前回の続きです.
前回はF1用パワーユニット「RA621H」を中心に見ましたが,お次はスーパーフォーミュラのワンメイク車両である「SF19」.名前の通り2019年から使われている車両なので,もはや珍しくもないですが,何気にGTと違ってスーパーフォーミュラってあんまり実車を見る機会がないんですよね.
最近フォーミュラEの車両を見たので,こっちもじっくり見たくなって来ました.
まずはフロントウイング.
まぁ,普通ですね.ガーニーフラップ(↓)が小さいなぁ~と思いましたが,
ホイールベースが短く,フロントタイヤが太い事もあって,よく曲がる車両なんだそうで,フロントのダウンフォースはそんなに要らないんでしょうね.
サイドに移動して,Tトレイは「T字」というより「逆U字」にも見え(↓),
サイドポンツーンも余計な事をしないシンプルな作り(↓).
そのまま後方へ進んでいくと,なんだか懐かしいチムニーダクトが(↓).
この車両のエンジンは直列4気筒だった気がするのですが,なんでチムニーダクトが要るんでしょうね? 蓋がしてあったので「イベント展示用に塞いでいるのかな・・・?」と思いましたが,その割にはキレイに造形されているので,夏場の冷却が厳しい時だけ開ける感じなのでしょうか?
エキゾーストはどこにあるのかな?とそのまま探してみますが,エンジンカウルはスリットが入っているだけ(↓).
リアもディフューザーだけなので,エキゾーストが見当たりません.
「ん~? どこだ??」とリアのアッパーアームの辺りを覗いてみたところ,
まさか,コレ(↑)なんですかね・・・?
そして,アームを覗き込んでいて気づいたのですが(↓),
なんですか? この空力処理台無しな感じのコルゲートチューブは??
一体どこに繋がっているんだ?と追いかけてみると・・・,
どうやらリアのブレーキキャリパーに繋がっているようでした.
「えっ!? ブレーキラインが剥き出しなの??」と驚き,フロント側を見に行ってみると,
こちらはちゃんとアームの中を通ってました(いや,普通そうするよね・・・).
戻って,最後にリアウイングをチェック.
フォーミュラらしく,完全に衝立になってるガーニーフラップを確認出来ました.
以上,「SF19」の見学でした.
凄くオーソドックスな作りで,これぞワンメイクフォーミュラって感じでした.ところどころで,古いF1の要素が散りばめられたような印象で,そういう意味では面白かったです.来年からはコレのエアロパッケージが変更された「SF23」になりますが,そちらも機会があれば実車を見てみたいですね.
Posted at 2022/12/28 22:59:27 | |
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