LSDの慣らしが無事終わったところで,少し時間軸を戻して「富士モータースポーツフォレスト ウェルカムセンター」での話.
"ウェルカム"と名乗っている通り,ここは「富士モータースポーツフォレスト」の入口を担っている場所なのですが,"フォレスト"と言われても今一つピンと来ないような.ウェブサイトでコンセプトを確認してみると「"モビリティ体験の聖地"として,常に,世界中の大人と子供が集い,にぎわう,場を創る」となっていました.
これでもまだピンと来ない感じですが,展示スペースの奥にはミニ四駆のコースが置かれ,子供が走らせていたので「子供が集う」という部分は何となく分かるかなぁ~という感じでした.
(ミニ四駆を走らせるのに,わざわざこんな山奥まで来るか?というのはありますけど)
「モータースポーツ」なので当然車両もいくつか展示されているのですが,モリゾウ(≒ROOKIE RACING)ゆかりのクルマが中心.入ってすぐに現れるアルテッツァ(↓)は,以前MEGA WEBで展示されていた車両ですかね?
続く86(↓)は,2019年タイ10時間耐久レースに参戦した車両だとか.
レギュレーションが分からないので,どういうレベルのクルマなのか分かりませんが,エアジャッキが付いている(↓)くらいなので,
かなり本格的なクルマなんでしょうね(
横浜での経験が役に立った・・・笑).
恐らくはドライバーのクーリング用と思われるダクト(↓)が,
ミラー横のAピラーに繋がっていました(↓).
このダクトの入口,正面に向かって穴が空いている訳ではなく,横(フロントガラス側)に向かって穴が空いているのですが,これで空気はちゃんと入るものなんですかね?
以前見たJTCCのアコードも同じような感じだったので(↓),
空気抵抗とのバランスから横向いているのがいいんだろうなぁ~と思いました.
お次は,2019年のSuper耐久でクラッシュしたというS耐仕様の86のホワイトボディ(↓).
キレイな車両ではなく,あえてクラッシュしたものを展示するというのがなかなか面白いです.恐らくこれでクラッシュの激しさを伝えたいのだと思いますが,私みたいな捻くれた人間にとっては「おおっ,これはボディのどこを補強しているのか分かるのでは?」という見方をしてしまいます(笑).
早速フロント側から見ていくと,フレームの一部に金箔が貼られていますが(↓),
これは水平対向でこの位置にエキマニが来るからでしょうね.S耐仕様なら純正からさほどパワーアップしていない気もしますが,最長24時間走るとなると,こういうケアが必要なんでしょうか.
続く,フロントホイールハウス内にはスポット溶接の跡がいくつか見えますが(↓),純正を知らないので元からそうなのか分からん(笑).
リアも同じく・・・(↓).
トランク越しにロールケージもよく見えますが(↓),
興味深いのはその付け根にあるガゼット補強くらいですかね(↓).
ノーマルのZN6をもっと良く見ていれば他にも気づく点もあるのでしょうが,オーナーでもない素人にはこれが限界でした(笑).
最後は「AE86 H2 Concept(↓)」.4A-GEUを水素エンジン化したものですね.
いつの間にやらターボ化されたとの噂があるのですが,この日はボンネットが開いておらず,エンジンルーム内は見れませんでした.外観上は単なるAE86なので,特に見るべき点はないかなぁ~?と思ったのですが,リアゲート越しに見える水素タンクから伸びている,このホース(↓)は一体何だ?
追い掛けてみたところ,リアの三角窓に繋がっていました(↓).
あ~,コレは燃料タンク上部に溜まった水素を排出するためのダクトか.
S耐仕様のカローラはルーフに穴開けてましたが(↓),
さすがにノーマルチックなAE86でそれは出来ないという事で,こういう形で処理したのかな?
見比べてみると左右で形状が違うので(↓),
わざわざこのクルマのためにガラスも作り直したんでしょうね.
水素タンクの後ろにはレギュレーターらしきものも見えていて(↓),
「2500PSI」とあるから約17MPaくらいかな.この水素タンクの内圧はフルチャージで70MPaだから,このレギュレーターで10MPaまで減圧してインジェクタに供給しているんでしょうね.ターボ化すると燃圧は上げたくなるはずだから,このレギュレーターの仕様だとMAX:17MPaまでは上げられるという事か・・・.
以上,「富士モータースポーツフォレスト ウェルカムセンター」の見学でした.
ROOKIE RACINGの併設施設という事もあり,地味目な印象のクルマが多いですが,入場無料ですし,富士スピードウェイへ行ったついでに寄るくらいなら良いんじゃないでしょうか.
ブログ一覧 |
車両見学(ミュージアム) | 日記
Posted at
2024/09/26 07:30:41