ
taka@黒インテ(元)さんも使ってるエナペタル(↓)が,
フロント ・・・ 12キロ
リア ・・・ 6キロ
SEEKERの「S.A.SダンパーKIT ver.2(↓)」が,
フロント ・・・ 8~10キロ
リア ・・・ 8~12キロ
CUSCOの「SPORT R(↓)」が,
フロント ・・・ 12キロ
リア ・・・ 14キロ
でした.スタンダードはフロントがリアの倍のレートという感じのようですが,突き詰めていくとリアがフロント以上のレートというのがパターンになるみたいですね.
最後のCUSCOが頭抜けて固いので,どこの競技用なんだ?と調べてみると,「FIT 1.5 チャレンジカップ」ですかね?

(HONDA:
第4回 バネレート、車高、ダンパー、タイヤ 様々な選択肢のなかから正解を見つける楽しさ、難しさより)
【追記】
その後もう少し調べてみたら,ここまで固く出来るのはナンバーなし(=車高を限界まで下げられる)であるためとの事です.
「FIT 1.5 チャレンジカップ」はN1規定のレースなので,履いているタイヤは何なのかな?と調べてみたところ,どうやらSタイヤのようです(↓).

(HONDA:
第1回 リーズナブルだけど本格派!レーシングフィットのすべてより)
タイヤサイズは,「FIT 1.5 チャレンジカップ」の規定が以下となっていて(↓),
下段に従うとGK5は「前後195/55R15のみ」という風に読み取れるのですが,別のトコでは上段に従って「195/50R15」と「185/55R15」も使えると書かれていて,正確なところはちょっと分かりません(↓).

(HONDA:
第4回 バネレート、車高、ダンパー、タイヤ 様々な選択肢のなかから正解を見つける楽しさ、難しさより)
ここでは仮に以下の組合せ(↓)だと仮定して話を進めると,
フロント ・・・ A050(M) 195/55R15
リア ・・・ A050(H) 185/55R15
これに対するレートが,
フロント ・・・ 12キロ
リア ・・・ 14キロ
なのかなぁ~?と思いました(実際は前後共にもっとハイレートなんでしょうが).
さて,Mコン⇔Hコンのグリップ差がどれくらいあるのか?分かりませんが,ここでは仮にタイヤ幅10mm相当分としてHコン→Mコンに直してみると,
フロント ・・・ A050(M) 195/55R15 ⇒ 12キロ
リア ・・・ A050(M) 175/55R15 ⇒ 14キロ
このタイヤ幅をそのまま+20mmスライドさせて,
フロント ・・・ A050(M) 215/55R15 ⇒ 12キロ
リア ・・・ A050(M) 195/55R15 ⇒ 14キロ
A050⇔A052じゃ,タイヤの剛性が全く違うでしょうから,1ランクレートを下げるとして,
フロント ・・・ A052 215/55R15 ⇒ 10キロ
リア ・・・ A052 195/55R15 ⇒ 12キロ
A052に「215/55R15」なんてサイズはないので,これを225/50R15に置き替えるとすると,タイヤ幅が+10mmで前後バランスがフロント寄りになっちゃうので,リアのレートは1ランク下げてバランスを取ろうとすると,
フロント ・・・ A052 225/50R15 ⇒ 10キロ
リア ・・・ A052 195/55R15 ⇒ 10キロ
ありゃ? 今の坊愚さんのGK5のレートになっちゃいました.
じゃあ,ここで
GK5のレバー比を引っ張り出して,坊愚さんのGK5のホイールレートを求めてみると,

(AutoExe 貴島ゼミナール :
チューニングを楽しむための動的感性工学概論§15より)
フロント ・・・ 10.7 / (1.05×1.05) = 9.7キロ
リア ・・・ 10.0 / (1.07×1.07) = 8.7キロ (-1.0キロ)
ん~,ちょっとフロント寄りですね.リアを1キロ上げるか? フロントを1キロ下げるか?したい感じ.リアはHAL springsだそうなので11キロの設定はないでしょうから,フロントのHYPERCOを1ランク(50ポンド)下げると仮定すると,
フロント ・・・ 9.8 / (1.05×1.05) = 8.8キロ
リア ・・・ 10.0 / (1.07×1.07) = 8.7キロ (-0.1キロ)
数値的にはこれでバランスが取れました.TC2000・日光だとこれくらいのレートになるんですかね?
先日のTC1000の車載を見ると(↓),
前後共にストローク量が足りないかなぁ~?という気がするので,これを稼ぐために1~2キロレートを下げた場合のホイールレートを求めてみると,
フロント ・・・ 9.0 / (1.05×1.05) = 8.1キロ
リア ・・・ 9.0 / (1.07×1.07) = 7.8キロ (-0.3キロ)
こんな感じかなぁ~?
以上,GK5のサスペンションのお勉強でした.
私の妄想的には,TC1000に合わせるならレート・銘柄は以下にするかなー?という感じですね.
フロント ・・・ HAL springs 7インチ 9.0kgf/mm 低反発
リア ・・・ HAL springs 6インチ 9.0kgf/mm 低反発
GK5のリアサスは,トーションビームでスプリングとダンパーが別体なので(↓),
樽型を使った方が良く,リアはHALの低反発一択になりますね.リアが低反発になるならば,フロントも低反発にするしかないので,必然的にこういう組合せになるのかなー?と思いました.