
実車で走れないのでゲームで走ろうと始めた「
Forza Motorsport」.ノーマル状態でレースに出て資金を稼ぎつつ,徐々に私のEF8の仕様に近づけていきます.
資金を貯めてチューニングパーツを購入し,クルマを速くして更に上のレースに出る~という流れはレーシングゲームのお約束な訳なのですが,この「Forza Motorsport」の場合は,お金があれば何でも出来る訳ではなく,一定量そのクルマで走り込まないと購入出来ない仕組みになっているようです.
CR-Xを使いたくてやっているので私は特に苦ではないですが,色んなクルマを買って,好き勝手イジりたい人からすると邪魔なシステムなのかもしれませんね.
さて,そのチューニングですが,なかなか細かく出来ていて面白いです.
変化するのがエンジン出力や車重といった基本的なスペック的の部分は当然ですが(↓),
ゲームっぽく,「スピード」「加速」「ブレーキ」「ハンドリング」といった項目が分かり易く指標化されています(↓).
そして,それだけでなく,「加速」「制動距離」「横G」なんてベンチマーク項目もあって(↓),
何を変えると,どういったパラメータが変化するのか?という,他のゲームだとフィーリングでしか判断出来ないものが,数値として直接見れて面白いです.
例えば,タイヤを標準コンパウンド→ハイグリップラジアルに変更すると,こう変わります(↓).
「スピード」と「加速」は変わらず,「ブレーキ」と「ハンドリング」が0.3ポイントずつ上がりました.タイヤのグリップが上がったんだから,加速側も変化しても良いんじゃないの?とベンチマークのシートを見ると(↓),
「加速」の項目の「0-97km/h(0-60mile/h)」は変わりませんが,「0-161km/h(0-100mile/h)」は0.035秒縮まっていました.つまり,タイヤのグリップを上げて良くなるのは,97~161km/hの高速域のみという事が読み取れます(恐らく,高速域だと車体が浮き上がってタイヤの接地圧が減り,伝達効率が落ちる事を表現しているんでしょうね).この結果,「最高速」も0.01km/hの単位で微妙に上がっているようです.
一方,「制動距離」の項目では「97-0km/h(60-0mile/h)」で0.9m,「161-0km/h(100-0mile/h)」で2.9m縮んでいます.タイヤのグリップを上げると速度域を問わずブレーキングで良く止まるって事ですね(特に高速側が良くなる).また,「横G」は「97km/h(60mile/h)」「193km/h(120mile/h)」共に0.03上がっており,速度域を問わず,旋回性能が上がっている事も読み取れます.
「部品変えると定性的に上がるよ~」ではなく,「定量的にこの領域でこう上がる~」というのが見えるのは,クルマに起きている事を正しく理解するという意味でセッティングの勉強になりますね.
システムが掴めたところで,タイヤをハイグリップラジアルに変えた次は,フロントのタイヤ幅を195→215に広げてみます.実車に合わせると本当は205が良いのですが,選択肢がないので仕方ないですね.
【変化点】
車重 ・・・ +3kg
加速(0- 97km/h) ・・・ +0.017秒
加速(0-161km/h) ・・・ +0.069秒
加速(0.4km) ・・・ +0.016秒
制動距離( 97-0km/h) ・・・ -0.2m
制動距離(161-0km/h) ・・・ -1.4m
横G( 97km/h) ・・・ +0.02
横G(193km/h) ・・・ +0.02
ブレーキングと旋回性能が上がる一方,重くなって抵抗も増えるので加速性能は低下しました.
これで次はホイールを替えてみます.ブランドとしてYOKOHAMA WheelもRAYSもあるのですが,「RZⅡ」と「CE28」の設定はなかったので,似たデザインである「G25 LIMITED EDITION」をチョイスしてみます.
ノーマルはホイールカバーが付いていたので気づきませんでしたが,どうやらこのCR-Xは5穴だったようですね.
(EK9のハブでも移植してあるんでしょうか・・・苦笑)
【変化点】
加速(0- 97km/h) ・・・ -0.017秒
加速(0-161km/h) ・・・ -0.039秒
加速(0.4km) ・・・ -0.016秒
最高速度 ・・・ +0.01km/h
制動距離( 97-0km/h) ・・・ -0.1m
「Gran Tourismo」だとホイールは単なるデザインアイテムだった気がしますが,「Forza Motorsport」ではちゃんと性能も変わるのが良いですね.ちなみに,今回選んだ「G25」だと重量は変わりませんでしたが,ホイールによってはちゃんと増えているものもありました.
最後にインチも変えてみます.EF8の純正は14インチですが,これを15インチにアップしてみます.
【変化点】
加速(0-161km/h) ・・・ +0.017秒
制動距離(161-0km/h) ・・・ -0.1m
インチアップによって剛性は増すので,「制動距離」が縮まるのは何となく理解出来るのですが,加速が鈍るのは何でですかね? 重量は変化していないので重くなって鈍った訳ではないようなのですが,タイヤの変形量が減ってグリップが失われたという理屈なのかな?
フロントに続いてリアもインチアップさせてみると,
【変化点】
車重 ・・・ +1kg
加速(0-161km/h) ・・・ +0.035秒
あっ,こっちは重量が増えた.インチアップすると重くなるって理屈みたいですね.
以上,タイヤ・ホイール編でした.
タイヤの幅まで変えられるのは他であまり見ないので細かいですね.また,パーツ変更による変化が数値で出てくるので,セットアップのためのシミュレーションツールとしても使えそうです.