今週に入ってから「気温が急激に下がるので注意!」なんてニュースが流れ始め,天気予報を見ると20℃を切っている事が分かりました.
リアスプリングを交換し,フロントタイヤも新調したので,感触を確かめたい気分にもなっており,筑波のスケジュールを見てみれば,今週はファミ走の枠がある・・・.
もうこれは行くしかないですよね(笑).
会社に有給申請を叩きつけて,TC1000へと向かいました.
朝,外に出てみれば長袖でも肌寒く,途中の車内では耐えられずヒーターを付けるくらいで,これは期待がもてそうです(この時15℃だったそうです).しかし,前日の雨で路面は濡れており,門前に着いた時にも路面はハーフウェット状態.
「う~ん.こりゃA枠までには乾かないな.B枠は走行台数次第かな・・・?」と判断し,平日なのに意外と台数も多いので,
路面を乾かしてもらうため 混雑回避のため,C枠狙いに絞りました.
C枠狙いなので,走行までに時間がたっぷり余り,あちこち散策していると,
おや,珍しい.こんな方が.最近走行会で見ないと思ったら平日走ってらしたんですかね?
その後,曇り空が晴れて日射しがどんどん強まり,朝の寒気はどこへやら.路面温度はグングン上昇し,日の照っている箇所は40℃近くまで上がっていました.「日の光で路面が乾くのは良いけど,この温度じゃ,もうタイムを狙える路面じゃないな・・・」とガックリ.新品タイヤを無駄にしたくないので,走るの止めて帰ろうかとまで思いましたが,折角来たん事ですし,取れるデータは取って帰る事にしました.
・・・という事で,データ収集その①,タイヤのウォームアップ性確認.
日射しが強くなった事で日陰との温度差が大きくなった事から,日陰(フロントタイヤ)と日向(リアタイヤ)の温度差を確認.
同じ場所から向きを変えて撮った写真なのですが,明るさが露骨に違いますね.そして,タイヤの表面温度は・・・,
右フロント ・・・ 25℃
左フロント ・・・ 25℃
右リア ・・・ 35℃
左リア ・・・ 50℃
やっぱり日の力は偉大ですね.左リアは完全に温まってます(といっても日が当たっている部分だけですけどね).日射しが左後方からなので,右リアは若干影になって左リアほど上がりませんが,それでもフロントと比べればウォームアップにはなっているようです.
「ふむふむ,なるほどね・・・」と,この数値を頭に入れつつコースイン.早速フィーリングをチェックしてみると.
先程の温度でも左リアは温まっておらず,1ヘアでズルズル・・・.
当然こんな状態なので,,それよりも温度が低い右リアはもっとズルズル・・・.
「路面温度が40℃近くで,タイヤの表面温度があの数値でも,タイヤ全体としては,こんなレベルなのね~」というのがよく分かりました.やっぱり真冬はタイヤ全体を強制的に温める策が必要ですね・・・.
続いて,データ収集その②,前後バランスの確認.
こちらは,アタック1周目の模様を見て頂きましょう.
アタックラインから立ち上がった時に,「アレ? 全然外側に流れないぞ・・・」とバランスの違いには気づきましたが,1コーナーでは想定以上に動きが違いました.インリフトしてリアが流れ出すまでの動きが早く,カウンターを当てるほど.ただ,カウンターを当ててからリアが接地するまでの時間が短く,リカバリーも早いので,「この角度なら,もう一度切り込めばラインを外れないかな?」と思い,ステアリングを切り込んだところ,左リアが耐え切れずスピンモードに入ってしまいました.
リアのバネレートを上げているので,前後バランス的にはオーバーステア傾向になりますが,リアの左右バランス的には,レートアップによって外側は縮みにくく,内側は伸び易く(厳密には伸びるスピードが早く)なるので,インリフトしにくく,しても接地までの時間が短くなるだろうと思っていたのですが,外側のタイヤが左右に捩じられて荷重が不均一な状態では,新品のフロントタイヤのグリップに負けてしまったんでしょうね・・・(逆に言うと,それくらい新品のグリップは凄いって事ですが).
一応,この後,リアの減衰を1段階下げてみましたが,
これだとベタ安定でタイムは出ませんでした.タイムが出ない上に,ブレーキもよく効くので「なんかおかしいなぁ~?」と思い,減衰を元に戻して走ってみましたが,これでも1コーナーはベタ安定.そろそろフロントタイヤの新品効果が落ちてきた頃ですが,「それにしたって,この安定感はおかしい・・・」と思い,1コーナーのブレーキングポイントを1つ奥にして突っ込み気味に進入してみましたが,これでも破綻の素振りがない・・・.
「コレ,エンジンが吹けてないんじゃないか?」
(ストレートスピードが遅いので,ハードブレーキでも挙動が破綻しないんじゃないか?)
・・・と思い,LINK ECUのデータをチェックする事に.
想定外のデータ収集その③,燃調の確認.
データをチェックしてみると,VTECの切替えポイント前後で薄くなっている事が確認出来ました.酷いところでは完全に失火していたので(走行中に加速が一瞬鈍る感触があったので,やっぱりな~という感じ),その場で微調整してH枠で再確認.
全体的にパワー感がありませんでしたが,これはカンカンと照っている日のせいもあるので(汗かくくらい暑いので)無視するとして,失火している感触はなかったので直ったかな?と思い,走行後にデータを再チェックしてみると,今度はレブリミット付近が薄くなっていました.「パワー感がなかったのはコレのせいか・・・」と思いつつ,この日は午前中で枠が終了なので,後片付けを始めました.
今回はエンジンオイルを交換して臨んだのですが,
前回もオイル交換直後に調子を落としたので,因果関係がよく分かりませんが参ったなぁ~という感じです.
さて,そんな感じでスプリング変更の効果を正確に把握出来ていませんが,感覚的には,
・2コーナーがよく曲がる.
・1ヘアはよく止まり,立ち上がりも曲がる(ような気がする・・・)
・インフィールドは変わらない.
・洗濯板は乗せるタイミングを間違えると,リアが着地で暴れる.
・最終コーナーは立ち上がりで曲がる(ような気がする・・・)
という感じでした.ただ,当日のベストラップが 41.802 なので,正直コンディションが違い過ぎて不正確な評価かなぁ~?と思っています.
(おまけに,またも洗濯板通過後にシフトミスもしてるし・・・)
LAP+で比較してみると(前回:緑 今回:青),
エンジン不調で伸びないホームストレートエンドを除き,それ以外の各セクションでは最高速が伸びているので,立ち上がりの加速が良くなっているような気はします.インフィールドも理想的なV字ラインを描けていますが,これは新品タイヤの効果でしょうね.ただ,仮に洗濯板通過後のシフトミスがなかったとしても,41.6秒までしかいかないので,新品タイヤを無駄にした感は強いですね・・・.
以上,新品不発のコソ練でした.
有給使った割には,かな~り消化不良な結果となりましたが,ま,しょうがないですね.
不安材料は色々多いですが,スケジュールは待ってくれないので,これで
日光戦に臨みたいと思います.