
先月,
サーキットアドバイザーから頂いた貴重な助言に基づき,
フロントトー角の変更を行ったのですが,変更したら即効果が確認したくなるので(笑),再びTC1000へと行って来ました.
天候は気圧が1025hPaと高く,気温は20℃台前半と秋と考えれば少し高いものの,曇り空なので路面温度が低く,なかなかのGoodコンディションです.これは何も頑張らなくてもタイムが勝手に出ちゃうのでは?とか思いましたが,こういう浮ついた考えでコースに出ようとする人間を,お天道様はちゃんと見ているものです・・・.
この日はフォーミュラ枠がなく,土曜のいつもの時間だとピットは取れないだろう・・・・と思って向かったものの,一番手間のピットが空いていて滑り込みセーフで確保する事が出来ました.
いつもの皆さん(↓)に挨拶しつつ,
先日のネタ(↓)の話をしつつ,
8時枠に出走するために急いで準備を進めようとしたら,ピットの上の方がピーチクパーチクと騒がしいです.何だろう・・・?と思って見上げたら,ピットの天井の梁に3羽のスズメが止まって,せわしなく動いて鳴いていました.
「朝,雀の鳴き声が聞こえてきたら幸福なニュースが舞い込んでくる」と言われているので,やはり今日はツイている日だな! 本当にタイムが出ちゃうんじゃないかぁ~!?なんて益々浮かれてしまったのですが,実はこのせわしく動いて声を上げていたのは,自分達の居場所を荒らす者に対する抗議行動で,幸運を運んできた訳ではない事に,この時の私は全く気づいていませんでした・・・.
時間は進み,サーキットアドバイザーによるコース解説の時間.
この日はブレーキの踏力コントロールを実現するためのシートポジションの話でした.
何のために,どこにシートポジションを合わせるか? 当たり前なようで見落としがちなポイントを解説されていました.相変わらずのアドバイザーの引き出しの多さに感心するばかりだったのですが,この話を頭の片隅に置いてしまった事が,この後,余計な疑心暗鬼を生みます・・・.
さて,解説も終わり,そうこうしているうちに出走の時間.いつものようにC30でエントリーして早速コースへ.
ピットで動いていると暑いですが,さすがに10月なので路面温度は随分と下がり,リアタイヤのウォームアップがちょっと心配だったので,念のためにこんな感じ(↓)で確認してみると,
(こもりん.さん,映像をお借りします)
ご覧の通りリアがズルズル.やっぱり秋なんだなぁ~と実感し,ここ最近1周で終わらせていたウォームアップを,もう1周追加しようかどうしようか悩んでいたところで,急に先程のシートポジションの話が頭に過ぎりました.一度それが頭に浮かぶと,何だかシートのポジションがしっくりきてないような気がしたので,一旦ピットに戻り微調整.
私はシートとかミラーとか,いつもの位置から僅かでもズレると気になってしょうがない質なのですが,この時の余計な疑心暗鬼によるピットストップによって(結局,1つ前に出して元に戻すだけの意味のない行動でした),折角熱が入りかけたタイヤが冷めてしまい,ああいう事態を招きます・・・.
ピットアウト後,再度ウォームアップを行い,洗濯板の手前まで来たところで「2回目だからもう十分かな・・・?」と思いつつ,ミラーを見たら後ろからアタック中のこもりん.さんが近づいて来たので,そのままタイムアタックを開始.ブレーキは十分熱が入っていたようですが,フロントタイヤは若干内圧が上がり切っていない感触.ラインが微妙に乱れましたが,それでも何とか修正して帳尻を合わせ,インフィールドまで来たところで問題発生!
インフィールドは30R・13R・12Rの3つによる複合コーナーなのですが,30R→13Rまでは順調だったものの(↓),
ここから更にインに切り込んで,12Rへ向かおうとしたところでリアが流れ,カウンターを当てに行きます(↓).
それでもリアのスライドが止まらないので,ブレーキを踏んで止めるか,アクセルを踏んで耐えるか,一瞬迷ったところで前回のコレ(↓)が頭を過ぎります.
滑り出したのがあの位置で,今この角度なら,あの時(↑)と同じ状況だし,アクセル踏めば・・・,
耐え・・・,
られ・・・,
・・・ない! 無理ッ!!
・・・と判断し直した頃には時すでに遅し.変な角度でイン側の縁石に突っ込んでしまいました.
これ以降の様子はこちら(↓)の動画でご覧下さい.
イン側の縁石に突っ込んだ際,バキッ!と嫌な音がしてメーターのランプが消えました.「あ! ヤバい・・・.これは電源が落ちたな」と思い,キーを捻ってスタータの動きを確認してみますが,案の定手応えなし.電源が落ちてしまっているので,ハザードでSOSを出す事も出来ず,ウインドウを下げて手で合図する事も出来ません・・・.仕方がないので,カートでスピンした時によくやる,バンザイのポーズで知らせるべく,ドアを少し開けて隙間から手を出しますが,ポストから遠い事もあって,なかなか気づいて頂けません.
隙間から出した手を辛抱強く振り続けると,ようやく赤旗を出してくれたので,各車がピットに向かったのを確認した後,クルマから降りてボンネットを開けてキルスイッチの緩みを疑ってOFF→ON.しかし復帰せず.「こりゃ,どっか配線が切れたな・・・」と判断し,その場での復旧を断念.レースストラップを引っ張り出して牽引して頂きました.

(いつさん,写真お借りします)
レースストラップ買った時は,これを使う日が永遠に来ない事を願ったのですが,僅か2年で訪れてしまいました・・・.
C30枠を走行されていた方,赤旗中断でご迷惑をお掛けして申し訳御座いませんでした.<(_ _)>
さて,筑波のスタッフの方が牽引の際,クルマが傷が付かないように配慮してくれたおかげで目立つ傷跡もなく,周囲の方々からも,一見無傷なので「どうしたの?」と声を掛けて頂き,クルマをピットへ押し込むのも手伝って頂きました(感謝!).その後,もう一度ボンネットを開けてキルスイッチをOFF→ONしてみますが,やっぱり電源復旧しないので,配線を追おうと覗いたところ,キルスイッチ下流のGND側のハーネスが纏めて部分が脱落している事に気づきました.
これを手直ししてキーONすると電源が復旧.そのままキーを捻ったところ無事エンジンが掛かりました.直接の原因はこんな形で容易に特定出来たので,次は縁石に突っ込んだ際のダメージチェック.
フロントの右側面から縁石に突っ込んだので,アンダーパネルやタイヤに大量の泥が付いています.それを水で洗い流しつつ目視で確認してみるも,見た目上はダメージがなさそうです.試しにパドック内を低速でグルグル回ってみましたが,特にガタついた感触や異音もなし.ハーネスが丸ごと吹っ飛ぶくらいの衝撃なので,何らかのダメージがありそうに思えましたが,低速では分からなそうです.
仕方がないので,全開加速時を確認すべくD枠のチケットを購入してコースへ.念のため,ハーネスとターミナルをガムテープでグルグル巻きにした状態で2~3周走ってみましたが,電源が落ちそうな気配なし.
ならば,車速を上げて確認してみるかと不測の事態が起きても対処出来るように構えつつ全開加速→ブレーキングしてみると・・・,
ブレーキがロックして,ハンドルも取られます.「こりゃ,アームをやっちゃったかな?」と思いつつ,アタックしてみましたが,どうやっても42秒を切る事は出来ませんでした・・・.
これは,ショップでちゃんとダメージチェックして貰わないとダメそうです.
来週,とある場所でCR-Z祭りが開催されるようなので,見学に行こうと思っていたのですが,雲行きが少し怪しくなってきました.浮ついた気持ちで集中力を欠き,判断ミスをした結果なので自業自得ですね.赤旗を出してしまった点は大いに反省すべき点だと肝に銘じておきます.
次回は気を引き締めて走りたいと思います.
当日ご迷惑をお掛けした方,申し訳御座いませんでした.当日助けて頂いた方,有難う御座いました.<(_ _)>