先月のTC1000で
現状のブレーキバランスをプロに評価頂き ,「リアが効き過ぎなのではなく,フロントの効きが足りない」というフィードバックを頂き,新たな
ブレーキパッド を手配~交換したので,早速TC1000へ行ってテストしてきました.
テストと言っても最初は慣らし(熱入れ)から入らないといけないので,空いてる午後からでいいやぁ~という事で,朝少しだけ仕事をした後で出発.道中そこそこの混雑具合でしたが12時前には筑波サーキットに到着しました.
到着すると,ピットが空いていそうで空いてなさそうな微妙な感じ.ウロウロしていたらikuji-さんが「こっち空いてるよー」と手引きしてくれました(有難う御座います.<(_ _)>).
ピットを見渡すとガッキー∴6度8分さんと(大)@みやう軍団さんもいらっしゃって,シーズンが終わろうが走る人は走ってますね.当日は曇り空で日射しがない分だけ暑さは感じませんでしたが,それでも気温は20℃と動いていると薄っすら汗ばむ感じ.気圧も1006hPaと低くてタイムは出そうにありませんが,そんな事は気にせずテキパキと準備します.
早速1本目(P1枠:13:00~).
ブレーキの慣らしが主目的なので,まずはゆっくり50秒程度のペースで周回して熱入れを行いました.前回の慣らしでは5周くらいでピットに戻り,温度を測ったら150℃程度しか上がっておらず不十分だったので,今回は8周くらいするつもりで周回を続けたら車内が焦げ臭くなってきたので(苦笑),ピットイン.
煙がモクモクと上がっており「やり過ぎたかな?(汗)」と思いつつ,温度を測ると250℃オーバー.熱入れとしては十分なので,今度は逆にブレーキを冷やすべく,なるべくペダルを踏まないように5周程度周回.
「もうそろそろいいっしょー」という事でアタックしてみると,
タイムは 43.007・・・.
(゚∇゚ ;)エッ!?
制動力が分からないので多少ブレーキングではマージンを残していますが,それにしたって遅い.「なんじゃ,こりゃ?」と思いつつ,気合を入れ直して再度アタックしてみるも 42.294・・・.
┓(´д`;)┏ オゥ…
確かに気圧は低いですけれども,気温も上がってはいますけれども,真夏じゃあるまいし,いくらなんでも遅過ぎないかい? 結局,次のアタックでも42.729と酷いタイムで,混乱したまま終了となりました.
2本目(P5枠:14:20~).
当然,このままでは終われないので2本目となる訳なのですが,なんでこんなに遅いのか理由が分からない.ブレーキパッドの感触は悪くない・・・というか違いが感じ取れない.止まる訳でもなく,止まらない訳でもなく,ロックの有無は中から分からないですが,少なくともスピンモードに入る気配はない.
となると遅い原因はブレーキではなさそう~という事で,1本目の感触を思い出してみると1~2コーナー間でリアがフラフラ.なかなかロールが収まらない感じで,2コーナーでは横Gに負けてリアがズルズルと滑り出している印象も.インフィールドでは思った以上に勝手にクルマがIN側へ切り込んで行きますし(↓),
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全体的にリアのグリップがない.かといってリアがフロントを追い越す雰囲気もないので,一先ずリアのフラフラ感を抑えるべく,前後共に1段減衰を上げてみる事にしました.
先程よりはフィーリングが良くなりましたが,それでもタイムは 42.100 が限界・・・.リアの減衰を固めてもスピン挙動は出ないので,少なくともロックはしてなさそう~という事で一旦ピットに戻り,ブレーキバランスを1段階リア寄りに.これでどうだ?と試してみると,
ロックしている雰囲気はなし.減衰を固めて,バランスをリア寄りにしてもスピン挙動が出ないとなると,フロントのパッド変更は一応成功しているのか? ただ,タイムだけは相変わらず 42.392 と遅い・・・.
ならばテストと割り切り,更にブレーキバランスをリア寄りに.
これならどうだ!?と試してみたところ・・・,
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ヘアピンでのブレーキング時にリアの制動力がスポン!と抜ける感触が.ダウンシフトをミスってエンブレが効いていない時の感触に似ていたので,ヘアピンを抜けた後にシフト位置を確認したのですが,ちゃんと2速に入ってる.なんだコレ??
( ˙꒳˙ ) ???
万が一リアのブレーキが効いていないのだとすると怖いなぁ~と思い,その後確認しようと思ったのですが,時間切れで周回出来ず・・・.
3本目(P8枠:15:40~).
この日は2本で終わろうと思っていたのですが,謎のブレーキ挙動に,想定以上のタイムの落ち幅と,混迷極まった感じなので3本目も走る事に.とにかくここまで遅い理由が分からない.タイムの絶対値が低いとなると路面 or タイヤが悪い可能性が高いので,タイヤカスがベットリ付いているのかなぁ~?とリアタイヤを覗いてみたら,
ショルダー部分が完摩耗してる・・・.アレッ? いつの間にここまで減った?? 先月のナリモで予想以上に削れたのか? あ~,ナリモといえば
VTECの切替ポイントも変えた な.もしかしてストレートスピードが遅いのはそのせいか? と思い,VTECの切替ポイントを元に戻し,完摩耗対策としてリアタイヤの内圧を10kPa下げる事にしました.
さぁ~て,これでどうだー!?と走ってみたところ,
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内圧を下げたせいでバンプ量が減ったのか? 縁石から降りた際のリアの暴れが収束せず,スピン! 位置的にアクセルを全開にすれば立て直せる気もしましたが,四輪最終枠で2台しか走っておらず,無理をする理由もないのでそのままフルブレーキで止めました.暴れているのはダンパーの底突き(バンプタッチ)が原因だと思われるので,この件も早めに直さないとダメですね・・・.
その後,タイムを削り取ろうとアタックを続けた結果,ブレーキングを追い込んで,ペダルストローク量が増えてくるとスピン挙動が出ましたが,
やはりブレーキパッドの制動力は着実に上がっているようで,思った以上にクルマが止まりますし,正しいポイントでブレーキングを行えばスピン挙動は皆無でした(謎のスッポ抜けはその後起きず).
ただ,ここまでクルマの理解が進んでもタイムは依然として42秒台(42.074)で,どうやってもこれ以上は削れない.なんなんだ? なんでこんなに遅いんだ? どこでロスしているんだ?と探って行った結果,フロントの入りが悪いため,アクセルONまでの待ちの時間が長い事にようやく気づきました(ずっとリアの挙動に気を配っていたので気づくのが遅れた).すぐさま先程のリアタイヤの摩耗が頭に浮かんだので,「リアがあんなだったら,フロントも思った以上に摩耗しているはず!」とピットに戻り,減衰を前後共に1段階下げて再度コースイン.
これでどうだー!?とアタックした結果,
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41.967 .ようやく41秒台に入れられました.
ε-(´∀`*)ホッ
これで何とか及第点という感じですが,やはりタイヤが悪かったみたいですね・・・(泣).1ヵ月前のTC1000で新品を下ろして,その後はジムカーナを10本走った程度なんですが,もう終わりですか?? 詳細は後日振り返ろうと思いますが,クルマに手を入れれば入れるほど遅くなっている印象で,嫌なサイクルにハマってますね(しかもタイムが出ないのはTC1000だけで,その他のコースではそこそこの結果が出ているのが余計始末が悪い).
ま,元々ブレーキの慣らしが目的でしたし,今回はそれでヨシとする事で無理やり自分を納得させました.
(ヒートクラックが若干多そうに見えるのが気になりますが・・・)
その後,後片付けをしてTC2000へ行き,いつものように気温ボードを撮影したのですが(↓),
この日はTC2000はお休みだったとの事で,前日のものだと気づかず,そのまま撮影(→展開).お昼ご飯を食べていなかったので,ボッチの時のルーティンになりつつある「鶏そば炭や 常総店」で「特製純生白湯 辛味鶏そば(↓)」を頂きました.
以上,混迷極まるブレーキパッドテストでした.当日お会いした皆様,お疲れ様でした!